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2022年5月29日日曜日

【映画感想】犬王


■無茶苦茶良かったー!

しっかり時代モノをやっているのに、

青春で人生でダンスでミュージックで

舞台でドラマチックでダイナミック!

うわー踊りたいなー。


■室町時代なのかー。

昨今、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」とか

アニメ「平家物語」とか

漫画「逃げ上手の若君」とか

漫画「ワールド イズ ダンシング」とかで

今までぼんやりとしかわかっていなかった

そこら辺の歴史がくっきりと輪郭を持って浮かび上がってきた。


■光を失うが琵琶法師の唄に魅了された少年と

能楽の家に生まれたがその体に呪いを受け

異形の身体となった、しかし快活に踊りの道を突き進む少年。

その二人が京で出会った。


お互いの才能を響かせ合いながら

ぐんぐんと成長する二人。


現代で言うと

上京して一旗あげてやるぜ!的な。

東京じゃなくてミヤコは京都だがな。


■その情熱はそのまま二人のライブパフォーマンスで表現される。

それがもう圧倒的!

新しいことを始めようとする熱い心は

見る者の心を奪う。


ダンサーの人は見ろ。

ミュージシャンの人も見るがいい。

そしてこれを作っているのはアニメーターだ。

全部まとめて創作の情熱なのだ。


■そして自身が創作をする人でなくとも良い。

良いものを見て心が動く人であれば

クラップユアハンズ!

手を叩いて応えよう。


楽しい感動と。

嬉しい驚きと。

心地よい情動を。


あなたの物語を伝えるのが彼らなのだ。


いや、ほんと実はあまり言葉がない。

とても良いものだと言うだけだ。

言葉に出来ない所を表現している。


■私はその足で直ぐにサントラを買いに行ったし、

偶然にも京都に住んでいるので、

彼らがいた場所にもするりと行ってみた。

知ってはいたが行ったことはなかった、

今宮神社前のあぶり餅も食べに行った。


そうだ、広島の厳島神社も行ってみたいなぁ。


■ドン、と衝動がひた走る。


そんな映画だ。

ロックだ、フェスだ。

歌えや踊れ!

叫び続けろ。


いやはや、面白いですなぁ。

泣けるほどに盛り上がる。



■古川日出男の小説「平家物語 犬王の巻」が原作で

松本大洋はキャラクターデザインだけなのだけど、

犬王と友魚の関係が

ピンポンのペコとスマイルの関係に似てるのよね。


犬王が陽で情熱

友魚が陰で冷静

なんだけど。

クールだった友魚が最後に向かって爆発的な情熱を燃やすのよね。

犬王はあくまで太陽として爛々と輝く。

むしろヒリヒリと自分の命を賭けてる、笑顔のままで。

たまんないよね。


■そんなところもありこの映画

湯浅政明監督の真骨頂で最高潮の作品と言い切って構わないでしょう。

全てが詰まっているぜ。

最高!

サンキュー!




劇場アニメーション『犬王』



追記:新しい事を始める事を、よく思わない人もいる。
それもきっちりこの物語の中に入っていて、
犬王と友魚が人気を得ていくにつれ。
伝統を重んじる人はイラつき出す。

心の中では奴らも凄いと分かっていながら、
それがポッと出て出てきたように見えてしまうので。
ならば我らが粛々と積み上げていた正しさは間違っていたと言うのか!
そんなことは認められぬ!
認めてしまえば、これまでの我らの全ての事が無駄だと言うことではないか!

…なんて思っちゃう。
それは全然間違っていて。
無駄にはならないし、正しいことだ。

しかし、正しいことはひとつではないし。
どんどんどんどん生み出されてゆくのだ。
あぁ、恐ろしいねぇ。
ブレーキをかけると熱が出る。
それは前に進もうとしているからだよ。


極楽京都日記: 【アニメ】デビルマン crybaby【テレビドラマ】

極楽京都日記: 【映画感想】シン・ウルトラマン  


追加絵:でっかい鯨

女王蜂アブちゃん&森山未來







2022年5月24日火曜日

【2022:5】ボールペン絵「ウルトラの仏」他【#drawing】

「ウルトラマンは仏様だったのだ!」

「何言ってんですか?」

「光の国から衆生のために!」

「来たぞ我らの?」

「阿弥陀如来!」


光あれ!

カッ!!

