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2016年4月8日金曜日

AIの条件


■人間らしいロボットをどんなに頑張って作っても
多くの人は「人間らしくない!まだまだダメだね」と断罪していたが
チェスや将棋、ついには囲碁で勝つと
「怖い!ロボットが人間に反乱する世界が来るんじゃないの?」
なんて言い出す。

ゲームで勝つ、勝負で勝つ
それは戦争で勝つということ
相手がAI、コンピューターでそれに負けるということは
勝負に負ける
戦争で負ける
ということ。

■そうやってようやく人間はAIを自分たちと対等
またはそれ以上になる脅威を憶えた。

つまり人間らしいということは
「戦争に勝つ」ということだったのだ。

人間はゴリラにはパワーで負ける。
でも頭脳では負けないと思っている。

それが人間の砦だったのだ。
頭脳で負けると全てを失ってしまうように感じられる。
人間の優位性はそれなのだから、
それが奪われることをとても恐怖する。

■だけど、そんなのまだまだ全然辿り着かないのですよー。
そもそも人間の意識がどういうものなのか、まだ分かってないのだもの。
それをどうにかAIで擬似的に作り出そうとしているのだけど。
まったく全然手がかりがない。
機械で脳と同じ部品を造ったとしても、そこに意識が発生するかどうかは分からない。

■最適解を出すことは出来るのだけど。
AIが自分で考えるというのはまだまだ難しい。
というか、分からないのですよ
人間のあなたの意識がどこにあるのか?
心がどこから発生しているのか。
あなた自身が理解していないし。
すっごく頭の良い科学者の人も知らないのですよ。

むしろ、そのような自分の意志を持った
コンピューター、AIを作ることが出来たのなら。

それは人間の秘密に迫る
とても興味深い、探検の道なのです。

AIは人間を理解するために作られているのです。

■AIが怖いと思うのなら
それはそのまま
「人間が怖い」
と思っているということなのです。



極楽京都日記: 芸術とは数学である 



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