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2019年6月29日土曜日

【漫画感想】フルーツバスケット(高屋奈月)を読んで混乱している私。


■漫画「フルーツバスケット」全23巻
少女漫画界に燦然と輝く名作である!

…そうらしい、
と聞いた。
以前、同人誌即売会でこの漫画のファンの子が
自分たちでアフレコした音源を売っているの見たことがあったので
あの熱量は凄いな、と思っていたものだった。

■しかし、私はおっさんなのである!中年!いやもはや初老と言って差し支えないだろう!
少女漫画は昔、妹が持っていた漫画雑誌をチラチラと見てそれなりに楽しんでいたのだが、
少女漫画単行本自体はほとんど読んでいない。
でも、「ハチミツとクローバー」とか楽しく読めていたので
これも楽しめるだろうと思っていたのだが!

だが、しかし!

■ん…よくわからない…?
いや、違う!
内容は理解できる!
でもなぜかぼんやりとした気持ちになって
船酔いをしたような、脳がはんなりと熱を持つような、
そしてぐるぐるとしてしまい、思考が停止してしまうのだった!

■い、いや!違うんだ!
凄く良いのはわかるんだ!
特に人の気持ちや感情を細やかにそして確実に描写している!
しかも、あらゆる状態の感情を網羅している!
それも対立するどちらかの感情に一方的にならず。
平等に表しているのだ!

■その言葉やシーンは名言集として集めても良いほどに
人間の根本的な中心を表現していると言って
過言ではないだろう!

■でも、私はなんかぼんやりと読んでしまうのだ。
そして多分そうではないところで笑ってしまったりしてしまうのだ。

なッ!なんでやーーッ!!!

り、理解が出来ないんだよーーー!

どてんばたん!

ズドーン!(銃殺!)
「し、死んだか?」
むくり…(蘇り)
「ギャー!」


■いや、いや落ち着こう…
実は読む途中でわかってきていたのだ。
これは男女の認識の差が生む齟齬なのだと!

アレなんスよ。

■女の人がオチの無い話を延々して
男が「で、それオチは?」と聞くと

「ハァン?そういうことじゃ無いでしょ!?あなたは私の話を黙って聞いて、
 所々に相槌を打って、私の心に寄り添って、
 私の感情に共感してくれるだけでいいのよッ!」

「えぇーー!それは苦痛!」
「なんじゃとー!ぶっ殺す!」

って言う最近よく聞くアレなんスよ。

■男は話の内容を聞いて問題が発生しているのなら解決策を出したい、分析したい。
な感じなのだけど。
女はただ心に寄り添って、感情に共感するだけでいい。
ってやつ。

男は二人でいる時の無言の静けさに安心を得るが。
女は二人でいる時の会話量によって幸せを得る。

■なのでこの漫画は感情に寄り添って
感情の波をサーフィンするように
共感し、乗りこなしていけばいいのだけど。

しかし男はそれが不慣れ!
なんか朝食にご飯と味噌汁とイチゴショートケーキとモンブランが
出てきて
「ね、美味しそうでしょ?」
と言われる感じなのだ。

…よくわからん例えだ!

ケーキバイキングに不慣れな男子だと思っていただきたい!

■そしてこの漫画は別にケーキの様に甘ったるい話でもない。
恋愛とかは控えめな、本当に心の悩み。
分かり合えない心を繋ぎとめていく
素敵な物語なのです。

■なのに、分からない!
いや、わかるんだけど。
ぼんやりとしてワナワナとしてしまう。
不合理!
理屈が通らない!
いや、理屈は通っているんだろうけど。
馴染みのない理屈なので
ぼんやりとしてしまうのであった!

いったいどうすればいいんだー!

どてんばたん!

ズドーン!(銃殺!)