ウルトラの弥勒菩薩。

ウルトラの阿修羅像。

鉄棒をするウルトラマン。

ウルトラ観音菩薩。

光の使者。
真阿弥陀如来人。



衆生(しゅじょう、梵: sattva सत्त्व、巴: satta)は、

一切の生きとし生けるもの(生類)のこと。


尊天とは「すべての生命の生かし存在させる宇宙エネルギー」であるとする。

また光の象徴にしてその体は通常の人間とは異なる元素から成り、

年をとることのない永遠の存在であるという

鞍馬寺:本尊- Wikipedia



極楽京都日記: 【映画感想】シン・ウルトラマン  

極楽京都日記: 【2022:3】ボールペン絵4【#drawing】  

極楽京都日記: 【ボールペン絵】TMネットワーク【#TMnetwork】  

極楽京都日記: 【ボールペン絵】岸辺露伴は動かない。【高橋一生】  







2022年5月15日日曜日

【関西コミティア64】新刊「抗体台地」【まり王A-10】

参加しま〜す。


『関西コミティア64』

2022年5月22日(日) 11:00 ~ 15:00

インテックス大阪 2号館


まり王:A-10


新刊、抗体台地

「抗体台地」11p

「子供時代」4p

「ワクチンマスター」9p

計24ぺーじです。

500円


抗体台地で「子供は浮き輪を持っている」としたのが気になったので、

子供時代にて「浮き輪を持っていても沈むことがある」としました。


ワクチンとか抗体の話をなんとなく視覚的イメージで描いたものです。

まぁ、基本的にテンポとリズムが心地よいだけのものなので、

楽しく読めます。

来れる人は買いにきてね。


↓以下サンプル









まぁ、今回のは大部分がネットで読めますが。

買いにくるのじゃよ。

それがそなたの使命じゃ!

いや、そんなことはない。

…だがしかし!


『関西コミティア64』

2022年5月22日(日) 11:00 ~ 15:00

インテックス大阪 2号館


まり王:A-10



極楽京都日記: 【新作公開】魔王のホライゾンシネマ 抗体台地  

極楽京都日記: 【kindle無料版】魔法使いとアルガン王国〜魔法使いのお時間よ〜  

極楽京都日記: 【関西コミティア62】ポスモダ:前世紀のポストモダン 





【映画感想】シン・ウルトラマン


■ふははは!

とても良かった!

というかウルトラマン・ゼンブ!

この一作にウルトラマンの全てがあった!

なんだろうねぇ、このピッタリ感。

生命と宇宙。

あと頭の良い人が多いと話が早くて良い。

充足!

■私は世代的にはどうなんだろう?

ウルトラマンセブンとか

ウルトラマンタロウとか

ウルトラマンエイティを見ていたような気がする。

しかし覚えているのはオープニングの曲だけで

内容はさっぱり覚えていないのだった。


再放送とかバンバンやっていたので

帰ってきたウルトラマンの曲とかも知ってはいる。


■そんな私なのだが

このシン・ウルトラマンはすごく良かったのだった。

なんだろう?

ちゃんとしている?

子供騙しではない。

だからと言って大人向けでもない。

そんなこと関係なくちゃんと作ってあるのだ。


■なんとなく不思議な怪獣と

不思議な宇宙人、じゃなくて。


しっかり地に足のついた設定がある。

彼らがどういうふうに生きてきて

なんのために地球に来たのか。

それがちゃんと分かるので。

ホラ話ではなくなるのだ。


■そしてそれをきっちりやることによって


地球に住む人間も

どいうふうに生きてきて

なんのために行動するのか、

それがくっきりと浮かび上がる。


■途中でチームのひとりが連絡も無いまま単独行動に走る。

それになんとか追いついた相棒が彼に対して怒りを露わにするが、

彼は言った

「君が俺ならどうしてた?」

それを聞いて相棒は直ぐに納得をする。

相手の気持ちを考えると言うことは、これだ。


■大抵の人は相手の気持ちよりも

自分が嫌な思いをしたことが重要になってしまう。

自分の利益が中心なのだ。


■侵略を企てる宇宙人もそれだ。

利益によって行動する。


地球人に価値があれば友好的に支配しようとするし。

無価値だと判断すれば地球人全滅を画作する。

それでも地球自体に価値があれば、

大地を傷つけないように人間だけを殺すし。

それすら価値がないと答えが出たのなら

地球ごと破壊することもいとわない。


そこに相手の気持ちなどはない。


■君は「宇宙人はなんて酷いやつだ」と思うのだろうか?


