自動

2017年5月29日月曜日

【漫画感想】明日ちゃんのセーラー服


一見女の子がカワイイ萌え漫画風なのですが。
いや、そうではあるんですが。
普段その手の漫画にはあまり食指が伸びない私が
グイグイと引き寄せられて買ってしまった。



もはや芸術作品ではないのか!?
とても美しい風景写真を撮る人が
ひとりの少女を追いかけその姿をファインダーに収めたのならば。
このような漫画が出来上がってしまうのではなかろうか。


主人公の女の子はもう純粋無垢のピュアピュアガールなのだが
多分女の人が読んでも
「くそッ!こんなピュアガールは男を騙す悪党のはずなのに。カワイイ!この子は許す!」
ってなりそうな、
すっごい良い塩梅のバランスなんですよね。
男の欲望に寄り添いすぎて嘘になってない。
こんな子なんているはずかない!
でも、いたらいいなー!
いいのになーーー!!
ドテンバタン。
とか思うような輝きの結晶。


漫画自体も描写力が凄まじく。
ちょっとした仕草や
田園の風景とか
名画を見ているような尊さ
尊厳さに溢れていて
光がきらめいておるのですよ。

かといって技術に傾倒しすぎて
描き込みすぎることもなく
漫画的絶妙なバランスで
白と黒の抜きもよく。
空気感や
やらわからな眼差しまで
物の見事に表現されているわけですよ。



なんということでしょう。
とんでもない芸術作品が
数百円でその手に入ってしまう。
現代の文化性は高まりは
感動というほかありませんですよ。

はぁ、幸せ。

ナイス漫画!

ここで結構な量読めますよ↓






2017年5月28日日曜日

【映画感想】夜明け告げるルーのうた


あぁ、とても良いぞ!
とても、良いぞ!
予告編とかで思った雰囲気と全然違って良かった!
もうなんだか
楽しい!嬉しい!
楽しい!嬉しい!
好き!好き!好きーーッ!!
ってな感じで
嬉しくって楽しくって泣いてしまうのでした。



湯浅監督作品はその天才的センスとか
テクニックが取り出さされるのだけど。
その本領はものすっごい感動と衝動の中心を
グイッと捕まえている力だと思うのですよね。

そしてこの映画にはそれが遺憾なく発揮されている。
中心の喜びと
中心の楽しさが
そのままの純度で
フルスイングで
豪速球で
ど真ん中をど直球で投げ込まれるのだ
そしてそれをそのまま
鮮やかに艶やかに
力をくるりと反転させて
打ち返し
場外ホームランの快感のキラメキなのです。

何言ってんだ^



観終わったあとで思うと
割と定番の少年が立ち上がるストーリーなのですが
なんだか「これだ!これんなんだよー!うえーん!嬉しいよー!」
なんて感じでずっと泣いてしまっているのでした。

あと音楽が良いですよ。
ミュージシャンな人が結構ハマるかも。
楽しく踊るような音楽が
楽しく踊るようでとても快感。



出てくる人たちも
みんな良い人。
でも綺麗事で良い人なのじゃなくて
色々不純物も混じっているけど
なんだかんだで良い人なのです。
いいよね、なんだかんで良い人。
あいつは色々あるけど、
なんだかんだで良いやつだ。

出てくる人はみんな何かしら失敗をしているのね。
でも、良い人なんよ。
なんだかんだでね、良い人なのね。
ね、良いでしょ?

そんでも持って
映像表現は怒涛!
しかもそれにグングン感情が乗っているからたまんない。

もう踊り出したくなる。
歌い出したくなる。
ステップを踏んで
くるりと回ってしまおうよ。

光が、色が、
動きが、音が、
みんな踊って嬉しそう。
私も輪になり楽しそう。

良かった良かった。



あと、犬カワイイ^

あ、そうだこれ
「ブルース・ブラザーズ」ですよね
あんな感じでサイコーの映画ですよ!
ヤッタネ!








2017年5月22日月曜日

コミックリュウ登龍門結果!

以前言ってたコミックリュウの登龍門の結果、
三位でした〜。
ざんねん!
連載獲得ならず!

しかしこれ続きいくらでも描けるシリーズなので
どこかで描かせてくれないですかねー。

連絡を乞う!



