■いやー、良かったー。
ずっとニッコニコ♪
ティム・バートン好きな人はずっと楽しい!
そして爽やかでちゃんと愛があるのよのねー。
普通の正しい当たり前のことなんか蹴っ飛ばして
面白いことしようぜ、って感じで
嬉しくって泣きそう。
■しかしまぁ、前作の映画見た気はするんだけど。
全く覚えていない。
でも全然大丈夫で、これ見たら大体分かる。
基本変な奴の話だ。
死の世界の変な奴と
生の世界の変な奴とがわちゃわちゃする話。
■人間の変な奴は世間に馴染めないことに
悩んだりするのだけど。
死の世界の変な奴、つまりはビートルジュースなんだけど。
彼は悩まない。
そして別に奇抜なことをやって目立とうとも思ってはいない。
ただ、やりたいことを思いつくままにやってるだけなのだ。
■そんな奴は世の中の迷惑だ。
なんて考えは人間の勝手な自己中心的な思い込みなのだ。
人が迷惑をかける人を非難する時、
それは自分にとって迷惑である場合のみ
相手を悪い人だと非難する。
■それが自分とは関係ない人ならば、
逆に文句を言っている人を非難する。
自分でどうにかすればいいんじゃないの?
むしろあなたにも非があるからそうなるんじゃないの?
なんて言いがち。
自分の視点からしかものが見えず
自分の安全だけを守ろうとする。
■が、しかし。
ビートルジュースやその他の死の世界の傍若無人な者たちも
それらとそう違いはない。
でも、彼らはとても爽やかで愉快で楽しそうなのよね。
暴力と殺戮と残虐性を邁進しているのだけど。
とっても清々しい心地よさを感じる。
■死の世界の住人の方が
生の世界の人間よりも
生き生きしてしまっているのだ。
■そーだよ。
人間何やってんの?
って話なの。
せっかく生きているのに。
まるで死んでいるように生きている。
■人間の主人公
娘ちゃんがいて
お母ちゃんがいて
お婆ちゃんがいる。
お父さんはだいぶ前に旅先で亡くなって。
つい最近お爺ちゃんは飛行機事故で海に落ちてサメに食われて亡くなった。
女三世代の家族。
■お母ちゃんが前作の主人公ね。
幽霊が見える体質から幽霊屋敷の事件に巻き込まれてわちゃくちゃ。
しかしその後霊能力者的なタレントになって大儲け。
その娘ちゃんはそんなお母さんのことを友達に言いにくいし嫌悪感。
お婆ちゃんは芸術家でゴーイングマイウェイ。
そんな特殊な家庭に
また彼が現れる!
■基本的にビートルジュースは物語を掻き回す役で、
なんら有用的なことはしないのだけど。
なんだかんだで面白い方向に話が進んでゆくのがとても愉快なのよね。
本当にスッキリ爽やかいい気持ちなのですよ。
良いなぁ。
■最後にお婆ちゃんは霊界でお爺ちゃんと再会するのだけど。
雑踏の中、一瞬で彼を見つけ出す。
その瞬間は本当に感動的で。
最高なんですよ。
心地よい裏切りが溢れんばかりに。
血と臓物と笑顔が盛り沢山!
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