次巻で最終巻なのですってね。
■基本的にごく普通の女子高生の日常漫画っぽいのだけど
ドラえもん的不思議道具がいっぱい出て来て
なんだ?なんだとこれは?思えば、そういう技術が進歩した世界なのだ。
現在の雰囲気のまま未来の技術が日常にあたりまえにありふれている光景なのだ。
そんな不思議な技術は時として現実の観念を揺るがす。
■思考実験のような「もし、こうであれば」のバラレルワールドが
現実世界を舞台に実験されてゆくのです。
それは時にホラーとなり
また時には笑いとなり
幸せともなりうるのですが…。
■その中でも特に特殊な世界の仕組みが3つあって
「友達活動」
高校に入ると選ばれた友達と組み合わされ、
友達のしての活動を強制され監視、審査される。
「電脳天国」
死んだ人は希望者のみではあるが、
その人格をコンピューター上に再構成することが出来、
死んだ者のみが行けるヴァーチャル空間で生活できる。
生きている人も気軽にそこの死んだ人達と会話できる。
「適正審査」
将来の仕事や結婚相手さえも、
その適正が審査され、
その人に合ったものが紹介される。
むしろそれ以外の進路は認められない。
■なんて聞くと凄く悲観的な世界を想像しがちだが
皆、ごく普通に楽しくやっている。
「私が本当にやりたいことはこうではない!」
と言っても
「あなたが本当にそれをやりたいと思っているのなら、
適正の結果にそれは現れます。
出ないということは、あなたは本気でそれをやろうとは思ってないのです。
何かからの逃避でそう言っているのではないですか?」
という真っ当な答えが返ってくるのだ。
■とまぁ、そんな不思議な世界に終わりが近づいている。
これまでも異世界の人間や
未来人、果てはパラレルワールドの自分自身さえも登場していたのだけど。
ついに「神らしき」存在が現れて言う。
「こんな、世界は間違っている。なので壊すことにします」
■さて、壮大な思考実験のような世界が壊れる。
でも壊してしまうのも何か違うような気がする。
そもそもこれは漫画の中の話だ。
壊れてしまうと思うということは
存在したということだ。
■つまりこの不可思議な世界は
現実に存在出来るに充分な素養を備えてしまったというわけだ。
現実の世界がこのようになってしまうのもわけはない。
そんなところの変な話。
■まぁ、なんてことはない。
普通に面白い漫画ですよ。
めでたし、めでたし。
はたして、はたして。
極楽京都日記: 【漫画感想】第七女子会彷徨 8巻 つばな
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