滅亡寸前の人類に対して
世界を救うことの出来なかった
正義の味方は何を行う?
何をするべきなのか?
作者、山口貴由(やまぐちたかゆき)の求道的なまでの問いである。
三島由紀夫のような圧倒的な生真面目というか真っすぐ過ぎる、愚直な問いだ。
■正義とはなんなのか?
幸せとはなんなのか?
そんなことを考えながらも
戦士達はひたすらに戦う
悩み、戦う。
圧倒的な絶望広がる荒野の中、ひとりぼっちで戦う
愛もそこにあるはずなのに。
生真面目で真っすぐで、愚直なのだ。
不器用過ぎる。
何かを本当に望んでいるのだ。
それが何かもわからずにだ。
■などと色んなモノを内包しているようにも見えるが
私には作者がただ一つの事を
延々と切々と力の限り描いているだけに思う。
そのただ一つのこととは
「人間は強い」、だ。
力を持ち、戦いに勝つのが強いのではない。
巧く知恵を使い、最後まで行き延びるのが強いのでもない。
ただ、人間は強い。
弱い人間であれ、人間であれば
それはすべからず、強い。人間であれば強いのだ。
弱くて死ぬのではない。
人間をやめたとたんに、人間は死んでしまう。
心の真ん中が人間であり続けているのならば、
どんな男も
どんな女も
老いも若きも
強きも弱きも
すべからず人間は強いのである!
この漫画を読んでいると
腹の底に力が入る。
人間の力が湧き出てくるのを感じるのだ。
エクゾスカル零
これはあなたの強さを取り戻す漫画なのである!
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。