これは良い!とても良いぞぅ!
いや、観て正解だった。
危ない所だ。
■無人島に流されて
何も分からずひとり生きる青年。
無言で圧倒的なナニカに成す術も無い。
しかし、その全てが魅力的だ。
まったく目が離せない。
神のような存在にもてあそばれているような気もする。
しかしそのような姿はいっさい出てこないし。
別段不思議なことも起こらない。
しかしどんどんと迫ってくる。
迫っては来てないのに。
現実の世界に帰りたくなるような現実の世界だった。
結局の所、
「人生」と「世界」をすっぽりと描いた作品だ。
人生と世界をシンプルに削ぎ落としていくと
まぁ、だいたいこんな感じだ。
ってのが1時間半ほどの映画に詰め込まれている。
なので、端々で美しくて泣いてしまう。
嬉しくて泣いてしまう。
恐怖もある。
しかしそれは、未知への恐怖だ。
未来が見えない分からない未知への恐怖。
どこか遠くへ行きたい。
ここから飛び出したい。
しかしそこは既に辿り着いた場所だった。
現在は既に過去ではないのだ。
あなたは現在に辿り着いている。
■そんな感じで割とゲームの「シーマン2」の孤島に住む原始人を観察するあの感じに似ている。
あと「太陽のしっぽ」とか「巨人のドシン」好きな人はたぶんこの映画も好き。
もう映像とか動きとかいちいち素晴らしいのだけど。
作家のエゴはあまり見えない。
ただただスーッと人生を写し込んである。
そこらへんもすっごく気持ちが良い。
面白いなぁ。
■このゲームを凄くやりたい気分ですよ。
あぁ、あと「グランブルー」の彼が辿り着いた場所、と考えても面白いですな。
日本むかし話的でもある。
なんつーか、わりととてつもない映画でした。
みんなあの場所にいる。
■あ、あとカニかわいい!
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