■ミュージシャン、エルトン・ジョンの半生を描いた
自伝的映画なのです。
圧倒的エネルギー、才能、運命、そして狂瀾!
史実を元にした話だから当然とは言え
「ボヘミアン・ラプソディ」のフレディの人生と似ている!
まぁ、成功者の苦悩というのはどうしてもそこになっていくのかもしれない。
■しかしこの映画が違うのは
ミュージカルだ、ということ。
音楽シーンはとても楽しく美しくきらびやかだ。
そしてそれは切り取られた別世界ではなく
彼の人生のシーンを表しているわけで
そのシーンが良いほどに
彼の孤独は際立ってゆく。
幼少期に両親の愛をあまり与えられなかったり。
同性愛者というマイノリティー。
そこからの運命的な幸運にも支えられた
圧倒的成功!
振り幅のおかしなアンバランスなバランス。
■彼のパフォーマンスは完璧で。
完全に観客の要求に応える
素晴らしいものだ。
だが、彼に対する周囲の対応は
完璧ではなかった。
もちろん成功に溺れて傲慢になった彼の落ち度もあるだろう。
しかし、成功者なのだからといって
何を言っても動じないってわけではない。
むしろ、人並み以上に敏感で繊細な感情で
感じ取ってしまう。
そこに差し込まれる
近しい人からの心無い言動。
心を激しく傷つける行動。
■ドラッグに走るエルトン。
その傍らにはいつも酒。
タクシー移動中にも
朝食のドリンクさえお酒。
鏡を見るとどんよりとした自分の顔。
意識してニッコリと笑顔に戻す。
長年の創作パートナー作詞家バーニー。
彼とも喧嘩別れしてしまう。
気が狂いそうに怒り哀しみ絶望しているのに
ステージのラインに入ると
圧倒的道化を演じるのだ!
■そんな感じで成功者の狂乱的状況が
すごく表現されていて
見終わった後も体が熱い感じ。
喉が乾く。
しかしエルトンの孤独がつらい!
途中で彼に言う母の言葉が
もう恐ろしい!
やめてあげてー!
ぎゃー!
■そして作詞家との出会いって
そんな偶然の感じだったの〜?
マジで運命って感じですやん!
■アメリカ上陸で初めてのライブで
観客の心を掴む瞬間が映像で表現されているの
鳥肌ものですよ!
ワンダー!
■あと、ステージ衣装、私服とともにバンバン変わるんですが
メガネも一緒に変わる!^^
一体何個のメガネがあったのか!
50以上あった気がするよ。
■本筋でないところのママのひどい言葉。
プレスリーが流行った時のエルトン少年が
リーゼントにしてもいい?ってママに聞いたら
「いいわよ、ウチは家系的に20歳過ぎると薄くなるから、今だけだしね」
とか言うの、酷い!^^
■いやー、なんと言うか感動とも違う。
異様な熱を感じる映画でした。
I want Love.
しかし、今アマゾンプライムだとサントラ聞けちゃうのなー。
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ロケットマン観た。成功者の流れはボヘミアンラプソディーとほぼ一緒なのだが、このスターの狂瀾世界の表現が異様に凄まじい!気が狂いそうになってるのにステージに上がるとハイテンションのパフォーマンス。そして近しい人からの傷付ける言葉は恐ろしい!I want love!!あとメガネ多過ぎるやろ(^ν^ pic.twitter.com/k0Shz3jTwe— 内海まりお UTUMI Mario (@mariouji) 2019年8月24日
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