…むくり。


■んで、この物語は
両親を亡くした女の子が
「呪い」に掛けられた一族の者たちの
心の闇に触れ、その閉ざした心を溶かしてゆく。
みたいな感じなのだけど。

■その感情面、心の動きの描写の精密さに比べて
背景や、行動についてはうっすらとした描写なので、
そこらへんのバランスが少年漫画とは真逆の比率なのかもしれない。

少女漫画は
感情9:出来事1
くらいで
少年漫画は
感情3:出来事7
くらいの気がする。

つまり少年漫画ではどういう事件が起こって
どういう行動をしたかが重要であって
そしてその行動自体が感情の表現になっている。

少女漫画は事件、行動については
感情のきっかけに過ぎず
そこを精細に描く必要はなく記号的に描かれる。
それよりかは、そこからどう思ったかを
モノローグを多用して緻密に描かれる。

解像度が高い部分がどこかって感じなのかもね。
そしてこういう分析をしていると
女子から嫌われるっぽいぞ!

ふんぎゃー!

バスーン!(銃殺!)


■フルーツバスケット。
冒頭、少女はテント暮らしをしている。
え?テント暮らしをしている?
お風呂とかどうしてんの?
そのまま学校に通ってるみたいだけど
着替えとかどうしてんの?
荷物大量にならない?
え?パジャマは持ってるんだ。
え、あ、うん。
そこはあまり突っ込まなくていいのね。

で、でも気になるんじゃーい!!

■そしてその少女は偶然森の中のお屋敷へ迷い込み
なんやかんやでそこに住まわせてもらうことになる。
そこに住む青年と少年は「草摩家」の者で
草摩家には呪いが掛かっており
異性に抱きつくと動物に変身してしまうのだったー!

■ほほぅ、そうかアレだな「らんま1/2」みたいな感じで
その変身能力を巡ってバレるバレないのドタバタがあったり
能力を使って事件を解決したりするのだな。

とか思ったら冒頭何回かはその変身するシーンあったけど
それ以降は特に変身することもなく
その能力を有意義に使うこともなく
後からその呪いに掛かった人はいっぱい出てくるんだけど
そこらへんに至っては変身シーンさえほとんどないという有様!

えー!なんでなん!
絶対それを絡めたエピソードありそうじゃない!
なんでないんですかー!
え、あ、うん。
そこはあまり突っ込まなくていいのね。

で、でも気になるんじゃーい!!

はぁ、はぁ、はぁ。
つ、疲れてくるぜ。

■そしてその少年のライバルみたいなのが登場するんですけど
屋根を蹴破って登場するんですよ!

ど、どどどどどういうことなのーーッ!!?

トタンのあばら屋とかでなく日本家屋の立派な屋敷なんですよ?
多分2階の屋根を蹴破って登場するんですが
瓦とか柱とか突き破って入ってきてるんですよ?
しかし、具体的な描写はそこにはなく
なんとなくドーンと入ってくるんですよね。

なんでなのーーーーッ!!!?

いや、わかってきましたよ。
そこはなんとなくの事象ということで
記号的なシーンとしてスルーすれば良いのですね。

で、でも気になるんじゃーーい!!

■そんな感じで
時々バトルシーンとかアクションシーンとかもあるのですが。
絵だけを見ても何をどうしているのかよく分からない場面が多くて、
前後のセリフとかで類推していく感じなのです。
なのでそこはなんとなく
バトルシーンがあって二人がいがみ合っているとかで
行動よりも感情を拾っていけば良い感じなのだと
分かってきました。

不思議な漕ぎ方をする自転車の乗り方を学んでいく感じです。


■でも、そこが逆に良かったのは
イジメシーンとか
親から酷いことを言われるみたいな所も
行動としてのところはスパッと簡潔に語られていて
割と直ぐにその解決の感情が訪れるってとこでしょうか。

ここら辺は逆に少年漫画の方がウジウジと語りそうです。

■そんでその「草摩家の呪い」ってのは「十二支」になぞられていまして
十二人のキャラクターがいるんですよね。
それはもう個性がふんだんに分かれていて
読者は、私は誰が好き、この人の気持ちがよく分かる、とかあったことでしょう。

