■レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットが出ていて
クエンティン・タランティーノが監督。特に興味はそそられなかったのだけど。
思ったのとは違う感じの凄い熱量の感想がドドっと来たので観に行ったのだった。
■イエス!正解!
無茶苦茶面白い!
映画だ!
これこそが映画!
映画の中の映画!
真っ当な混じりっ気なしのパーフェクト映画ですよ!
■冒頭からずっと画面が映画みたいなんですよ!
いや、映画なんだからそうなんですけど。
まるで映画のよう、って思ってしまう。
いちいち画面がカッコいい、というか
カッコつけてる感じじゃなくて、
ジャストフィットしている画面がとても心地よい感じですかね?
なので全然退屈するシーンが無いんですよ。
話を進めるために必要などうでもいいシーンとかが皆無!
すげぇ!
■でも、タランティーノ監督作品ですから
なんか意味のあるような無いような会話シーンが延々続くわけですよ。
ずっと日常描写なんです。
なのに面白い!
なんで!?
■ディカプリオはそこそこ売れたけど最近落ち目の役者の役。
ブラピはその彼の専属スタントマン役なんですよね。仕事が無い。
舞台は1969年のハリウッド。
私はよく知らないですが。
映画に変わってテレビドラマが台頭してきた時代なんですかね?
色々変革の時代。
その時代の波に取り残されそうで焦る役者と。
上がり目の見えない冴えない立場だけど、
まぁなるようになるさ、と思っているスタントマン。
二人は仲良しでハリウッドに建てた役者の家で一緒に映画見て酒飲んだりしてる。
■ハリウッドの高級住宅地なので周りに住んでいる人たちも映画の成功者ばかりだ。
お隣に住むのはメキメキ頭角を現している新進気鋭の映画監督。
そしてその彼女は駆け出しの女優。
キラキラと輝くハリウッドライフ。
彼らを隣に見ながらディカプリオはうまくいかない人生に絶望し酒に溺れ自暴自棄になってゆく。
交互に描写されていくのよね。
男二人でウダウダとぐろを巻いているのと、
お金持ちのお友達を呼んで華やかなパーティーをしている所とで。
■なんてことはない日常の描写なのだが
なぜかジワジワと不穏な空気が漂ってくる。
町の端々で見かけるヒッピーの集団。
レールの敷かれた人生に反発するかのように
自由と平和と愛を求め仲間でコミュニティーを作り、
自然に寄り添いゆったりとした生活を望む集団。
そんなムーブメントがあった。
ウッドストックの野外コンサートとかあの感じね。
■そしてそんな中にシリアルキラー、無差別快楽殺人鬼として有名な
チャールズ・マンソンをリーダーとするピッピーの集団もあったのだった。
彼らは悪魔信仰的な想いに取り憑かれ殺人を繰り返してゆく。
その中のひとつの事件で女優のシャロン・テートが殺害される事件がある。
これは現実の事実として在る。
■そして映画の中に居る隣人の映画監督の彼女が
「シャロン・テート」その人なのだ。
そうか映画はその瞬間に向かって行くのか。
カウントダウンが開始される。
明るくきらびやかなハリウッドライフが描かれるほどに
黒い不穏な空気がもやもやと立ち込めてくる!
怖い!
■でも、ディカプリオは俺はもうだダメだ〜!とメソメソ泣いたりして可愛いし。
ブラピは夏の暑い中、屋根の上のアンテナ修理で上半身裸になっていたりするし。
犬は可愛いし。
子役の女の子もとってもキュート。
アル・パチーノは出てくるし
ブルース・リーも出てくる!^
■そんな中、ジワジワと恐怖の瞬間が近づいてくる〜
嫌だよ〜
やめてよ〜
あーもー、ブルブルブルブル。
■と思っていたら。
ラストに来て、
爆発するかのようなカタルシス!
テンション爆上げの展開!
まさか!?そうか!
そういうことかーーーッ!!
ウヒョー!
やったー!
おもしれぇーーー!!!
ゲラゲラゲラ!
タランティーノ!
あんた凄い!
ナイス!ユー!
That is movie.
This is movie.
You are movie.
We are movie in now.
■いやー、まさかこんなに幸福な映画になるだろうとは
思いも寄らなかったですよ。
ラストシーンとかもう限度を超えた暴力シーンなんですけど。
無茶苦茶良いシーンなんですよね。
はぁー、映画って素晴らしい。
人生って素晴らしい。
なんて思っちゃいましたよ。
マジでマジで。
■途中の伏線がラストで全部回収される。
というか昇華されるんですよねー。
ヒェー、とんでもねぇな。
大満足!
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映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」#ワンスアポンアタイムインハリウッド #ワンハリ #OnceUponATimeInHollywood pic.twitter.com/8lnQMHpXUP— 内海まりお UTUMI Mario (@mariouji) 2019年9月7日
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