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2015年10月22日木曜日

「進撃の巨人」は 「ゾンビモノ」だったのだ!




■ゾンビモノって根強い人気、というか
世界的に共通して人気のあるジャンルなんですよねー。

怪物として殺して良い存在なのに
人間に似ているから奇妙な罪悪感「爽快感」がある。

■ゲームでは良く言われてるんですが
倒す人間に似たバケモノの血が
「赤はダメ」で「緑ならオッケー」
とかあるんですよねー。
ギリギリのせめぎ合いで、余りに怪物然としていても良くはないんですよ。
しかし人間に近過ぎると罪悪感が全面に出てしまう。

■まぁ、ぶっちゃけると
「嫌いな人間をぶっ殺したい!」
と世界中の全ての人が深層心理では思っている。
ってなことなんでしょーな。

その殺しても良い理由が世間的に認められた状態
「ゾンビ」

■で、初めに戻って「進撃の巨人はゾンビモノだ」の話。
巨人はゾンビではないですが、
人間に近過ぎず、遠過ぎないって条件を充分に備えてるわけですよ。

人類は敵が欲しいのです。

そしてそれは自分と意見の違う
認められない存在。

本当は身近にいる「同じ人間」なのですが。
それを「敵」だと言ってしまうと
世間的にマズい。

なので「ゾンビ」に置き換える。

■アメリカのハリウッド映画では
ランボーあたりから敵は
「ベトコン」
「中東の不穏な国」
「テロリスト」
「宇宙人」
と順に移り変わって行きました。

昨今の平等な世界の空気から
宇宙人が一番無難ですよね。
人権団体から訴えられないですし。

■そして「宇宙人」より便利なのが「ゾンビ」だったのです!
ゾンビ殺しまくっても文句は言われません。
そして襲ってくるので「正当防衛」も適用されて万全です!

■と、ゾンビで充分良かったのですが。
やっぱりゾンビには限界があって、
ゾンビはスタイリッシュじゃない!
というかやっぱり「怖い」が先に来てしまって嫌悪してしまう人も多い。
ホラーはどう足掻いてもメジャーにはなりにくいですしね。

■で、それを払拭したのが「進撃の巨人」の「巨人」
あの巨人の恐ろしいのだけど不潔さは感じない
という絶妙なデザイン。
現実的でありファンタジーでもある。
「ゾンビ」と「お化け」の間辺りの良い場所に辿り着いたのだと思います。

偶然なのか凄くしっくりとハマったのですよね。

■なのでこれから新しいモノを作ろうとしている人は
ゾンビの要素を持つゾンビでない
「新しいゾンビ」を考えると良いかも知れませんよ。


■ターミネーターとかも近いのかもですなー。

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