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2022年8月1日月曜日

【映画感想】輪るピングドラム RE:cycle of the PENGUINDRUM[後編]僕は君を愛してる


RE:cycle of the PENGUINDRUM

[後編]僕は君を愛してる


■凄かった。

時代とか人生とか、

生きてる意味とかなんて

薄っぺらくなりそうなことを

別に重厚にするわけでなく

本質の本当のど真ん中に

ギリギリと到達して行って

ぼろぼろ泣いてしまう。

きっといつかのデスティニー!


■しかしテレビ放送版見たはずなのに

全然違う物語になっている気がする。

いや、覚えてないだけないだけなのかもしれないが。

全てが新規カットに見えてしまう。

編集マジック!


■物語は全て誰かの回想で繋がれていく。

みんな幸せになろうとしているのに、

それが叶わない。

それどころかどうしようもない悲しい不幸が襲いかかる。


■そこに現れる

「運命のレールを乗り換えてしまえば良い」

という言葉を吐く人物。

普通ならばこのような人物は人間を惑わす悪魔的な存在なのだが、

ここでは本当に救いの神であり、

彼らの最後の望みなのだ。


■対して彼らを本当に惑わし、地獄へ引き摺り込もうとするのは

「呪い」だ。

それは運命を変えるのではなく

そこに留まらせようとする力。


仕方なかったんだ。

どうしようもないんだ。

そういうこともある。

諦めろ。


しょせん生きるとはそう言うものだ。


■などと、さもそれが人生の真実であるかのように囁き。

人心を惑わす。

人間を留まらせて、

停滞させ、

腐らせる。


可能性の芽を潰す。


それが呪いだ。


諦めて全て受け入れる。

そうしなければいけないような気分にさせてしまう。


■馬鹿野郎が!

そんなわけがない。

お手軽に納得してしまうな!

君には幸せになる権利がある。

でも、もへったくれもない!

可能性を放棄するな!

他人が押し付けた罪を気やすく受け取るな!


■あぁ、そうやって諦めて

ゆっくりと死んでいくのはとても楽だ。

何もしなくていいし

何も考えなくていい

捏造された罪を背負ってうっとりしていれば

何かをやり遂げた気分になれるだろう。


■イマージーン!!

きっと何者にもなれなかったお前たち告げる!

未来は薔薇色ではない!

えー!

しかしだからと言って絶望的でもない!

そんなことは誰にも分からない!

なのに、分かった風な顔をして

悲壮な顔をして、

全てを諦めるな!


■可能か不可能かなんてお前が決めることではない!

お前が決めるのは

運命のレールを乗り換えるかどうかだ。

その決断はお前に託された!


■自分が不幸だと思ったのならば。

それはお前の決断の結果だ!

運命は決められてたものではない、

神はサイコロを振らない。

偶然なんてない。

お前には幸せを選ぶ力があるのだ!

今からでも全然遅くはない!


■何を言ってるんだー!

誰だお前ー!

ぎゃー!

うわー!

ヒェー!!!


…そんな感じの映画でしたのよ。

どんな感じ?

とても幸せ。

みんなハッピー。

ハッピーうれピー

よろピクね。


■何を言ってるんだー!

誰だお前ー!


誰ですか?


私だ。



劇場版 輪るピングドラム

RE:cycle of the PENGUINDRUM

[後編]僕は君を愛してる






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