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2019年10月28日月曜日

【映画感想】リズと青い鳥


■「リズと青い鳥」を観た!
う、美しすぎて死ぬ!

そして至極の名作じゃねーか!

■なんか当時感想言ってた人たちが
「百合百合」言ってたから敬遠してたけど、
全然そう言うことじゃ無いじゃろがわいよー!

■かと言って耽美的な物でもなく、
きっちりと青春のキラメキのひとしずくで
繊細で、でも力強くて美しい。

■あの無限の永遠の瞬間を
映像に切り取って
きっちりすっぽりアニメーションに
収めてしまって
それはまるで宝石のようなのですよ!

■ぎゃー!
眩しい!
そのトキメキのキラメキが美しすぎて
私は灰となって、空に散り、灰燼と化すのですよー!
ウゲー!
ドテンバタン!

…。
はぁ、はぁ、はぁ。

いや、取り乱してしまいました。

■そんな感じで美しさの結晶を目の当たりにしてしまいますと、
薄汚れた私などはもう粉となって消え失せるしか無いのです。

レッツ!昇天!

はぁー、凄いなー、凄いですなー。


■言っちゃえばテレビアニメの「響け!ユーフォニアム」のスピンアウト作品なんですよね。
あ、でもこれだけでちゃんと映画になっているので元のを見なくても全然オッケー。

■その吹奏楽部のフルートとオーボエの子の
恋愛では無いが、友情以上の美しい関係性。
元気ハツラツで社交性があり友達もいっぱいいる、フルートの子と。
物静かで引き籠りがちで友達はフルートの彼女しかいない、オーボエの子。
依存症のような友情関係。


■フルートの子は
私がこの子を引っ張ってあげなきゃ、って思ってるし。
オーボエの子は
私はあの子がいないと何も無いんだ、なんて思っている。


■そして二人のいる吹奏楽部がコンクールで使う曲が
「リズと青い鳥」
という曲に決まった。

■その曲には元となる物語があり。
少女と青い鳥のお話。

少女と青い鳥はお互いに必要とされる関係になるのだが、
少女は青い鳥が本当は、私と一緒にここにいるべきではなく、
広い空を自由に羽ばたいていくべきなのではないかと思う。


■そう、二人は別れることで。
本当にお互いを想う気持ちを手に入れるのだ。
みたいな。

■で、元気なフルートの子が青い鳥で
臆病なオーボエの子が引きこもりな少女だ。

そんなシンクロを描きつつ。

二つの物語が交互に進んでゆく。
高校生の吹奏楽の話と。
本の中の物語の話。


■しかし、違った。
青い鳥は
元気なあの子じゃぁないのだ。
自分の気持ちを押し殺して
本当を見せてなかったあの子こそが
大空を羽ばたく翼を持つ青い鳥だったのだ。

なんて感じで、
感情がグルングルンと揺さぶられる。


■しかし、だからと言って翼を持って空を飛ぶことだけが
人生の正解ではない。
それぞれがそれぞれに、自分のあるべき道へと歩いてゆくのだ。

■あの子の後ろを付いていくだけだった彼女は
自分で分かれ道を選択し、前へと進んでゆく。

あの子の方が自分より優れている、と気づいてしまった彼女も
自分自身の道を見つけ出し、曲がり角を軽やかに曲がり、
前へ、前へと進んでゆく。

■なんて、素敵。
なんて、美しい。

太陽よりも、月の輝きよりも
美しく光るものがここにはあるのですよ。

■うぎゃー!
ドテンバタン!
灰になって、霧散します!

ハラハラハラ〜。

■灰となり粉となった私は
風に舞い、宙を漂い、
夜の海を越え。
そして朝日に照らされ、キラキラと輝くことでしょう。

何言ってんだ?


■そんな感じで、
全てが浄化されるトキメキのキラメキの
美しき映画だったのですよ。

イエス!
昇天!

ナイス映画!

■う、サントラも欲しくなるな。
音楽も良いぞ、と思ったらアグラフ牛尾憲輔!
電気グルーヴのサポートメンバーの人ね!