しかし、男の私から見ると
「全員面倒臭い性格をしておるーーッ!!フギャー!!」
といった感じで

この漫画を借りた女の子からは
「それぞれに心の闇を抱えた男の子たちなんですよー」
とか説明を受けたのだけど。

その心の闇はうっすいわー!
ムッチャ明るい心の闇やんけー!
行け!悟空!
みんなぶっ殺しちまえ!
「オッス!オラ悟空!」
と突然フルーツバスケットの漫画内に
ドラゴンボールの悟空を登場させて
かめはめ波で街ごと吹き飛ばしたりしてました。

「するな!」
「…だって」
「だってじゃない!」
「…すんません」

■あと、十二支なんで鳥の人もいたんですが
別段空を飛んで何かをするってこともなかった。

■それとやっぱり背景の描写が簡潔というか
絵自体がシンプルなのは気にならないのですが
場所がいったいどこにあるのかよく分からなくて
なんか気持ちがフワフワしてしまいました。

家があって学校があって十二支それぞれの家があって
草摩家当主の大きなお屋敷とか病院、お墓とかあるんですが。
全部、徒歩圏内に密集している感じなのですよね。
特に当主の屋敷はちょっと遠くにあるんだろうなぁ、とか思っていたら
最後に当主が彷徨って徒歩で現れたので
「近かったんや!」
とビックリ。

んで最後の方で崖から落ちてしまうシーンがあるのですが
「え?そこに崖とかあったの!?突如現れる崖!な、ナンデー!??」
とかでドビックリ。

いや、だからそういうところはスルーする能力を身につけないといけないんやー!!

オ、オラにパワーを!

■あと結局、草摩家がいったいどういう家業をしているのかが不明で
どこからお金が出ているのかが最後までわからなかった。
なんとなくの富豪!
記号としてのお金持ち!

■でも最大限に私がすっ転んでしまったのは
物語の軸であると思っていた
「呪いを解く」
ということの結果が
「なんとなく解けた」
ってことでしょうか。
ズコー!と思ってしまったのです。

もう何百年も草摩家に受け継がれてきた呪い。
でも、もう何百年も経ったしそろそろ賞味期限切れだよねー。
って感じで自然と呪いが解けていってしまうのだった!

な、なんでやーーーーッ!!!?

■少女の心の温もりが呪いを解いていった
というわけでもなく
なんとなく自然と?
このタイミングで?

キエーーーー!!

■そうだとしたら、
この世代よりも前の草摩家の呪いに憑かれた人は
いったい何のために生きてきたんだよー!
めんどくせー神様のお戯れで無駄な人生を送ってしまったというのかー!
なんて、なんて救いのない話なんだー!!

「ウッセー!」
「ぎゃー!な、殴ったね!」
「そんな昔の人のことは知らねー!今の彼女たちが幸せならそれでいいだろ!」
「ホゲーーッ!!そ、そんなぁーーーッ!」
「パンチ!」
「プギャーーーッ!!!」

■というわけで私は夜空の星となったのでした。
みんな、きっと幸せになってね。
そうじゃないと私、許さないんだから。

めでたしめでたし。


ほぅ!
クレージー♪
ゴナ、クレージー♪
鮮やかに色 染めーて♪


■というわけで私のフルーツバスケットを読んだよの物語は
ここで幕を閉じるでありました。

つ、疲れた。
そう、フルーツバスケットは名作ですよ。
(説得力が無ぇ!!!)

■そして別に男でもすんなり読める人も多いと思うし
むしろその人は女の子気持ちがわかってモテるよ!
ヤッタネ!

■あ、そうだ。
草摩綾女って人は良かったです。
この人が登場すると安心が満ちる。



■追記:内容には関係ないところでひとつ。
通常漫画のコマ内のセリフは右から左に読むのですが。
この漫画には時折逆に左から右にセリフが流れる時があって
最初は混乱しました。
一応なんとなくの読み方のルールを発見して馴染みましたが。
これはこの作者特有のものなのか、少女漫画全体のものなのかどうなんでしょ?

