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2014年1月7日火曜日

売れる漫画の作り方:ハリウッドスタイル

売れる漫画の作り方。

■なぜ多くの映画が似たような感じになってしまうのか? 

ハリウッドの脚本はシステマチックに進化していて
多くの経験則から理想のストーリーの作り方が出来ており
それは大変有効であるのだけど。

それが進化し過ぎて
その結果だけを持って
「そうでなければならない」
になってしまっては本末転倒だよね。

って話なんですが。

■まぁ、難しいところで。
こういう話を聞いた、まったくの新人のド素人が
「やっぱりオリジナリティのある物語が大事なんだ、自分の思うがままにやるぞ!」
とやると、大抵は失敗しますよね。
絵とかでも
「まず模写をやれ」
みたいなところで
とりあえず基本はおさえておかないと
地に足の付かない、根本的に物語として不成立なものになってしまいます。

なのでハリウッドスタイルは覚えておいて損はない。
というか実はほとんどはそれでカバーできるのだけど。
上記の失敗は決定権のある人が

そのスタイルの上っ面しか理解してないことからの崩壊であるのです。

■そこで思い出したのだけど。
このブログの1個前の
SOUL CATCHERS)」の紹介で
主人公には心が読めるという特種能力があるが
実はそれは物語の感動において、さして重要なものではない。

あ、そういえば「もやしもん」も
菌が見える主人公だけど、それはやっぱり重要なことではないよね。

って話になって。

あれ?
と思い出したのです。

■たぶんこれら、
出版社の編集者の人がこの漫画を雑誌に載せようと決定した決め手は
「人の心が読める特種能力」であり
「菌が見える能力」だったんじゃないかな?
というところなのです。

決定権のある人にプレゼンする時に

「これは、彼らが互いに刺激し合い、切磋琢磨し、友情、努力、
 そして時にはぶつかり合いながらも、一つの成功、
 または何かかけがえのないモノを掴み取る物語なのです」

って言っても通らないんじゃないかなーと思うのです。

「いや、何か今まで見た事も無い様な主人公が出てこないとさー、ありがちじゃない?」

って返されるので
とりあえずここを通す為に「特種能力を持つ主人公」が付け加えられているのじゃないかと。

わかりやすいですしね。

■そこであれです。超売れてるモンスター漫画

「ワンピース」

あの漫画の魅力はなんでしょう?
それはもちろん
「仲間との友情!未知なる世界へ行く冒険のワクワク!そしてその広がる様々な国の人々との出会い!」
とかでしょう。

でもあの漫画の第一回を読んだ編集者の感想は
「お、腕が伸びる主人公!こんなの今までいなかった!いいねぇ!これはいけるよ!」
と、いやこれはあくまで想像ですが。
そうであったような気がしてならないのです。

■つまりなんていうか。
結果的に、売れる!と思ったところとは別のところで売れてるんじゃね?

■今はどの産業も不況でバクチが打てない。
適当に選んでやってみて数打ちゃ当たる方式では、もうやっていけない。
だから確実に売れるものしかやらないんだ。

って言うじゃない?

■でも、その確実に売れるモノを選べているの?
その選球眼は本当に正確?

いや、正しい!というのならば
現在の漫画や映画や小説は面白いものしか出て来てない、ということになるから。
漫画雑誌を読めばどの漫画も面白いし。
映画館に行けば何を選んでも楽しいはず。

なんだけど、別にハズレを引く確率は
昔と別に変わってないんだけどなぁ?
面白いモノが一定数あり、
つまんないモノも定期的に作り出されている。
選んでいるのなら減ってきても良いのに?
不思議、不思議?
と思ってしまうのでありました。

Why?何故に?

■答えは、
自分の都合の良い所しか読まないし、学ばないかな?

はて?
もやしもん10巻あとがきより。




適当に選んでも、一生懸命選んでも結果はさして変わらないんだから
適当に選んで見るのも一興かと。
とか、無責任な事を言う与太話でございます。


あわてない、あわてない。
ひとやすみ、ひとやすみ。

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