3月のライオンとドリフターズの新刊がほぼ同時期に出た。
両方ともすごく面白い。
というか異様に面白い。
気持ち悪いくらい面白い。
もはや怖い!
いやー!殺されちゃうよー!
オタスケーッ!
そしてその両者は似ている。
天才が悩みながらも前進する話でありながら。
その天才により努力の秀才が踏みにじられる。
いや、その天才は踏みにじっているつもりは毛頭なく。
ただただ一生懸命に、
むしろお互いに頑張っていけて楽しいよね。
みたいなキラキラした目で見つめてくる。
その天然の野生児。
生まれつきの戦闘狂。
彼らは彼らで自分のことで精一杯で
悩み苦しみ進んでいるのだが。
その周りで、自分の性で苦しんでいる人がいるのを知らない。
そんな天才にやっとのことで追い付けたか?
と思うも、彼らは既にもう一つ上に高みに達していて、
その暴力的な力をブンブンと振り回している。
それも満面の笑みで。
とても楽しくって嬉しいよね。
そんな同意を求めてくる。
たまらない。
やってられるか。
でも、面白いよね。
この世は面白ければ全て良し。
弱者に寄り添う物語より
強者と強者が全力でぶつかり合う物語が面白い。
そしてその天才しか辿り着けない地獄も。
だからこそ時折挟まれる
甘い食べ物が美味しそうだし。
間の抜けたギャグがより味わいを増す。
甘いのしょっぱいの
無間地獄である。
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