コマ割よりかセリフを繋げてS字に読んでいく感じ?
枠線に掛かって繋がっている吹き出しは
そちらの方向に進む感じよね。
不思議!








2019年6月22日土曜日

【映画感想】きみと、波にのれたら【湯浅政明】



■予告編を見たらラブストーリーで
恋人が死んで、でも不思議なことが起こって
愛、そして絆…
みたいな、恋愛クソ映画かよー!ムキー!
とか思いつつもあの湯浅監督だしなー、と観に行ったのでありました。



■いや、実際その恋愛部分もすごくなめらかに
嫌味なく繊細に描かれていて
特にムカつくこともなく^^観れたんですけど。

■そんな予告編から想像できる場面は
前半で終わって
普通なら最後になんかひとつ事件があって
盛り上がって彼との本当の別れそして立ち直り
新しい道へと一歩を進める、なんてのを
最後に5分くらいで終わる感じじゃないですか?

■そんな絶望と悲劇から立ち直り
未来へと奮起するまでの道程を
もうじっくりと描いているんですよね。


■それは、だから立ち直ったのだ。
映画だからご都合的にこうなったのじゃなくて、
実感として納得できる体験としてそこにあったのよですよね。

■最後、彼女が完全に立ち直った時に
主人公が泣いてしまうシーンがあるのですが
あぁ、ここでようやく全ての折り合いがついたのだなぁ、
よし!泣いてよし!
なんてしっくりと来たものなのです。


■そう、なんかいろんな場面がしっくりくるのですよね。
ちゃんと納得できる。

そうなると前半の恋人ラブラブ状態も
するりと納得出来るものなのです
う、羨ましくなんてないもんね!ムキー!


■あと、脇役の妹ちゃんと後輩ちゃんがカワイイのでナイスですよ。

■最後の波に乗るシーンは
湯浅監督のマインドゲームの鯨からの脱出シーンに近いものがあるかも?
いや、あの情熱的ぶっ飛び感とは違うのですが。
気の狂った作画という感じでは同じかと。
気が狂っているのになんとなくオシャレにまとめているし。
あぁ、一般のウェイ系の客に湯浅監督の気狂い部分がばれませんよーに^


■あと、悪徳ユーチューバーが成敗されますよ。
ヤッタネ!^^












2019年6月16日日曜日

【2019京都磔磔】七尾旅人ライブStray Dogsの冒険


■というわけで七尾旅人のライブに行ってきたのでした。
とても良かった!
ナイス!

■ウッドベースの人がジャズ畑の人で
七尾旅人の変幻自在感にものの見事に食らいついてて
スゲエと思いました。
カホンの人は前日に頼まれたらしい。
マジで!?^^

■いつものライブは思いついた曲をどんどんやっていく感じなのだけど
今回はちゃんと最近出したCDからの選曲で。
そうするべきだ。
と、いうことを最近知った20周年らしい^
水を飲むタイミングも最近教えてもらったそうだ。

■そしてしきりに京都のお客さん凄い良い。
と言ってくれてこちらも嬉しかった。

お客さんとのコール&レスポンスが起こって
盛り上がった時に突如演奏を止めて
「ちょっと、待ってこんなのあまり無いから感動して情緒不安定になる、やめて!」
と照れながら言ったり。
いや、でもお客さんにいろいろ歌わせるの
すごく綺麗なハーモニーになっていた瞬間があって、
うっとりでしたよ。

■七尾旅人のライブは昔に大阪のに行って
その時も無限に演奏する感じで
京都から行っていたので終電大丈夫か!?
って感じだったのですが。
今回も5時から始まって9時くらいまで?
ほぼ4時間ぶっ通し!
前列は椅子だったのだけど、後列はスタンディングなので
4時間立ちっぱなし!
足がスティック!
帰って、寝て、朝起きたら、軽く筋肉痛だよ!
楽しかったけどね!

