■なんとなくダッシュ村のTOKIOの話だと聞いていたので
自然に立ち向かうマッチョな話だと思っていたのだが
違った。
■火星に行くミッションで事故により
置き去れにされる男の奮闘と
それに気づき救出に向かうチームの推進力。
■まぁ出てくるメンバーの全てが基本的に頭の良い人達なのだ。
NASAのメンバーなんて基本、能力の高い人ばかりだ。
その人達だから変な所で悩まないので凄く嬉しい。
よくありがちなバカな奴がパニックで事態を悪化させることや、
自分のことしか考えない低レベルの感動屋が居ないことが
とても良い。
■しかし、そんな人ばかりでも
難問は難問なのだ。
悲しい気持ちになることもある。
しかし、そこはアメリカンなのか
どんな状況でもジョークを言う。
悲しみに暮れる時間は短く、
スパッと次やるべきことに頭を切り替える。
■政治家も出てくるが
彼らも彼らで頭が良い
有益であるならばどんな困難も押しのけて
無理も道理もふっ飛ばして進むパワーがある。
とても素敵。
■実はこの映画ではたぶん意図的に
「孤独」の時間を大幅にカットしている。
「インターステラー」や「ゼログラビティ」では
割とその宇宙での孤独を濃厚に描いていて
私は大好きなのだけど、
一般的には「無限の孤独」には多くの人が耐えられない恐怖を抱いているのだろう。
まぁ、火星に数年ひとりで生活する状況を想像すると恐ろしいのは分かるのだが。
■なので、逆にオデッセイでは
「仲間の繋がり」を描いている。
アメリカンな我らが祖国から。
そして、中国の援助を受け入れられたのは大きな成長だろう。
国の垣根を越えたかのように見えているが、
実はこれ頭の良い人どうしは国とは関係なく繋がれるという話なのだ。
それとは関係無い人はただ「感動物語を供給してくれる人達」を眺めているだけ。
■国境は既に無い。
映画好き。音楽好き。アニメ好き。
これらの人達はもう既に国とは関係なく繋がっている。
科学好きなど、学問関係はもうとっくに。
根本的な気持ちが同じなら
国の違いなどなんの障壁にもならない。
同じ国であれど通じ合えない人はいる。
人間なんて根本ではたいして変わらない。
違う国であれ同じように考える人は
驚くほど多くいるのだ。
もちろん、全ての人が繋がるわけではないが、
思っても見ないほど多くの国であなたの気持ちは繋がるものなのだ。
地球を空から眺めてみても
どこにも国境線なんて描いていないのだ。
ちなみに
地球一周:4万km
月までの距離:38万4400km
火星までの距離:2億700万km(2億4,900万km)
はやぶさが行った小惑星:イトカワ3億km
Martian Odyssey: Rovers Set to Celebrate 7 Years on Red Planet @SPACEdotcomさんから
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