自動

2024年2月29日木曜日

【漫画感想】ザ・キンクス 榎本俊二


パズルや手品のように日常が分解されて再構築されていく。

起こっている出来事は違う人が描けば何もないつまらない日常なのに、

出てくる人々も本当ならば生きづらい日々を送ってしまいそうなのに、

それらの全てが、ものの見事に輝いている。

世界が美しく見える瞬間がある。

楽しいし愉快だし、

気を抜くと世界の秘密を知ってしまいそうになる。

なんだこれ!?

騙されるな!大成功です!


ゆっくり映画のオープニングのように世界を描写していたかと思えば

一コマごとにどんどん結論が変わってゆく展開で

セリフが小気味よく跳ねてゆくんですよねー。


榎本俊二漫画は半分読んで半分読んでない感じで

「ムーたち」とか大好き人間です。

なんなんでしょうねこの人の漫画。

深く感動する話でも、泣ける話でもない。

ギャグ漫画ではあるんだけど、

妙な爽快感がある。


そう、すごく心地よいってのが通底にあるんですよね。

重い話にならないもの心地が良いし。

何か思想を押し付けてこないのも心地が良い。

とても居心地の良い疾走感のみがあるんですよ。


だからと言ってスポーツの後の爽快感でもなく。

笑った後に何も残らない空虚さもでもない。


凄そうで凄くない。

でも人生の中に不意に現れる

奇跡の瞬間をくるっと捕まえていたりするので

手に負えない。


本当に世界の秘密があるように見えて。

全然そんなことはないのかもしれない。

でもまぁ、全てがぐるっと円環で繋がったら

面白いじゃないですか。


そんな漫画ですよ。

どんな漫画ですか。

わかんないよ。

わかんないのかよ。

でも、まぁなんか良い感じなのよ。

良い感じならいいじゃないか。

そう、とても良い。

心地よい。


そうして、

この世の全ての呪い恨みが

消滅いたしました。


ありがとうございました。


とりあえず1話読めるので読みなされ。

ザ・キンクス - 榎本俊二 / 第1話 うれいらずたのぼー | コミックDAYS 


極楽京都日記: 【漫画感想】ジロバッグ 榎本俊二  


2024年2月11日日曜日

すがわらくにゆき風「フリーレンの魔導書」2p



 

すがわらくにゆき氏の「魔術っ子!海堂くん!!」は

ほぼフリーレンだったような気がしたので描きました。

読み直してみたが

やっぱりほぼフリーレンだったので

みんな読むと良いよ。

…ホント!ホント!


魔術っ子!海堂くん!!

コネクトギニャーズ!

K2(46)

アカギ-闇に降り立った天才

安定形状 魔王のホライゾンシネマ



極楽京都日記: 【ライブ大阪】TM NETWORK intelligence Day15【2023 10/11】  

極楽京都日記: 【漫画感想】3月のライオンとドリフターズ  

極楽京都日記: クッパ姫 G=ヒコロウ風  

【小説感想】シャーロック・ホームズの凱旋


■なんという爽やかな読後感!

森見登美彦の全てが入った集大成と言っても過言ではなかろう!

いや、過言かも。

まぁ、とにかく面白かったということであります。

タイトルや紹介文から漂うトンチキ臭!

まさにそれはそれなのだが。

そこから想像する想定を

軽やかに飛び越えた物語が広がっていったのです!


■舞台はヴィクトリア朝京都。


どこだよ!


謎の京都とロンドンが混じったような町に

名探偵ホームズは暮らしていた。

寺町通221Bに住んでいた。


ってなんだそこは!


■しかもホームズさんはスランプだという。

何も事件を解決できない。

確かにあったと思えるあの頃の才能の煌めきはどこに!?


というところで森見登美彦、

作者本人もスランプ状態があったので

その体験がきっちり反映されているし。

相棒のワトソンは彼の活躍を小説にして書いているという、

小説家が小説内部に現れる。

こちらにも作者の影が現れる。


■しかし前半のわちゃわちゃ感は

作者お得意の京都のボンクラ大学生の感じであり。

スランプから抜け出せない

ホームズの詭弁をとても愉快に楽しめる。


■そしてここはロンドンの

本物のシャーロック・ホームズの物語のパロディであり

並行世界的存在なので

そちらに出てくる登場人物たちが現れ。

あちらで起こった事件と似たような事件がこちらでもある。

そういう感じで愉快なホームズのガワを借りた

二次創作的面白小説なのだなぁ、


なんて思っていたらトンチキチン!


■これまた作者のお得意であり

ボンクラ大学生小説の反面的な存在である、

幻想小説のイメージが侵食してくるのだ。


■おやおや、これはいったいどうなるのか。

ホームズは言う

「この世には解くべきでない謎、いや、解く必要のない謎が存在する」


世界の裏と表、

物語世界と現実世界。

小説に書かれる人物と

小説を書く人物。


誰も自分が小説の登場人物なんて自覚することはない。

自分では分からないと言うこと。

つまり、これを読んでいるあなたも

物語の中の人物ではないとは言い切れない。


■そして物語には終わりがある。

かといって人生にも終わりがある。

それは何か大きな仕組みで動いているのかもしれない。

世界は私たちが思っているより

ずっと面白いのかもしれない。


■そんなことを思ってしまいましたよ。

最高。

イェイ!