■それとあとは同志社大学の学園祭とかも見に行った。
向井秀徳も一緒に見た。
よく考えると貴重なライブだったのかも。

■それ以前はドミューンの生放送によく出ていたので
見ていたのだよね。
本当はそれよりももっと前に存在は知っていたのだけど
初めてレコード屋でCD視聴した時
「こいつは天才だ!今聞くと私は立ち直れなくて死ぬ!」
とか思ってCDとか買うのは
それからもう少し立ってからだったのだ。

■そんなかんなで、ライブは凄い良かったのです。
漫画は半分フィクションですがだいたい本当です。
精神科医の先生はファンでほとんどのライブに参戦しているとか。
途中でお客さんの女の子を舞台に招いて
不思議なセッションが始まったのでした。
何か振動すると音が出る装置を帽子のつばに付けて
叩くと音が出るってやつです。

■まま、取り留めがなくなるので
このへんで。

良きかな、良きかな。
はんなりでおじゃる。





七尾旅人 http://tavito.net/












2019年6月15日土曜日

【2019/6】レビューありがとう絵【魔法使いのお時間よ】

■レビューありがとう絵

■レビューありがとう絵 ハートマンさん

■レビューありがとう絵 のろろんさん

ありがてぇ!
レビューは無茶苦茶嬉しいので躊躇なくどうぞ。
一言だって構わないのです。

あと、ありがとう絵描くとき名前があると良いので
レビューの最後にでもペンネームを書いといてくださいな。
Amazonカスタマーさまだと感謝を伝えきれないので。





極楽京都日記: 2017上旬ありがとう絵 








【新作更新】魔法使いのお時間よ第69話(94)魔法使いとダンシング

というわけで「魔法使いのお時間よ」新作更新ですよ
めでたい!
kindle本も買ってね!
すかさず!
そして、踊ろう!
楽しく!


つづきは↓こちらから

WEB漫画【新作更新】
『魔法使いのお時間よ』第69話(94)魔法使いとダンシング





パソコンだとマンガごっちゃが見やすいです。
あとはスマホ向け。
ジャンプルーキーは広告利益が作者に還元されるやつ設定したので
そこで見ると多少なりとも実入りはあるかも。


■kindle本発売中。

支援方法を聞かれたので
■漫画読む内海まりお漫画
  
  

  


2019年6月8日土曜日

【映画感想】海獣の子供


■海獣の子供は絶対アニメ化は不可能だろうなぁ、
と思っていたのだが。
出来てしまった!
すごい!

五十嵐大介の超絶画力と超絶イマジネーション力を
アニメに全部取り込んで消化して爆発させた!


■原作はやっぱり映画としては少し長いので
色々カットされているんだけど
見せたいシーンは色々入れ替えて
つなぎ合わせて全部入っているので
この物語の中心部分はガッツリ掴んで広がっているのですよ。

■海と生命、クジラ、深海魚、火球。
自然派ナチュラリストな風味もただよいますが。
そんな生やさしいもんじゃねぇ!
圧倒的大自然の生命の根源的な暴力にも似た優しさ。

海の沖で深い深いブルーを覗いてしまった時に感じる
あの恐怖!


■でも、知りたい。
「私たちはどこから来て、どこに行くのか」
なんて、中学生がカッコつけるために考えたフリをする、あのアレを
本当に突き詰めて思考してゆく。

■世界の秘密に飛び込んでゆく。
それは恐ろしくもあるが
盛大なお祭りでもある。
フェスティバルだ!

地球の、宇宙の、誕生の、フェスティバル!