人間だって人間以外の生き物を自分達の都合の良いように絶滅させているし。

もしくは食料として増やしているし。

その生息地域を更地にしてスーパーマーケットを建てたりもする。


いや、しかしそれは生きる為に仕方のないことだ。

まぁそれを百歩譲って認めたとしても。


■あなたは人間の気持ちを理解しているのだろうか?

分かっているのは自分の気持ちだけなのではなかろうか?


そんなことはさておき

(さておかれた!)


■アクションシーンは心躍る。

巨大な兵器の戦争合戦といえばそうなのだけど。

超巨大な人間のような形をしたものが、

街中で山の中で戦いを始めるのは

なんとも魅力的なものなのだ。


ビルをも壊す圧倒的なパワー。

そしてその圧倒的なパワーを打ち返す底力!

巨大なエネルギーの爆発は

なぜだか人に元気を与える。


■巨大なエネルギーの爆発、

それを私たちは知っている。

それは太陽のエネルギー。


長い雨が止んで

陽の光に照らされると

それだけで元気が湧いてくる。


■そしてウルトラマンは光の戦士。

腕からはスペシウム光線。


銀色に輝く光の人は

なんだか人間に元気を与えてくれるのだ。


光のエネルギー、

それは君の心の中にもある。

そう、輝く君のエネルギー。


■…なんの話だ?


シンウルトラマンとても良かったよ、

という話ですよ。


良かったね。


かーっちょい〜い♪



映画『シン・ウルトラマン』公式サイト






極楽京都日記: 【2022/4】庵野秀明展【大阪あべのハルカス】  

極楽京都日記: 【映画感想】シン・エヴァンゲリオン劇場版  

極楽京都日記: 【映画感想】シン・ゴジラ観て来た 







2022年5月2日月曜日

【映画感想】輪るピングドラム RE:cycle of the PENGUINDRUM[前編]君の列車は生存戦略

■輪るピングドラム 

RE:cycle of the PENGUINDRUM

[前編]君の列車は生存戦略


■映画ピングドラム、想定外に良かった!

え?ほぼ新規絵?

…ではない?

はずなのにちゃんと一本の映画になってた。

怖い^ ^

そして何故か最後の一言で泣いた。

何故だ?!

以前見た記憶も薄れてるので異様な塊を見せられた。

なんだこれは!


■かの幾原邦彦監督なわけですが。

特殊な映像表現でありながら

よく見るとしっかりと地に足がついた

真っ当な映画なのです。


■庵野秀明監督の緻密なアングルやカット割りとか。

イクニ監督のフォローワーっぽい

「劇場版 少女 歌劇 レヴュースタァライト」の古川知宏監督とか。

その方向性に近しい人はごく少数ながら現れているのだけど。


それでも幾原邦彦監督の美学的感覚を持ちつつの

ぶっ飛んだノリノリ感は他では味わえないのだった。


■そして物語に過剰性が無いのだ。

あくまで登場人物の本質に迫ってゆく。

大声で泣き叫ぶことでなく。

本当のことを語ることで、

本物の本音の本質へと。


■しかし、演出は過剰。

いや、華美?

過剰に美しく大げさだ。

なのにまるでそれが当たり前の所作のように

その世界にしっくりと馴染んでいる。

美しき振る舞い。


だからと言ってアニメ的アホさ加減も忘れない。


変なの。


■物語はそれぞれに悲しい運命を背負った物たちが、

それにあらがったり、

他人から奪おうとしたり、

逆に他人に与えようとしたり。


運命のレールを乗り換えようと奮闘する。


■誰も間違ってはいない。

だけど、誰もが間違いを犯す。


どうにもならないこともあるし。

どうにかなることもある。

破滅があれば

奇跡もある。


■そんな話を幾原邦彦監督の奇妙な手腕で

映像作品にしてしまっているのだ。


とても美しい。

とても馬鹿げているし、

ても悲しくて、嬉しい。


なんだろうねー、もう。


まぁ、全てはうまく収まりますよ。

何者にもなれなくて、

何者にもなれる。

多分ね。



劇場版『RE:cycle of the PENGUINDRUM』公式サイト







極楽京都日記: 【京都】幾原邦彦展【#イクニ展】  

極楽京都日記: 【適当聖地巡礼】さらざんまい【2019浅草】  

極楽京都日記: 【映画感想】劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト  



いまーじーん!!! | 関根つなみ@内海まりお #pixiv  

2022年5月1日日曜日

【2022/4】庵野秀明展【大阪あべのハルカス】

見てきた。

とても良かった。

とにかく情報量が多い!