今売りのコミックリュウに講評が載っています。

連絡先:
ツイッター:

それとアンケートハガキとか
ネットでのコメントは全部見せてもらったので
あぁ、あの人が出してくれてるな。
とかで嬉しかったですよ。
ありがとうございます。

審査員のコメントも批評的な言葉じゃなくて
ちゃんと個人の「感想」を引き出せててたので良かったです。



漫画自体もこの↓雑誌を買えばいつでも読めるよ。
kindleがおすすめ。

2017年5月20日土曜日

【京都】2017 5th of BitSummit【インディーズゲームイベント】

ヘディング工場
VRでヘディングして障害物を破壊する。
まっすぐ返すだけかと思ったら
微妙に角度をつけられたりで楽しい。

leaplane
紙飛行機を手のひらの角度で飛ばす。
難しいのだけど面白い。

ABZU
「風ノ旅ビト」のチームの新作。
ずっと泳いでいたい。

Pepe Garden
VRで紙飛行機を飛ばすのだ。
@ViteiBackroom


ピーポーパニック
床が画面で、地上を上から見下ろす視点で
UFO型の釣竿みたいなので人間を吸い取るゲームなのだ!
アブダクション!
超楽しい!

god of money
VRで札束を撒き散らして
わっはっはな気分になるゲームらしい^

Figment
すごい絵が好み!
新しいゲームは新しいデザインのインパクトがモリモリ得られて嬉しいのです。

ラインウォブラー
1次元ゲーム!まっすぐなラインをただ進むゲームなのだが。
画面が物理でラインなのだ!
ラインを光が進んで行く!
これ普通の画面でやったら使用もないはずなのに、
このシステムでやるとむちゃくちゃ面白い!
これぞゲームだ!


本気の重機VS焼売
アプリで出てるゲームらしいんだけど
それを本格的コントローラーで^^

「GOD BREATH YOU」
VRでイカダに乗って、それを物理の風で動かす感じ。
試遊はできなかったのだけど楽しそう。

double five everything
世界中の全ての物質に乗り移って移動して増えて
ぐるぐる回る!
奇妙!
すごく私好みです!
もうどっかで売ってるのかな?

29 @humblegrove 
アドベンチャーゲームなのだけど
映像表現が演劇みたいで面白い。
舞台装置がヌルヌルっと移動していくのだ。
好みです!ナイス!

サカモト教授のライブですよ。
良い曲だ。

会場内の様子はこんな感じ。

2017:5/20〜5/21
2017 5th of BitSummit

なんか毎年来てる^
極楽京都日記: 【#game】2016ビットサミット行って来たよー【#bitsummit】 

2017年5月17日水曜日

【小説感想】有頂天家族二代目の帰朝 森見登美彦


年明けくらいにアニメ始まる前に読んでおくか、と
チマチマ読んでいたのだが。
いつの間にかアニメも始まって追いつかれそうになったので
慌てて読み切ったのであった。
ギリギリセーフ。

そしてやっぱりこれは面白いものなのでございますよ。
たぶん物語の作劇法的には正統派でない
行き当たりばったりの無茶苦茶加減なのだが
なんやかんやで最後帳尻を強引に、
いや偶発的に引き寄せてしまう筆力は
ヤンヤヤンヤの大喝采なのです。



正しくはない、
だが、とても楽しい。
個人的にとてつもなく嬉しい世界が盛りだくさんなのだ。

不思議の国のアリスのように
奇妙な京都世界で天狗やタヌキの大踊りが繰り広げられるのだ。

そしてはたまた妖術を使う怪しい人間や。
魅惑的な絵画を描く老画家。
七福神の首領の謎めく怖さ。
そして、最後の方でビックリしたのだが
「あのキャラ」が出てきたのだった!
こいつは嬉しい!
まぁ、正確には違うのだけど。
姿格好はそうなのだから
アニメでも出てくるのだろう
その出番が今や遅しと待ち遠しいものである。



お話はくるくると回り
いろんなキャラのエピソードをドミノ倒しのように積み倒し。
阿呆な話をベースに、
時にはシリアスに
時にはロマンチックに
時には怒涛のアクション映画のごとく!

なんともはや、心おどる物語なのだ。
荒唐無稽なのだが
なんとなくほんのりと納得してしまい、
心に温かな毛玉のようなフワフワが残るのだ。

いやはや、面白きことは良きことなり!
波風立たない人生の
波を立たせてやりましょうぞ!

それこそが、
阿呆の血のしからしむるところなのです!

うむ。
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2017年5月10日水曜日

【#drawing】2017落書き5月

なんとなくグリグリと思いつきで。

中島らも

小沢健二

おばちゃん星人






中島らもエッセイ・コレクション (ちくま文庫 な 48-1)  @amazonより  

2017年5月9日火曜日

【漫画感想】狂気の山脈にて 田辺剛

なんとなくは知っているけど
ちゃんと読んだことはない
ラヴクラフトの暗黒神話の小説群。
クトゥルフ神話?
なんかあのタコの怪物とかがうじゅると出てくる感じのやつだ。


それの漫画化版だということだ。

なんとなく勧められていたのもあって
kindle端末も買ったのでお気軽に買ってみた。

ならばこれがすごく良い!