■そんなのは見逃すわけにはいかない。
最前列でじっくりと体験したいものだ。
一番近くの観測者になりたい。

■そして大きなそれは
小さな自分と同じものなのだ。
細胞の中の分子や電子の動きは
まるで惑星だ。
そう!
私が、君こそが宇宙なのだ。
それは溢れるパワーで満ち満ちている。


■なーんて感じのことを
アニメの映像でガンガンやってくれるので
たまんないのですわよ。

ただ緻密で繊細で綺麗ってだけじゃなくて
それ以上の何か奥底にある中心を描き出そうと。
狂気を持って描いていますよ。

よくあるアニメの手癖がない感じなのです。
そして精密さに逃げることもしない。
詳細に命の勢いを掴める塊のように
ゴロリとそこに映し出す。


■初めの町の風景とかすごいよねぇ。
微妙にCG使って背景を動かしていたり。
あからさまにキラキラしているわけじゃないのに
輝いているんですよねー。
そこかしこが。

はぁー、またアニメが進歩してますわ。
怖い怖い。


■そう、アレだ。
神様と悪魔を同時に描いてる感じで。
どっちが悪くも良くもなく。
ただただ圧倒されるのよね。
人間ごときの判断など
まだまだ甘いのだぜ。
なんて言わんばかりに。

鯨のソングも良かったねー。















2019年6月4日火曜日

【映画感想】LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘


■小池健監督のカッコいいルパン映画シリーズの1篇。
いやもうルパンの映像化は全部この人に任せたらいいのでは?
と思うほどにカッコ良いのだぜ。
ーーーーーーーー
小池健
監督・演出・作画監督
「LUPIN THE ⅢRD 次元大介の墓標」(2014)
「LUPIN THE ⅢRD 血煙の石川五ェ門」(2017)

キャラクターデザイン、作画監督
「LUPIN the Third 峰不二子という女」(2012)
ーーーーーーーー

■まぁ、30分30分で全篇後編と映画としては短いのだけど
テレビアニメとしては重厚すぎるほど濃厚!

■ともかく画面がどこをとってもイカしているのだ。
今回は西部劇風の風景、というかアメリカの荒野を車でひた走る不二子。
いつも通り人を騙してたぶらかしてお宝やお金を巻き上げようとするのだが。

■これが「峰不二子の嘘」なのか?
と思えばそれは当然そんなわけでもなく。
そんな表面上にわかりやすく現れる嘘など
彼女の本質には程遠い。


■そう、そんな嘘さえ嘘であり。
本当の嘘は誰にもわからぬように
ひっそりと進行してゆき
あなたの体と心をじんわりと犯していく。

■その痛みはとてもゆっくりで
もはやその苦しみは快感でしかない。

■だから峰不二子の本質は未だ誰にも理解されていない。
時折見せる彼女の悲しい横顔がそれを物語っているのかもしれない。


■しかし、だからこそ彼女は自由だ。
印象的な言葉があった。

「出来ない嘘は付きたくないだけよ」

彼女はそう言った。

■自分が出来そうにもないことは嘘でも言葉にしないということだ。
結果、それをやらないかもしれないが。
やろうと思えばいつでも出来る。
その行動の選択権はいつでも彼女が握っているのだ。


■だから彼女はなんでも出来る。
盗みを働くために必要な技能は全て持っていると言ってもいい。

■変装し潜入するために
あらゆる言語はマスターしているし
礼儀作法、知識、教養、誰とでも自然に会話に溶け込める。
銃器の扱い、格闘技だって超一流だ。
そしてそれでいて輝くべき美貌の持ち主てあるし。
その手入れも欠かさない。


■彼女はお金が欲しいわけでもなく。
娯楽に興じたいわけでもない。
自由でありたいと思うと共に、
全ての主導権をその手に収めておきたいのだ。

■実際に世界をどうしたいとか。
男を意のままに操りたいとかも
思ってはいないのかもしれない。

ただその選択の権限を常にその手中に。


■その野望は概ね結実していると言っていいだろう。

あの世界を手玉に取るルパンでさえも
彼女の手の中だ。

■だけど、彼女は知っている。
きっと全ては手に入らない。
それは嫌だな、と思いつつ。
どうしようもないことも知っている。
だからと言って諦めて妥協するなんてのは、
全く彼女の思うところではない。


■だから少し悲しそうな顔をして
地平線の夕日を見つめる。

人生って残酷ね。

なんてね。

■そんな感じの映画でした(どんな感じだ!)

