■いや、もちろんこういう漫画も全然ありなんですけどね。
ただ私があまり好みでないって話です。
■まぁ、なんというか今まで担当についた編集者さんが
どうやらこのタイプの漫画が好きな人達だったんじゃないかと分かって来て。
そうすると、何を描いても「なんか違う」と言っていた意味が分かってきて。
それならそうと早く言ってよねー!
そんな感じだったのです。
しょんぼり&げんなり。
■さすがに苦手なタイプの漫画を何も言われずに描くことは無いですよ。
まぁ、描け!と言われても
無理!って言いますけど。
自分が好きで読者が面白いと思う漫画を描きます。
■さておき。
3つの種類。
いっこめの悪者を倒してスカッとするタイプ。
ロボットアニメで多いですよね
突然、このロボを操縦出来るのは君だけだ!
そして君が世界を救うのだ!
って、誰や君!
なんで君が選ばれたんや?
冒頭でどこにでも居るごく普通の少年って言ってたやないかーい!
とか思っちゃう。
そうして大抵、悪の方はちゃんと
殴り殺しても良い悪人に設定されるのよね。
殺人が容認される。
とても都合の良い世界で、
主人公に感情移入する人は
日頃の鬱憤を晴らし、ストレスを軽減できて
とても気持ちが良い。
■いや、まぁ、それはなんか接待というか
キャバクラとかそういうサービスを受けてるみたいで。
物語としてはどうなの?
■二個目の女の子にモテモテになるのなんては
さらに直球で
モテたい願望を二次元で実現!
ヤッタネ!
みたいな感じで。
■三つ目のカワイイ女の子を眺めるに至っては
更に進んで「孫を見るお爺ちゃん」のレベルになっている。
■恋愛漫画とはこれらはまた違うんですよね。
恋愛漫画も都合の良いことは多いのだけど
そこはまだ現実に起こりうるレベルで留まっている。
恋愛漫画で空から女の子が降って来たりはしないですし。
■なんていうかただ欲望を叶えるためだけのモノになっちゃうのが
どうにも好かんのですわ。
■もちろん物語はいろいろな欲望を叶えたりもするのだけど。
この「いろいろ」ですね。
いろいろな欲望があるってこと。
「嫌な奴を懲らしめたい」
「モテたい!」
だけが欲望じゃないでしょうよ。
この要素が10%くらい入っててもいいんですど
それが100%それだけ、になると
さすがに胸焼けがしてしまうよ、って話です。
■けどやっぱり「それだけで良いよ」って人もたくさんいるわけで。
そしてそういう人ばっかりでもないってのも、そうなのです。
■もっといろいろな漫画を作り出しましょう。
だけど作家の描ける範囲はそれほど広くはありません
しかしその居場所は作家によって人それぞれ。
あだち充は今日も野球漫画を描いています。
でも、まぁ、ストレス社会な現代
そういう甘〜いお薬が求められているのでしょう。
追記:
あ、そっか「面白い」と「気持ち良い」の違いかもしれない。
私は面白い漫画を描きたいのですよ。
極楽京都日記: 夢を叶える物語。
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