2015年10月17日土曜日

明和電機社長と海洋堂センムのトークイベント【京都国際映画祭 】

「ハマる!経済学」
10月16日(金) 19:00~ホテル アンテルーム 京都:
京都国際映画祭 
土佐信道(明和電機)×宮脇修一(海洋堂)
による
「お互いの経営戦略やこれまでの成功・失敗談」などを語り尽くすトーク http://kiff.kyoto.jp/event/ 


■というわけで京都映画祭のイベントで
明和電機社長と海洋堂センムのトークイベントに行ってきましたよ~。

いや~二人はほぼ初対面らしく、お互いを聞き合う感じでしたが。
なかなか二人の人生を掘り下げて行く様でとても面白かったですよ~。

互いに意外と似ている部分あり興味深い。



■海洋堂センムは、海洋堂の社長なんだけど、あだ名が「センム」
社員や親しい人にはセンム、センムと呼ばれているけど
取引先の人にとっては社長だから。
初めて来た人はこの人は本当の社長ではないのでは?
なんて思ってしまうそう。

■明和電機社長は社長と名乗っているけど、
明和電機は「会社でもなく」
社長は実際の「社長ではない」
いちアーティストで芸名が「明和電機社長」の個人事業者であるとのこと。



■しかし二人とも親父の会社を継いだ二代目社長なのよね。
明和電機の方は名前を貰っただけで実際の会社を継いだわけじゃないけど。

そのお二人ともの親父さんがアクティブでどんどこいろんなことを始めちゃう。
しかしオイルショックの時に初代明和電機は倒産!
初代海洋堂もプラモは金にならん、と未曾有の危機に!

そんな先代をあれやこれやを体験して二人は進んで行くのであった。



■明和電機のなりたちが面白くて
初めはソニーレコードの新事業でアーティストをプロデュースするコンテストで優勝。
ソニーレコードからの出資を元に「魚コード」などの製品を作ってゆく。
初めはアーティストのアート作品だったが、それの大量生産にここで成功する。
今現在はヨシモト所属で企業からの依頼でヘンテコ製品作ったりしている感じで。

割と順風満帆なんですよね。
しかしその製品には当たり外れが多く、
「オタマトーン」ってオタマジャクシの様な楽器が近年まれに見る大ヒットで。
貧乏揺すり測定装置「YUREX」ってのが驚くほどの大失敗だったそうだ。

社長は製品を作るまでに膨大なラフスケッチ、アイデアスケッチを描いていて
一つの製品で百枚近く描くことも珍しくない。
なぜそこまでやるのか?との質問に
「腑に落ちるところまで突き詰める」との答え。
しかし、やりすぎると失敗することも学んだので。
ある程度で止めることも必要かもしれない、とのこと。

■途中、明和電機(兄)の話が面白かった。
初期は兄弟二人で明和電機だったのだが、
兄は脱退(退職)する。

「なんでですの?ケンカしたとかですか?」とセンムが聞くと。
「いや、どうもこの仕事は長く続けて行けない、と思ったんじゃないですかねー。
それとウチの父に似て少しエキセントリックで
今は群馬に住んでいます。」
「なんで?」
「いや、なんかGoogleマップで良い物件を見つけた!群馬に!
とツイッターのダイレクトメールで届きまして。
そのまま引っ越したみたいです。」
「なんやそれ!」

割とお兄さんは常識人だから引退したのかなーと思ったらそうでは無かったらしい。
土佐家のハレー彗星と呼ばれ。
ときおりぴょいとどこかに行ってしまうのだそうだ。
この話がなんかとても好きです。



■そして変わってセンムの話。
海洋堂はなんやかんやであまり儲かってなかったけど、
「チョコエッグ」が大ヒット!
そこからドンドコ大躍進!といった感じ。

センムは「どうです?スゴいでっしゃろ?」と自らの成功を自慢するのだが、
その時に必ず「ワシら」がスゴいと言うんですよね。
自分が凄いんじゃなく、ワシらが凄い。
「世の中の奴らはオタクのパワーを舐めとりますけどね、ワシら凄いんでっせ!」

いろいろな取引先で経営者の権力争いなんかを見て。
「そんなどーでもいいことやってんなや、偉いのんはアンタらやない物を作っとる社員のほうやろが!」
なんて感じで海洋堂では物を作る造形師を一番に考えてやってると何度も言うのが良かったです。

■量産フィギュアなんかは全て中国で作られていて、
そんなルートを始めどこから見つけるのかと言う話で
20年前の「エヴァブーム」でツテが出来てルートを開拓できたみたいな感じ。

そして昔は中国は安い労働力だったが。
今や中国の経済は大きくなり、更に円安もあって
本来ならガチャガチャのフィギュアなんて300円で出せるわけはないのに、
値段据え置きでなんとかやっていられるのは奇跡の様な感じだと。

■お互い「儲かってますか?」との質問に。
「いやー、全て次の製作につぎ込んじゃいますねー」
「貧乏ですよー、でも楽しいですからねー。仕事も趣味も全部いっしょ、
仕事が減っても趣味をやってたら楽しいし
それが仕事になったらもっと楽しい」

■そんな感じでイベント時間は大幅にオーバー。
途中何度も会場進行の人がカンペで「時間無いですー」みたいなの出してた^^
いやー、しかしお二人の掛け合いなんか楽しそうで良かったです。

ほっこり充実しましたよ。
やる気もむくむくとー。

京都映画祭は土日10/18までやってるよ。
いろんなところで映画上映、イベント、アート展示みたいな感じ。



おしゃれっぽくて良いホテルみたいよ。
京都に来る際には候補に入れてみてはいかが?

1人1伯7000~12000くらいっぽい。

おまけ:
なぜか普通に見に来てて
開場前に準備をしている明和電機社長の隣に座る
ヤノベケンジ氏^^





 去年の↓

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