あと、ルパンと次元は出るけど
五右衛門は一切出てこなかった!^^

それと敵の暗殺者の黄色いシューズと
不二子の黄色いマニキュアが印象出来でしたね。

映画って感じだった。
ナイスですよ。
シビれるね。


『LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘』公式サイト

利用するけど、頼らない。





極楽京都日記: 実写版「ルパン三世」





2019年6月3日月曜日

【Game】2019ビットサミット【Bit Summit】

BITSUMMIT 7 SPIRITS
2019年6月1日-2日 / 10:00 - 17:00

今年も行ってきましたよ。
割と狭い会場なのに全然周り切れてない!
後からあのゲームもあったのか!なんて見逃してたり。
でも、基本的に楽しいのですよ。
良いですな。

VRゲームの実験的なゲームはひと段落して
本格的に製品として始動してきた感じ。

正統派の面白いゲームもたくさんあったのですが
私はなんとなく異端の変なゲームを良く遊んでましたよ。

それとこのイベント海外の製作者の人も多く来るのだけど
今回は中国の製作者の人がとても多かった感じ。
伸びてきてるな!

にんげんタワーバトル
カメラで撮られた自分の姿がそのまま落ちもの積み上げゲームのコマになるってやつ。
むちゃくちゃ盛り上がった!
シュココーココ
前はシャンプーの容器をコントローラーにしたゲームを出してたところだ!
今度は羽だ!相変わらず狂っているぜ!(褒めてる)
ツカレタマン
Exhausted Man
以前軟体のタコがうねうね動くゲームがあったが、
あれの発展版。
寝たまま体をくねられせて動くマン。
個人的に大ヒット!
音効炒飯
レジ袋をシャカシャカとこする音がチャーハンを炒めててる音っぽくね?
ならばそれをコントローラーとして使えばいいんじゃね?
と言う安易な発想!
このおバカ!(褒めてる)
ぴこピコらぶタッチ
二人プレイで光るパネルをタッチする。
それで相性診断ということなのだが、そんなこととは関係なく白熱する。
というかこのタッチパネルを自作してるのがスゲェ。。
symbio
二人プレイで
お互い違う画面を見てるが
音声で教え合い、穴から手を出し手を繋ぐ?
Neon Tail
ジェットセットラジオのあの感じなのだけど。
ちゃんとその意志を継いだ感じ。
操作はちょっと練習しないと難しかった。

狼と香辛料VR
VRでかわいい女の子があれな感じでしょ?
と舐めていたらスゴかった。
近くに来られるとドキドキしてしまう^^
ボコスカウォーズ
あのボコスカウォーズの2
スイッチ版が出るそうな。
面を被った怪しい人は多分ラショウさん。
■woophil

あとは写真をパラパラと。



どうぶつタワーバトルの会社なのね。

怪しいやつ!^^

eスポーツをバーチャルで観戦する実験。
バーチャルなのでVTuberでも可能だ。

あ、これは普通に面白かったし、帰ってすぐアプリダウンロードした。
楽しい。
道をつなげたりするパズルゲーム。


羽。

炒飯。

画面クリックすると色々絵が動いたりするやつー。
小気味良い感じで良いアニメを見てる感じ。


なんか絵が良い。



しろくま。

怪しい人。

ルービックキューブみたいなパズル。


一筆書きパズル。
舐めてかかるとなかなか考えてあるやつだった。

双頭犬!でもカワイイ感じのゲーム。

迷霧探偵。
色が良い。

二人協力プレイパズルゲーム。
盛り上がった!

なんか写真が取れるやつ。
誰だ!

仮面の男。

提供の日清。
入場者全員にカップラーメン配ってた。
写真のこれは巨大置物なのだけど
比較物をとってないのでよくわかんない写真になった^^

おしまい!

画面クリックでちょこちょこ動くやつー。
一応クリアする感じになってた。好み。




2019年6月1日-2日 / 10:00 - 17:00