楽しい!

写真大量に撮ったが

それでもアニメの権利関係上

写真撮影ダメなやつもあってこれだ。

自作はもちろんのこと

影響を受けたモノの関連物も多くて充実であった。

満足!

すぐ帰って漫画を描きたくなる刺激!


↓以下写真たくさん!

学生時代の庵野青年がお出迎え。

実家にあったミシン。



影響を受けた特撮作品に使われたミニチュア。

電柱。

私はここらへん世代じゃ無いのでよく知らん。

でもカッコいいよね。

宇宙軍。

ビューン。

ブーン。

ウルトラマン意外と肩幅あるのね。

なんとかマン。

彫刻作品としても良い。

これがジェットジャガーなのか。

ヤマト原画。

ドーン!

まぁ、ヤマトもよう知らんけど。

どどーん。

アムロさん

ガンダムさん。

庵野秀明が中高時代に描いた油彩画。

なんか良いね。

これが大学時代のサークルの会誌か! 

良い笑顔。そしてエヴァの最後で見た町か。

ねんどコンクール。

ナカムライダー。

映像も上映してあった。

さらば。やっぱちゃんと模写というか、
好きな作品をコピーするのは有効ね。

このまま巨大化ウルトラマン。

そういえばこれも手作りなのか。

自慢げ^

絵コンテ。

青春。

8mmフィルムカメラ。

MAT基地設定。

いえーい!

じょうぶなタイヤ!

設計。

ダイコンフィルム。

セル画。

パワードスーツ設定。

絵コンテ。

ビル破壊。

色々。

ロケット発射。

オネアミス。

ポスター。

乞うご期待!

ドロドロ巨神兵。庵野監督が担当して有名なところ。

宮崎駿の庵野に対する落書き。

愉快な関係。

ドロドロ。

庵野監督の原画用紙に描いた落書き。

仕事が終わった時に使おう。

トップをねらえ。

兵器デザイン。

レーダーとかメカ表示部分、手描きなんだよなー。

庵野監督はメカと背景とエフェクトが得意。

宇宙怪獣。

ナディア台本。

こーゆーのすごい。

ヴォーン。

エヴァ初期デザイン。

あんなシーン。

誰や?

エヴァ人物。

こういうのホンマきっちり。

タイトル文字。

ここまで設定しているんだなー。


カノカレは平松禎史。

とてもいい。

日本沈没。

巨神兵ピカー!

シンゴジラの折り畳み俯瞰図。

カワイイ。

よいしょこらしょ。

背中を伸ばしましょう。

ゴジラ設計。

前田真宏。

台本。

みっちりビル群〜。

色々機構〜。

街〜。

シンエヴァの模型!

あの場所!

ヴァンダー
ヴァンダバダバ♪

みっちり。

あの謎の風景。

謎の神々。

初期マリ案。

新世紀!

始まるよ〜。

全てをぶっ壊してからね〜。

ブィーン。

ヴォーン。

碇ゲンドウ青春日記。

エントリプラグ?

でっかいわねー。

青春〜。

船から町へ。

復興。

おはようからおやすみまで。

そしてあの町に帰ってくる。

成田亨(なりたとおる)
とおるって読むんか!

これはシンウルトラマン用の。

ぬるり。

怪獣。

米津玄師は絵も上手くてズルい。
天は二物を与えるな^

ライダーさん。

ライダーモック。

蜘蛛男。

ライダーデザイン。

この絵いいよね。前田真宏。

ワテがウルトラマンどす。

おこしやす。

あたいが女将のゴジラ大夫。

おおきにですえ。

私は…。

私は誰だ…!

バックショット。

ここはどこだ?
…横にすごい人いる。

そうやねん。

そやね。

そうなの?

ただいま〜(亜光速で)

ほんまに〜?怒られへん?

でも〜。

おしまい!

大量に写真出したけど、
権利関係で撮影不可のも大量にあったので。
それらを合わせると物凄い物量でしたよ。
あと学生時代の映像作品をほとんど観れるので楽しい。
特に庵野ウルトラマンは大きな画面で見ると結構迫力があった!

満足!

庵野秀明展

あべのハルカス美術館

2022年4/16~6/19




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