2019年10月24日木曜日

【kindle本】11/3発売「魔王のホライゾンシネマ3」

[Kindle book] 11/3 release 
"Horizon Cinema 3"

イェイ!
久々のkindle本発売です!



2019
11/3発売
「魔王のホライゾンシネマ3」
読み切り3本で60ページくらい。
1、2巻読んでなくても大丈夫です。

関西コミティアで出したやつのまとめの感じ。
フルカラーですよ。
面白いので予約をするのだ!

■内海まりお の 


Yay!
It is a long-awaited kindle release!

11/3 release ”Horizon Cinema 3”
About 60 pages for 3 stories.
You can read it without having to read one or two volumes.

This is a summary of the books that were released at the event.
It's a full color comic.
It ’s interesting so make a reservation!

■ Mario Utsumi's Horizon Cinema 3: Space Horizon


↓サンプルページ↓
Sample page













1,ペーパーロール 10p
2,豆腐人生 16p
3,箪笥の中 28p

1,Paper Roll 10p
2,Tofu Life 16p
3,Inside the Chest of Drawers 28p



■内海まりお の 

Horizon Cinema 3

「魔王のホライゾンシネマ3」発売記念として
「魔王のホライゾンシネマ2」の無料セールをします。
2019 11/3〜11/5 間です。(予定!)

Release commemoration
Free sale of “Horizon Cinema 2”.
It is between 2019 11/3-11/5









2019年10月20日日曜日

【京都】幾原邦彦展【#イクニ展】


幾原邦彦作品はウテナ以外は全部見ているのですよね。
こないだあった「さらざんまい」もこの監督だとは知らず
一話を見てシビれてしまうというほどに。
何か独自の魅力を持っている人です。

そんな幾原邦彦の展示会が京都であるというので
行ってきたのでございますよ。

というか入場料2200円って高い!
あの会場そんなに広くないでしょ!?
どうなの?
とか思ったのは遥かなる杞憂!


とても良かった。
というか脳が痺れるほどの情報量!
キラメキとトキメキと!
運命が交錯する!
絶対運命黙示録!
いや、ウテナは見てないんですけど。

歴代ポスター群!

いちいちカッコいいぜ!

主人公が男の子になっても
何も変わらんのよねー。

生存戦略しませんか?

ウテナが車になるって本当?

展!

アニメ原画の展示。
背景美術。
あ、冒頭の場所に若き日の幾原生写真があった^
学生時にもらった賞状とか。
というか京都造形大学の出身だったのね!
知らなかった!
あとは、絵コンテ。
いろんなグッズやぬいぐるみ。
設定資料集など。

いや、当たり前のものなんだけど。
じっくりねっとり見てしまいましたわ。

ドシャーン!

写真撮影は一部だけなので
ほとんどないのですが。
行った者だけのお楽しみだ!
貴様らなどにはくれてやるものか!

なんて感じでやっぱり幾原監督は強いなぁ、
と再認識したのですよ。

しかしよく考えると映画製作は少ないんですよね。
そろそろやらないかなー。
テレビシリーズとしても
何かしら時代を読み込むものになるから
もう少しかかるのかしら?どうかしら?

まぁ、さておきとてもよかったので。
大満足でしたよ。
ホクホク。

さらっと。
けっぴ。

レオマブ。

全然知らない人^

お楽しみください。

セクシー。



というか、この日は「スペシャルアクターズ」観に行ったその足で向かったので。
脳が大興奮のパレード状態でしたよ。
めでたしめでたし。

京都会場
2019年
10月16日(水)~10月21日(月)
















【映画感想】スペシャル・アクターズ


■「カメラを止めるな!」で突如大ヒットをした上田慎一郎監督の第2弾劇場映画である。
まぁ、プレッシャーもあるだろうし過剰な期待はしないで行こうと。
あくまでフラットに普通になんとなく見れば良いのだ。
などと、とみに平静を保って観に行ったのだった。

■いや、まぁ日本映画なのだから映画始まる前の予告編は
日本の映画が多いわけなのですが。
なんと言うか、あれだ。
感動系とか、暗い話が多いのね。
正直面白くなさそう…。


■さておき!そんな予告編を大量に見てから
「スペシャルアクターズ」スタート!

