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2016年6月6日月曜日

【漫画感想】ヒュプノス:成瀬乙彦

ギュッと凝縮された水晶のような塊だ。

突然、能力を授かった者が
訳も分からず「敵」と戦う羽目になる。
だからと言ってヒーローモノというには
泥臭過ぎて、億病で、純真で、激情だ。



1巻完結の物語で
映画1本分に少し足りないくらいの分量。
でも、ここに誰かの青春の全てがある。
誰かに取っては自分自身のことが描かれていることだろう。
それはとても小さなことだ。
しかし、それが、それこそが
世界を救うのかもしれない。



ただ自分を救いたかっただけなのかもしれないが。
それでもちゃんと良かったと言える物語だ。
読後はさわやかな青春ドラマだ。
つまはじき者の青臭い話だ。
血みどろで、涙と鼻水まみれだけれども。



なんつーか、漫画雑誌「アフタヌーン」の全盛期の頃のような作品で良かったですよー。
(これはビックコミックスペリオール連載ですが)
テーマソングは筋肉少女帯の「蜘蛛の糸」でよろしくって感じです。

中高生でじっとりとした青春を過ごしている君は必ず読もう!
楽しいよ♪うひひひひ。






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