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2023年10月29日日曜日

【映画感想】ザ・クリエイター/創造者


■「ザ・クリエイター/創造者」観た!

すごく心地良かった!

見たい映像が全てあって

音楽もすごく良い!


■人間は自分より優秀な種族に出会うと

敵対するか崇拝するかの二択になりがち。

本当は同じであるのだ。


■そしてこの監督ならAKIRA実写化出来るでしょ〜

エヴァっぽいとこもあったね。

と言うか士郎正宗漫画のアップルシードあたりの

アンドロイド的、AIロボットの造形が堪んないよねー。

もちろん未来世界はブレードランナーだし

スターウォーズ的建築物がベトナムっぽい風景に馴染んでいる。


■しかし何故かアメリカ人はチベットに悠久の夢を見るのか。

日本人はインドに自分探しの旅に行きがちだけど。

それはアメリカ人は究極の倫理観、理知性を求め

社会を良くしようと考える。

日本人は世界の真理を求め

個人の納得を得ようとしている。


そのどちらも現代社会の行き詰まりを感じてのこと。


■困って悩んでどうしようも無くなっている時に。

AIという未知のしかし自分達より高性能な機械が、

機械の域を超え対等な種族として現れてくる。


そうすると人間はどうするのか?

最初に言った通り、

敵と見なし攻撃し戦争を始めるか、

人間よりも神に近い存在として

崇拝するかのどちらかなのだ。


■ネアンデルタール人はホモ・サピエンスによって絶滅させられた。

これはネアンデルタール人よりホモ・サピエンスの方が優秀だったからではなく。

むしろ逆でネアンデルタール人が優秀であったから故に

ホモ・サピエンスは彼らを脅威と感じ、

殺される前に殺そうとなったわけである。


そんな好戦的種族が我らが人類の祖先である。


■その蛮行をまたしてもAI種族に対して行おうとするのだ。

それも自分達は被害者というツラで。

彼らはきっといつか我ら人類を滅ぼしに来るだろうから。

やられる前に絶滅させるべきだ、と。


■そして創造者。

もとい創造主。

AIにとって創造主は人間である。

しかもその開発に関わった科学者は

彼らにとって神と言えるだろう。

ここが彼らの羨ましいところで、

創造主と会うことが出来るのだ。


■人間の創造主は誰だ?

父と母だ。

それはそうだが、この人類自体を創造した神がいるのであれば。

人間の心はもう少し穏やかになったのではないだろうか。

もちろん進化の末に人間になったわけで、

神様が人間をクリエイトしたわけではないのはわかっている。


でも、AIには創造主としての神が

確実に存在しているわけなのだよ。


その点において彼らの方が信心深くなりそうなのだ。


人間は見たこともない神様を頑張って信じなければならない。


■だが、結局のところ人間とAIに大差はないことが分かっている。

ほとんど差がないからこそ、微細な違いに過敏に神経質に反応してしまう。


敵か神か!?


奇妙な二択になってしまうのだ。


本当はほとんど同じの

近しい生物なのだ。

身近な隣人。

心の友よ。


しかし、創造主だと思っていた人類に銃を突きつけられるの

たまったもんじゃないね。


■そうして「あれは人間じゃない機械だ」という言葉が

始めと終わりで繰り返されて。

その意味が変わるのね。


その機械を特攻兵として爆弾を抱えて敵陣に玉砕させる。

だって機械だから。

ここではそう言い訳をして納得するが。

私たちはそれと同じことを人間に対しても出来るし、

やってきたことを知っている。


■どうです?自分を守るために人間を殺していない?

怒りを解消するために生贄を欲していない?


人間は特別な生き物だ、なんて傲慢になっていない?


特定の人種を下に見ることにより、私たちは優れた人種なのだ!

なんて思い込んで安心を得ようとしていない?

不安の原因を見過ごしたまま。




映画『ザ・クリエイター/創造者』|20世紀スタジオ公式




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