2015年7月14日火曜日

「バケモノの子」【映画感想】

「バケモノの子」観に行って来ましたよ。
派手そうだけど、意外と地味。
しかし地味にボディブローで効く映画でしたよ。
そんなこといいつつもエンターテイメントすべてぶっ込んであるのでドカドカ楽しいわけですよ。
そして完全に男の子向け、おっさん向け。
女の人は「男ってバカよねー」とニヤニヤ笑って見てやってくださいな。




「おおかみこども」が母と子の話で
今回のこれは父と子の話。
でも実際血の繋がった親子でもない。
育ての親かというと、それも微妙。
歳の離れた先輩であり友達ってのが近いのかも。

たぶんその関係が今一番必要なんでしょうね。
同世代だけの、同じ狭い地域だけの、親せきだけの、狭い付き合いだけでなく。

■両親不在の子供の悲しみの人間ドラマ。
師弟関係の修行パートはジャッキー・チェン映画。
そして旅に出れば西遊記。
果てはスターウォーズ的なマスターとの邂逅。
子供の成長、悩み不安の享受。
強くなる喜び。
理解する楽しみ。
そして大人の成長、オレが子供の頃に大人にやられて嫌だったことをやってしまっている。
オレはあの時、大人に何を言って欲しかったのだ?

■そんなこんなを含みつつ大声で怒鳴り合いケンカして、
少しずつ理解し合い、子供は成長してスタート地点に立つのね。
大人は本当の目的を見つける。
スタートに立つ子供と
ゴールに向かう大人。
そのどちらも、これまでがあったからこそ、なんの迷いも無くそこに進む。

■そんな感じでニヤニヤと良かったですよ。
特にふらふらしてた大人があっさりとやるべきことを決断して実行するとことは泣いちゃいましたねー。

■そしてわりと中間地点を良く描いている。
都会でもなく田舎でもなく
子供でもなく大人でもなく
善でもなく悪でもなく
そこらへんの物語では極端に振れるところを
良い感じで「これはあんたの話なんだぜ」と寄り添ってくる。

■あと神様の立ち位置も好きな感じでした。そうそうって。
崇め立てられるわけじゃなく、普通にちゃんとした人が神になる。
なるべくしてなるっていうね。

■この映画バケモノの世界と人間の世界を行き来するんだけど、
ファンタジーの世界のこの行動は現実世界ではこの行動と同じだよ、
と例えるわけでなく直接描いてるので分かりやすさ凄いなぁとか思いましたよ。

■才能あってムチャ強くて、しかもそれは自分の力だけでのし上がった強さで。
だから人にモノを教えるのが超下手。
なんてところは宮崎駿で。
もう一人の強くて礼節があって皆から認められているのだけど、前者の彼に勝っても勝てた気がしない、ってのは細田守なのかもしれない。
まぁ、細田守も宮崎駿と同じかもしれないですけどね。

■そんな感じでいろんな世代、いろんな立場の人が出て来ますが。
自分と近い人に感情移入しても楽しめますが。
どこまで違う人の気持ちに入って行けるかを挑戦してみると
とても楽しくなる映画ですよ。
それぞれがちゃんと人生生きているのですから。



■熊徹ってじゃりんこチエのテツっぽくもあるね。

あと大泉洋が声やってるの知らなくて最後まで気付かなかった。

■追記:主人公の男の子、
「サマーウォーズ」のカズマくんの
パラレルワールド別ルートと考えるとしっくりくる。

サマーウォーズでは家族に恵まれていたし。
師匠に格闘技を教えてもらうのもいっしょだしね。

そんでサマーウォーズの感想で、家族が皆良過ぎて
そうじゃないオレはのけ者にされた疎外感を感じる。
なんてのがあったから、それに対する答えが

「バケモノの子」なのかもね。

■追記:さらにこの映画「死」と「永遠の別れ」ってのが無かったのね。
正確には開始と同時にそれは終わってる。
それを出した方が物語は盛り上がるんだけど。

それよりかは「それからどうするか」を描きたかったんじゃないかなーっと。




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