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2014年10月30日木曜日

ヴィンランド・サガ 13巻 幸村誠【漫画感想】

■ヴィンランド・サガ 13巻 幸村誠



■もーなんかねー。
ひとつの方向では狂っていて、
ひとつの方向ではちゃんとしてる。
その両方を抱えた大人ばかりが出て来るわけですよ。
子供や若者はその狂気に振り回されながらも、
ちゃんとしている部分、まっとうな所を学んだりするわけで。

■悪党と呼ばれる鉄鎖のハーフダンって
もう冷酷な強面の借金取りのような大人が出てくるわけなんですが。
この人が一番まっとうに見えてしまうのですよね。
商人としてあるのならば、まっとうにならざるを得ない。
というのが凄く良い。

■実は「誇り」とか「勇気」とかを盾に行動してしまうのは
とんでもない狂気なんですよね。
そりゃ自分にとっては正しいかもしれないが、
振り回されるまわりの人達は
それとは違う「誇り」や「勇気」を持ってるんですよね。
進む勇気もあれば、引く勇気もあるし。
誇りのために戦って負けて家族を殺すこともある。

■なんとなくだけど、この漫画に出てくる大人は
「どうしようもない」って言わない感じなんですよね。
常に「どうするか」を考えてる。

若造は「俺はそうは思わない」とか言っちゃう。

良いですよねぇ。
どちらが悪くてどちらが正しいわけでもない。

■ヴァイキングの略奪行為なんて今の時代から見れば愚行でしかないけど。
彼らから見た現代が楽園に見えるか、と言えばたぶんそうではないだろうし。

千年たってもヴァルハラはあの世にしかないんですよね。

まぁ、だからこそ。
この世は面白い。

なんて変な感想になってしまいした。
「ヴィンランド・サガ」当たり前のように面白いですよ。



↑今、1巻のkindle番が無料っぽい?
読んだことない人はとりあえずそれで。

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