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2015年8月29日土曜日

「今日から君も本屋になろう」 #きんどう本


■kindle本の紹介サイト「きんどるどうでしょう」の中の人zonさんの
「いかにして私はkindle本を紹介するだけのアフィリエイトサイトで生計を立てられるまでになったか」
のお話です。

そしてそれはそのまま、
これから電子書籍で本を売っていきたい
出版社、編集者や作家さん自身にとって有益な話になっています。


■いやー、というか面白いですわ。
個人的にzonさんのこのサイトを作るにいたるまでの中学生くらいからの来歴がとても愉快。
この本の中の売り方戦略にもあるのですが、
ツイッターやブログを書く「中の人」が
一人の人として存在し信用できる人として
認知されなければ売れない。

ゆるキャラみたいに強引なキャラ付けをするのでも、
本名出して全てをさらけ出すのでもなく、
ネットの知り合いとして気を許せてしまう存在。
そこらへんを良い感じにやってられるんで巧いなぁ、と。

■よく出版社の人や作家さんが、ネットで告知するとき
まるで「テレビCMのような口調」になってしまうの、
読者として心が遠く感じてしまうので、
もったいないなぁと思っていたのですよ。

■そして読み進めて行くと気付いたのですが
これ「本屋さん」の話なんですよね。

そうなんですよ「きんどうさん」は「本屋さん」だったのです。

本人は「いやぁ、ただのアフィリエイトサイトですよ」と言うのですが。

売れてる本を店頭に平積みし
面白い本に紹介ポップを作ったり
作家さんのサイン会を開催したりするようなことを、

ぐるりとネットに置き換えてやってるだけなんですよね。
だって実際、もう小さな書店よりは多くの本を売っているサイトなのですもの。



■今、現実の本屋さんって、1日に1軒のペースで潰れている状況らしいですよね。
(ということを2年前くらいに聞いたので、今はもっとかも?)
そして「きんどうさん」のようなネットの本屋さんは生まれている。

というかブログで書評を書いている人も
その文章を読んでそこからリンク経由で他の人が本を購入したのなら、
それはもう本屋だと言っていいのではないのでしょうか?
ツイッターでリンク付きで本のことをつぶやいても、
それも本屋さんです。

そうです、すべての人が「本屋さんになれる」のですよ!

いや変な話、潰れちゃった本屋さんは、ネットで本屋始めればいいじゃない!

マジでマジで。

■そんなネットの本屋さんになる方法がこの
に書いてあるので読めば良いと思うのですよ。

ぶっちゃけ出版社の編集者なんて人は
作品の感想を言うプロで
その作品がどんなに面白いかを読者に伝えるプロなのだから

この方法ドハマりすると思うですよね。
つーか普通に自分の「漫画小説紹介ブログ」を作って毎日更新すれば
無茶苦茶儲かると思うのですが。
やってる人少なそうだよなぁ、やればいいのに。
せめて自分の担当作家が本を出したときくらい書けばいいのに。

いや、文章を書くプロじゃない。
というのなら
ネットでの読者の反応をまとめるとか。
なんぼでもやりようはあるんだけどなー。

■ともあれ、そんな人でもなくても「本屋さん」になれるわけですよ。
現実の書店はどんどん減って行きますが。
ネットの本屋がどんどん増えて行くと面白いんじゃないかなぁ、とか
思ったりするわけです。

そんなわけで、その際には先人であるzonさんの
紆余曲折の愉快痛快奮闘記である
この本を読めばよかろう、なのです。

「面白くて金になる」方法を考えるのは、
とても楽しく愉快なものなのです。

なんてね。


「Kindleのまとめサイトでどうにかこうにか1000日間生計をたてた話」
「きんどるどうでしょう」


関連:面白本屋さん。

■1万円選書という1万円分のおすすめの本を送るサービス!

■京都:恵文社一乗寺店
本以外にも雑貨やアートギャラリーの併設など。

■京都:恵文社バンビオ店
なぜか同人誌の品揃えが良い!安倍吉俊の同人誌が普通にあったりするのよね。

■東京:COMIC ZIN
私は地方なので実店舗には行ったことないのですが
漫画好きならばネットでこの名前を見たこと無い人はいないのではないでしょうか?
書店員さん漫画好きなんだろうなぁ、が溢れ出てる。

2015年4月26日日曜日

「荒木飛呂彦の漫画術」の中身。

「荒木飛呂彦の漫画術」を読んだ。
■面白く、とても有効な情報でした。
もうスルスル読めちゃう。

具体的な様々な手法には
「それはあんたが天才だから出来るんやで!」
と言いたい方法もありましたが。

■この本の根本的なことは
「ストーリーを思い付く前に出来る事は沢山ある」
ってことなのです。

■大抵の漫画家志望の人は
素晴らしく最高な漫画を書こうと
うんうんと考えて
今日も何も思い付かなかった。
あぁ、なんて俺は才能がないのだ。
もう、漫画を描くのはヤメよう、
と思いがちなのですが。
それがそもそも間違いなのだと。

■なんとなくずっと考えてたら
「空から物語が全部まとめて降ってくる」
なんてことを考えてしまうのですけれども。
けっしてそんなことはない。
そんなこともたまにはあるかもしれないけど、
それではずっと漫画家を続けて行く事は一部の天才以外は不可能になってしまう。

まず、自分の描きたい物がある。
そのためにはどんな物語が必要で
どんな登場人物が必要で
どんな性格でどんな困難を乗り越えて
どんなゴールに辿り着くのか。

そしてそこまで読者の「先を読みたい」という興味を
どこまで持続させることができるのか。
読者は何を読みたいのか。

逆に読者の興味を失せさせる悪手とは何か?

それらを考えるだけで、
物語の大部分は完成する。

■何も思い付かないなんてことはない。
思い付きというのは、その読者の望む、
読者の好奇心を満たす物語の骨子に
肉付けをするようなものでしかない。
味付けに迷う前にその骨格を完成させろ。

そんな話で
その物語の骨格は全てにおいて決まったものがある。

王道のストーリーである。

「いや、そればかりではないよ!」
と君は言うかもしれないが、
邪道の物語も
王道を踏襲していなければその効果は発揮できるわけもない。
ヘタクソな絵を書いてオレはピカソだ。
などと言う様なモノだ。

■そんな感じで白紙から全てを思い付きで埋めるのではなく。
50%、もしくは漫画の80%くらいまでは理屈で構成させている。
もちろん新しいものを発想するためには悩まなくてはいけないが。
それもその半分以上は王道の思考の上に乗っているのだ。
そこに悩む必要はない。
物語の骨格は永遠に最強のものがあるのだから。

■まずは、自分はどんな漫画を描きたいかを決め。
それに必要なモノを揃えて行けば
物語の道筋はおのずと見えてくる。

そういう漫画の描き方講座でした。

結構、自分が上っ面の漫画の描き方をアレやコレや言っていて、
荒木飛呂彦はもっと土台のところを深く長く考えていたのだなぁ。
そりゃ強いわけだ。
と思いましたのですよ。

漫画の描き方では無く。
漫画の土台の作り方でしたね。

土台が無く地震ですぐ潰れちゃうような家は誰も買わないものね。

■最後のまとめで
自分はこういうのが好きだしそれが最高だと思っているから
それ以外のものはシャットアウトする。
というのは一番ダメだ。
そういう自分の嫌いなものの中にこそ
自分を新しくする何かかあるかもしれないという
好奇心を無くさないようにしなくてはいけない。





うまいよね。