■先週かのジャンプで読み切りであった
「蠅庭のジグザク(吾峠呼世晴)」が良かった。
この人の前作の読み切りの「肋骨さん」ってのも良かったのだが。
ちゃんと成長してる。
■完全にひねくれた作風なんだけど。
凄く分かるのよね。
正義を持って悪を正すを、突き詰めて考えてゆくと。
正義は悪になった方が良いのじゃないか。
そもそも正義とか意味ないじゃん。
って思考になるのよね。
■んで、この主人公が完全にそれで。
悪をくるっと反転させたら
まるで正義の味方みたいになったって奴で。
それが正義の味方になりたくて
正義の味方になったやつよりも
よほど有能だという。
しかしだからこそ、その本質が見えてくるってね。
■そんな感じで凄く良いのだけど。
やっぱり何か足りないモノを感じてしまう。
無粋だとは知りながらアドバイスしたくなってしまうのですよ。
■なんというかアレなんですよね。
主人公があまり主人公になってないんですよね。
脇役キャラのサイドストーリーみたいになっちゃうの。
ハンターハンターのヒソカのエピソードとか、そんな感じ。
ジャンプでも最近多いですよね。
脇役が主人公になってしまったような。
戦隊モノで言うとブルー、2番手のキャラが主人公になってしまった話。
それはつまり作者自身がそれなので仕方がないのですが。
作者自身が主人公になったことがない、
そして主人公になりたいとも思った事が無い。
これがもっとインディーズな作家になるとグリーン、
4番手5番手のキャラを主人公にしたものが出て来てしまうのですけれど。
■で、まぁ、このジグザクのキャラは別にそれで良いわけですよ。
十二分に魅力的なワケです。
それをもっと主人公にしなければいけない。
その解決方としては、このキャラの性格をもっと分かりやすく強めた方が良いのじゃないか。
などと思った次第でありますのよ。
■具体的には過去のヤンチャしてたシーンをもっと悪魔的に。
脳噛探偵ネウロやヘルシングのアーカードくらいダークヒーローの頂点くらいに描いたら良いんじゃないかなー、なんて思ったりなわけで。
それでこそ、仕方なくやってる優しさが。
本当の優しさ以上に優しくなるってのが活きる気がしたり。
そんなことを思ったりしたわけです。
■変な話。
うまいこといけば「ジョジョ」と同じくらいの世界を築き上げれる漫画家さんだと思うので。
無遠慮なアドバイスの罪を許されよ。
つーか先日読んだ。
「荒木飛呂彦の漫画術」に影響されてるのは否めない。
■むしろそれを自分の漫画に活かせよ。だよねー。
だけど、自分のこととなると見えないのよねー。
難しいー。