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2013年12月12日木曜日

ネタバレ無しでは感想が書けない人々:レビューが書けない人達へ


ネタバレ無しでは感想が書けない人々。

■小学生のとき「読書感想文」というのが凄く苦手だった。

まったく読書感想文というものが理解出来なかったからだ。
この感想文を読む相手はこの本を読んでいないと想定するべきであろう。
なので、これがどういう物語あるかの説明をしなければならない。
かつ、その上で感想を述べるのだ。
小学生には難し過ぎる問題で。
毎度泣きそうになりながら、あらすじを少し書いては、それについての感想を少し。
また次のあらすじを少し書いては、それについての感想を少し。
と、永遠に終わらないし、わけがわからなくなっていくのを感じた。

■最近は多少文章を書けるようになったので「感想文」の書き方も分かってきたのだが。
この私の小学生の時のこの状況
「ネタバレ無しでは感想が書けない」と言う人の気持ちと同じなのではないかと思うようになった。
そういう人を見ると、別に批評や分析でなく感想なら
ネタバレ無しで書けるがな、と思うのだが。
やはり「相手が同じ物を見て、共有した認識がないと話せない」と言う人がほとんどなのだ。

それは「あらすじの要約が出来ない」ということで
つきつめれば「説明ができない」ということなのだ。

■そして感想文というのは「あなたがどう思ったかを知りたい」わけであり
「その物語がどういうものであったか」は、さして重要ではない。

「いや、感想だけ言っても伝わらないじゃないか」と言うかもしれないが
それは「自分の感情の説明ができない」というだけのことである。

■まずは昨日見た面白かったテレビを
それを見てなかった人にどのように面白かったか説明してみよう。

たぶんそれが感想文なのだ

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