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2022年9月11日日曜日

【映画感想】NOPE / ノープ【 #NopeFilm】


■『NOPE / ノープ』観た!

サスペンスでホラーでオカルトでSFなんだけど、

その形におさまらず

ドキュメンタリーでリアリティのある人間ドラマなんですよー!

熱い!

漫画的にそれぞれの人間が掘り下げられて物語に繋がる!

そして何故か西部劇のカッコ良さが!

スコーピオンキング!


■田舎町のそれもさらに人里離れた所に住んでいる

映画撮影用の馬の飼育を家業とする黒人家族。


そこにナニカがやって来る。


UFOなのか、

モンスターなのか、

異次元生物なのか、

幽霊?

自然現象?

何もわからない。

ナニカとか言いようがない。


そしてそれはあまり良いものではなさそうだ。


■それを撮影してバズらせて儲けようぜ、

牧場経営もうまく行ってないし。


てな感じで動き始めたのだが、

それどころではなく立ち向かう羽目になった。

そのナニカと。


■その過程で

それぞれの人物像が掘り下げられてゆく。


人付き合いが苦手で牧場経営も仕方なくやってる感じの兄貴。

その親父は頑固だが実直に生きてきた。

妹はこの田舎を出て女優になりたい現代っ子。

ホームセンターで働いているオカルト好きの兄ちゃん。

職人気質で与えられた仕事はキッチリこなすが、

自分の野望はしっかりと持っている老カメラマン。

子役として活躍していたが大人になり俳優業は引退、

この田舎でテーマパークを経営する青年。


それぞれに人生があり、

何か心に残した想いがある。


それぞれがこの事件に関わり、

その想いがあらわになってゆく。


■テーマ的に語られる

「最悪の奇跡」を彷彿させる映像として

凄惨な事件の現場に被害者の靴が

偶然にも爪先が上を向いて立ってしまっている。

それも部屋の中央に。

というのが本当に悲惨な中での美しさがある。

奇妙な感動だ。


■NOPE(あり得ない)ことが所々に起こってしまっているのだ。

それは良い悪いに関わらず。

人間の都合とはお構いなしだ。


いや、だからこそ世界は素晴らしいのかもしれない。


人間の思い通りにならなくても、

世界は美しいものだ。


■そして最後に人間は成長する。

りりしく見える。

荒野に立つガンマンのようだ。


あり得ないことは自分にだって起こりうる。


■いやー、しかし最後のデザインは本当に美しかったですよね。

素敵!


とても良い映画でした。



■子役のお姉ちゃん役の子が大人になって顔を隠しているの

女優だから整形とかし過ぎたんかなー?とか思っていたけど

そうだった、齧られたんだった!と後で気づいた。

そしてそのテーマパークで主人公が馬を買ってもらうの、

奴を呼び込むためのエサにしていたのかー。

だから「後で買い戻したい」と言われて一瞬間が開くのね。


映画『NOPE/ノープ』公式サイト



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