あれ…、これ大丈夫かしら?
B級映画ってことは織り込み済みだけど
なんかしょんぼりした話だし。
そこらへんの底辺演劇人の
しょぼくれた日常…。

もしかして、大爆死?
これはもうダメ映画なのか!?


■…なんて思っていましたが!

そこからドンドンと加速度的に物語は展開していって
伏線は繋がり、主人公は成長し、
登場人物の魅力が花火のように花咲き始める!

わはははは!
そうか!
そうなるのかー!!
イエーーーッ!!



■えーっと、あれだ。

役者志望の青年が主人公なのだけど
極度のあがり症と言うか精神疾患というか
他人から圧迫的な扱いを受けると失神してしまうという状態。
役者としては致命的。
というか生活全般が致命的。

もう、社会に全然これっぽっちも馴染めなくて。
お金もないし、彼女もいないし、未来の希望もまるで無い!

■そんな彼がひょんなことから
役者を使った何でも屋に勤めることになる。
レンタル家族なんてものがあるが、
それに脚本と演技を足して
日常の問題を解決するという役者集団なのだ!


■たどたどしくもそこで彼は成果を上げ
なんとなく自分の居場所をつかみ始めた気がした。

■そこに舞い込む、
カルト教団に乗っ取られそうな旅館を救って欲しいという依頼。

これはちょっと大掛かりなものになる。

なんたって彼はプレッシャーに弱い。
すぐに失神してしまう。

それでもなんとか仲間の助けを借りながら
綱渡りの様な演技トリックを進めるのだが…。

■ハプニングに次ぐハプニング!
想定外の問題が怒涛のごとく!

いったいどうなんってしまうのー!

彼の心はちゃんと救われるんですかー!

どうなんですかーーッ!!


■しかし、まぁ。
本当に始めのしょぼくれたB級映画感は
ドンドンと刷新されてゆき。
役者の演技さえも向上されていく様で。

感情は高まり。
意外な展開はもはや心地よく。
全ての登場人物が愛おしくなる。

そう、悪人だと思っていた
あの人でさえ愛しい人になってしまうのだ!

なんてこったい!

■途中で、ヘタレの主人公が
遅刻をして、もう来ないかもしれない、
ってところで
ヨタヨタと、非常にカッコ悪く登場するのだが。

あぁ、ヒーローがここに誕生した!

と私は思ってしまったのですよね。

■あぁ、そして兄弟の感じもとても良いですよね。
前回のカメ止めに続き「役者」の話なので

本当に「演技って良いよな」って
心の底から思えてしまうんですよねー。

あぁー、たまらんですすわ。


■2展、3展、話は回転するのですが。
その度に登場人物の魅力がぐんぐんと上がってゆき。
最終的には登場人物をみんな好きになってしまう。

なんて映画だ、コンチクショウ!

あぁ、楽しいってこういうことね。

嬉しくって笑っちゃうよ。

サンキュー!



■あ、そうだ。
製作時期から逆算するに、全く関係ないはずなのに
根源的なところが映画「ジョーカー」と似ているのよね。
日本版ジョーカーを作ったらこれになった感じさえしてしまう。
むしろ「スペシャルアクターズ」を海外に出すと「ジョーカー」になるのかも。
社会から疎外されてしまった者をどう導くかは。
社会の一員である私たちひとりひとりの双肩にかかっているのよね。

…なんてね!


■登場人物、もちろん全員役者なんだけど。
最後はもう誰も役を演じてる様には見えなくなって。
映画の登場人物に完全になっていたよ!
それは究極の役者の姿なんだよ!
あんたらは凄いよ!
スペシャルだよ!
スペシャルアクターズだよ!


■そしてなぜか偶然、舞台挨拶の回に行ってしまい。
トークの後サインと握手もしてもらったよ!
イエーイ♪

京都MOVIX

追記:
「大野さんはこの暗い部屋のようにずっとぼんやりと恐れている。
そこのスイッチを押せば電気がついてはっきり見えるのに」
「…。」
「でも、今日は僕がつけますね」
ここのメンタルクリニックの会話が
この映画そのものなのだ!
と後から気が付いたのだった!