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2014年12月10日水曜日

【漫画感想】「いとしのムーコ」「たばたちゃん派」みずしな孝之

■ムーコは柴犬のムーコがカワイイまんがで
たばたちゃんは幼稚園前後の女の子が
世界とたわむれてキャッキャするまんがです。


どちらもとても良い感じ。
とても良い塩梅。

■作者のみずしな先生は四コマまんが雑誌のベテランで
すっごくベタなギャグを丁度良い感じで
どこまでもずっと読めるような漫画なのですよね。
そして始めの頃は若者の青春モノだったりしたのですが
四コマ界の若手だった彼もいつしか大ベテランになってしまって
歳を取る。
そして何に行き着くかと言えば
「子供」と「動物」なんですよね。

なんでしたっけ?
広告業界で良く言われるの
「困ったときは子供か動物を使え」ってヤツ。

猫動画はカワイイですし
子供が失敗したり喜んだりするのもカワイイですもね。

■でも、実際のモノを写すのではなく
創作物として「子供」「動物」を使う場合はちょっと危険があります。

自分の理想を全部押し付けた、
妄想上の子供や動物になってしまう場合があるんですよねー。
よくオバさんが自分のペットに一方的に話かけてるのあるじゃないですかー。
あれは別に動物の心を理解してるわけじゃなくて、
相手が話せないのをいいことに
理想の従順な愛玩物にしたてあげてるんですよねー。

■なんて言った、ところが無く。
「いとしのムーコ」と「たばたちゃん派」は面白いってことなのです。
クスクス笑ってニヤニヤしちゃいます。
あぁ、カワイイ可愛い!^^
子供や動物の思いがけない発想を見てはワハハと笑うし、
時には感心したりもするのです。
なんて言いながらもそれを描いているのはオッサン漫画家なわけで。
思いがけない発想を描いては読者をワハハと笑わせるのが漫画家なのです。
そうですよ、漫画家なんて子供や動物と同じなんですよ。

■そしてだからこそ、ぴったりと
まるであのころの子供時代に考えていた不思議な世界や
動物の目線の物語が
あたかもそこにあるように描き出されて行くのです。

とても楽しい。
それはとても良い塩梅なのです。

うふふふふ。

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