「いかにして私はkindle本を紹介するだけのアフィリエイトサイトで生計を立てられるまでになったか」
のお話です。
そしてそれはそのまま、
これから電子書籍で本を売っていきたい
出版社、編集者や作家さん自身にとって有益な話になっています。
■いやー、というか面白いですわ。
個人的にzonさんのこのサイトを作るにいたるまでの中学生くらいからの来歴がとても愉快。
この本の中の売り方戦略にもあるのですが、
ツイッターやブログを書く「中の人」が
一人の人として存在し信用できる人として
認知されなければ売れない。
ゆるキャラみたいに強引なキャラ付けをするのでも、
本名出して全てをさらけ出すのでもなく、
ネットの知り合いとして気を許せてしまう存在。
そこらへんを良い感じにやってられるんで巧いなぁ、と。
■よく出版社の人や作家さんが、ネットで告知するとき
まるで「テレビCMのような口調」になってしまうの、
読者として心が遠く感じてしまうので、
もったいないなぁと思っていたのですよ。
■そして読み進めて行くと気付いたのですが
これ「本屋さん」の話なんですよね。
そうなんですよ「きんどうさん」は「本屋さん」だったのです。
本人は「いやぁ、ただのアフィリエイトサイトですよ」と言うのですが。
売れてる本を店頭に平積みし
面白い本に紹介ポップを作ったり
作家さんのサイン会を開催したりするようなことを、
ぐるりとネットに置き換えてやってるだけなんですよね。
だって実際、もう小さな書店よりは多くの本を売っているサイトなのですもの。
■今、現実の本屋さんって、1日に1軒のペースで潰れている状況らしいですよね。
(ということを2年前くらいに聞いたので、今はもっとかも?)
そして「きんどうさん」のようなネットの本屋さんは生まれている。
というかブログで書評を書いている人も
その文章を読んでそこからリンク経由で他の人が本を購入したのなら、
それはもう本屋だと言っていいのではないのでしょうか?
ツイッターでリンク付きで本のことをつぶやいても、
それも本屋さんです。
そうです、すべての人が「本屋さんになれる」のですよ!
いや変な話、潰れちゃった本屋さんは、ネットで本屋始めればいいじゃない!
マジでマジで。
■そんなネットの本屋さんになる方法がこの
に書いてあるので読めば良いと思うのですよ。
ぶっちゃけ出版社の編集者なんて人は
作品の感想を言うプロで
その作品がどんなに面白いかを読者に伝えるプロなのだから
この方法ドハマりすると思うですよね。
つーか普通に自分の「漫画小説紹介ブログ」を作って毎日更新すれば
無茶苦茶儲かると思うのですが。
やってる人少なそうだよなぁ、やればいいのに。
せめて自分の担当作家が本を出したときくらい書けばいいのに。
いや、文章を書くプロじゃない。
というのなら
ネットでの読者の反応をまとめるとか。
なんぼでもやりようはあるんだけどなー。
■ともあれ、そんな人でもなくても「本屋さん」になれるわけですよ。
現実の書店はどんどん減って行きますが。
ネットの本屋がどんどん増えて行くと面白いんじゃないかなぁ、とか
思ったりするわけです。
そんなわけで、その際には先人であるzonさんの
紆余曲折の愉快痛快奮闘記である
この本を読めばよかろう、なのです。
「面白くて金になる」方法を考えるのは、
とても楽しく愉快なものなのです。
なんてね。
「Kindleのまとめサイトでどうにかこうにか1000日間生計をたてた話」
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なぜか同人誌の品揃えが良い!安倍吉俊の同人誌が普通にあったりするのよね。
漫画好きならばネットでこの名前を見たこと無い人はいないのではないでしょうか?