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2022年11月20日日曜日

【映画感想】未来惑星ザルドス


■「未来惑星ザルドス」観た。

これまた古い映画で1974年のものだと言う。

しかし、なぜかこれは見ねばならぬという

私の直感に従い観ましたのですよ。


それが大正解!

面白い映画だ。

予告編で見たような派手さは全然なく、

むしろ地味!


■そう、これは社会だ!

ソサエティ!

人間社会を完全なまでに映画に閉じ込めた名作である!


■もし、不老不死が実現したらどうなるか?

そんな思考実験でもある。


まぁ、それは簡単なことで。

不老不死が実現すれば人は死なない。

ということは永遠に生きられる。

子供を産むと人が増える。

でも老人は死なない。

人が増え続けてしまう。


それは困ってしまうので。

「子供は作らないことにしよう」って

普通になる。


世界は安定する。


■そしてその安定を維持しなければならない。


危険は者は排除しなければならない。

危険な思想ももちろん取り除くべきだろう。


それらは民主主義的に皆の投票で決める。


完全に完璧に平和な世界が作られる。


そう、なるはずだ。


■ねーー、なるはずですよねー。

良い人が集まって良い世界を作ろうっていうんだから。

とっても良い、ユートピアのような世界が作られるはず。


だったらあの赤いフンドシのみの、ほぼ全裸に

銃弾を込めた弾帯ベルトを両肩からクロスにかけ

足にはブーツ、

右手には小銃。

ショーンコネリーが演じる

野蛮な男はなんなのか!


■そう!ユートピアには外の世界があった。

楽園に不都合な物はそこにすべて押し付けた。

そうすることによって楽園は成り立つのである。

その内なる世界で人類は永遠に生き続ける。


■そんな話なのですが。

これが1974年に作られた話とは思えないくらい

現代2022年そのままなんですよね。

現代社会のあらゆる問題点がこの映画で既に描かれている。

ユートピアの人たちが投票でものを決めるときの

「Vote ボート!」

って声がちょっと怖く感じられるのですよねー。


そして当たり前のように小型コンピューター

まるでiPhoneのようなものをみんな持っているし。


■不老不死ってのは実現するかはわからないけれど、

特権階級による世界支配。

格差社会、分断。

それはある。


どこまでを世界と認めるか。

みたいなねー。

自分達さえ良ければ他はどうでもいい。

というかそこを世界と認めなければよい。

っていうねー。


■あなたの想像する平和は

自分以外の誰かを犠牲にして、

自分さえ安全で安定ならばそれで良い

自己中心的な平和になってないですかねー?

なんてことを突きつけられる。


■そんな究極の安定のぶり返しで

不老不死の人たちは

死を求め。

野蛮な暴力に回帰してゆく。


しかし、なぜかそれこそが生命力に溢れる

魅力的で豊かなものとして

感じられてしまうのだ。


■さぁ、彼らは失敗したぞ。


あなたは作れるのか?

ユートピアを。



『未来惑星ザルドス』公式サイト


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