ははぁ、こういうやつでしたか!
すごく好みです!

南極大陸の冒険が進み、
本格的な調査団が結成され
神秘の南極大陸に向かう学者たち。
そこには興味深い発見が続々と生み出される。
興奮を隠しきれない彼ら。
しかし異変が、じわじわと迫ってくる。
洞窟の中で発見される奇妙な生物の死骸。
同行した犬たちは狂ったように吠える。

しかし好奇心の波に飲まれるのが学者という生き物だ。
彼らは奥へ奥へと進んでゆく。






うわー、どうなるのー!?

じっくりじわじわと濃厚な筆致で描かれる圧倒的世界!

続きが気になるよー。
といったところで1巻終了
すぐさま2巻を購入!

おっ、おおぉーー!
怖い!
でも楽しい!
なんなのだ?
どうなるのだ?
知りたいので
調査団の人は先に進んでください
もしや?
いや、まさかー!?
ってなところで2巻終了
3巻に続く!

うわー!
どうなるんだよー!
まだ出てないのかよー!
どてんばたん!

そんな感じで大変楽しんでおります。

これだけ長編で
他の既にて出てる他のは短編を2,3編収録したやつみたいなので
3巻が出てくるまでそっちも読んでおこう。
いやー、人物の描写とかは硬くて地味なんだけど
背景はもう絶妙で。
そのバランスがこの原作にちょうどよく絡み合ってる感じなのですよねー
クセになる!

ほむほむ!
ウッホウッホ!



2017年5月8日月曜日

5/14日 関西コミティア50 E-22(まり王)サンプル

というわけで関西コミティア参加します。
5/14
インテックス大阪2号館
大阪、南港、ニュートラムの中ふ頭駅かな?




「魔界大決戦」

久しぶりにオフセット本で関西初出。
怒涛のアクションパーティー漫画
28pです。
とても気が狂っていて楽しいですよ。
大阪に出れる人は
ぜひにどうぞ。
タヌキを100匹以上描きました。


5/14日 関西コミティア50 
E-22(まり王)


↓これがそのまま漫画になっております。
支援者のみでネーム公開。

kindle版完成!↓2017 7/17 

2017年5月1日月曜日

【映画感想】キングコング:髑髏島の巨神


未開の無人島に巨大生物が?
調査団が見た驚きの光景とはッ!?

みたいな感じで巨大モンスターわんさかで
怪獣映画だドッカーン!
だと思っていたら違った。
いや違ってなくて
そうでもあるのだけど。

意外に漢気溢れる骨太物語で
最後泣いちゃいましたよ。
シビれるねー。



いやー、登場人物ひとりひとりの人生が浮かび上がってきて良いんですよー。
それがまたあっさり無駄死にしたりしてたまんない。
ゴリラのキングコングを含め
登場人物全て悪い人は一人もいない
全ての人が自分の人生の方向に向かって進んでいるだけなんですよねー。
もちろん立ち止まったり迷ったりもするのだけど。
違う方向なのだから意見が合わなかったりもする。
しかしそれを「敵」とみなして攻撃している暇があったら
前に進め、自分の道を前に進め!

なんてなー。



などと言いつつ男の子向けのおバカな気持ちなのです。
「強大な力が欲しい」
キングコング含む巨大モンスターに男の子は憧れを感じてしまうのですよ。
そして同時に
「その巨大な力に立ち向かって行きたい」
なんて無謀と勇気を履き違え気味のおかしな感情。

戦争で精神を擦り切らしてしまった兵士
自らの研究をバカにされながらも意地と執念で続ける科学者。
反戦運動に沸き立つ世間を尻目に
男たちは己の道を
脇目も振らずに進んでゆく。

「男はどこで飲むかじゃない、どれだけ飲めるかだ」

「戦争から帰ってきたやつはいない…元のままではな…」

戦争は否応無しに人を変化させる。
圧倒的な力の前に人は無力だ。
しかし、どれだけ飲めるのか。
どこまでの飲み込めるのか。
それが男の度量ってもんだろうがよー。



キングコングとてもダンディですよ。
ウッホウッホ!
戦う男たちはみっともなくて情けなくって優しくって
とてもカッコ良いですよ。
バカヤローですよ。
面白いなぁ、もう。

「パシフィックリム」に燃えた人は是非!
「ジュラシックパーク」でもあるね