シャーロック・ホームズの凱旋 (単行本) 




極楽京都日記: グッド・アティテュード Good attitude  2025大阪万博大成功【短編小説】  

極楽京都日記: 【小説】森見登美彦「熱帯」を読み始めて。  

極楽京都日記: 【小説感想】夜行 森見登美彦  

極楽京都日記: 【100文字SF漫画化】「助言者」【北野勇作シリーズ百字劇場「ねこラジオ」より】  





2024年2月6日火曜日

【kindle無料本】安定形状 魔王のホライゾンシネマ

kindle無料本

魔王のホライゾンシネマシリーズの新作です。

安定形状 魔王のホライゾンシネマ 


魔王のホライゾンシネマシリーズ

全て読み切り漫画です。


■第三次サカバンバスピス大戦 4ページ

■安定形状 7ページ


↓サンプル





安定形状 魔王のホライゾンシネマ 

 10ページちょっとなのでサラリと読んでくださいませ。


気に入ったのなら

↓無料であと3つありますし

魔王のホライゾンシネマ (全4巻) Kindle版 

 


ボリュームのある有料版で

↓ガッツリたくさんありますよ。

魔王のホライゾンシネマ (全5巻) Kindle版 

 


極楽京都日記: 【新刊kindle本】ファイアー・スパーカー  

2024年2月4日日曜日

【映画感想】ゴールデンカムイ


■映画「ゴールデンカムイ」

とっても良かった!

ちゃんと映画として楽しい!

変態的魅力なキャラがガッツリ現実に顕現しておるよ!

変に端折ることなくやっているのに

山場の連続なのパワーがあり過ぎる!

いや〜大満足ですよ!

嬉しいなぁ、

楽しいなぁ♪


■杉元の役の人、キングダムの主役の人なんだよね。

割と細身のイメージだったから

どうなのよ〜?

なんて思ってましたが

ガッチリムキムキに鍛えれてました!

役者さんすげぇ!


■冒頭のリアル戦場二◯三高地アクションが凄い!

戦争とは地獄!

その中で異様なテンンションを孕み

獣の様な能力を発揮してしまう。

しかしそれと反して自身の心は削られすり減ってゆく。

そうやって出来たのが不死身の杉元だ!


■だったらその杉元が一番強くて

主人公らしくドッカンドッカン活躍するかと言えば

そうではない!

いや、活躍はする!

しかし脇役の全てのキャラクターが

主人公級にイカれた超個性を爆発させているのだ!


■なんだろう?

ジョジョの奇妙な冒険ありますやん。

あれの1〜8部の主人公と悪役ボスキャラが

一つの映画に全員集合した感じなんですよ!

怖い!


■原作者の漫画家さんも言ってたんだけど

前作があまり売れなかったらしくて。

ならば今回は何も出し惜しみせず、

今まで自分が面白いと思った漫画の要素を

全てぶっ込んでやるぜーーッ!!

それで売れなかったらもう諦めがつく!


そんな感じで描き始めたのが

この「ゴールデンカムイ」というわけでなので。

無茶苦茶面白い漫画となったのですよ。


■で、実写映画化ですよ!

漫画ファンからは不安しかない実写映画!

しかし、しかしですよ!

やりやがったーーッ!!

映画スタッフの野郎

あいつやりやがったぜーーーッ!!!


■という感じの大成功な感じでしたよ。

まさにめくるめく展開で

興奮状態の絨毯爆撃!

とめどなくカッコイイシーンがやってくる!

スピード!パワー!

圧倒的暴力なアクションシーン!

それと滲ませるようなギャグシーン!

本当に笑っちゃう。

人物が怖すぎて笑っちゃうことまで!


■それなのにキャラクターが全て魅力的に

誰もが愛らしい可愛らしさを持っているのだ。

おっさんキャラだったとしても。


いやー、どのキャラもいいのだけど。

私的には白石と鶴見中尉が良すぎましたねー。


■明治時代の北海道の街とか

再現しているし。

アイヌの服装とか小道具はまだしも

アイヌの村を作っちゃってましたよねー。


もう本当に楽しくって嬉しくって

よかったですよー。


■どんどん続きを作って

最後までやって欲しいー!

ありがとうございました!


映画『ゴールデンカムイ』公式サイト



ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)


極楽京都日記: 【映画感想】窓ぎわのトットちゃん  

極楽京都日記: 【映画感想】ナポレオン  



【2024】吉田神社 節分祭

何度も行っているんで

もう行かなくてもいいかな?

とか思ったけど

行ってみたらあの雰囲気はとても良いものですね。

何か充足した気分になって。

何しかしらを得てきました。


しかし、動画で撮ってる部分は

追儺式に行くまでの鬼と行者の行列で

本儀式の追儺式は見てないのよね。

だって、すごく人が多くてギュウギュウなので。

適当に行列を見たら帰る感じなので。


雰囲気を味わえばそれでよろし。


そんな感じで写真と動画を。

ゾロゾロリ。

どんどこど。

道の脇に陣取りし始めている。

始まるぞ。

行列の先頭。

下に〜下にぃ〜。

燃え盛る松明。

ちゃんと来てるかな、鬼?

儀式なので〜。

灯りを灯しましょう。

ぼわっ!

赤鬼&青鬼!

ポリスに囲まれている!

皆、ゾロゾロと鬼に着いていくのであった。ハーメルン。

頂上の神社境内にて。天狗かな?行者?

ぐりぐり。

スパッと。

鬼ーッ!!

帰ろっか。


そうねー。

ゾロゾロと。

夜店の良い景色。

人は皆、仮面を被るのだ。














極楽京都日記: 吉田神社節分祭2016