■無茶苦茶面白かったー!
やったー!
大勝利!
笑いあり涙あり熱い想いの感動ありの
素晴らしい映画でござった。
人間の情念が全てここにあり、
拙者感服いたしましてございます。
誠に突き抜ける様な爽やかな風が流れ、
心の奥底まで染み渡る喜びでござった。
■そんな感じでタイムスリップモノで
幕末の侍が現代にやってきて
色々ビックリ大わらわ
…なんてのは良くある話なんだけど。
これをどんどん丁寧に作って行くと
グングンと面白くなって行く感じだ。
実際に昔の人が今の現代を見るとどう思うのか。
時代が変わると価値観も違うし
そもそもの存在するものが違う。
でも、違うことを見つけていくことで、
どうにも変わらない人間の根本みたいなのが
あらわになってゆく。
■侍は幕末の動乱時に政府側の家臣として
政府転覆、改革を望む
薩摩長州などの倒幕派を抑える役目を仰せ遣わる。
幕府に仇なすなど許されぬことだ!
…なんて思っていたのに、
現代に来てみると幕府が倒され
新しい世が開けていたのだ。
■自分のして来たことには何の意味のなかったのか!?
なんて思ってしまう。
さらに時間を超えて辿り着いた場所が
京都は太秦の時代劇の撮影所だ。
■時代劇自体が現代ではかげりを見せ、
没落していこうとしている。
時代劇に関する様々な職種、
舞台セットを作る人であったり、
着物を準備する人、カツラを添え付ける人、
そして刀での立ち回りを指導する殺陣師。
それらの職業も幕末の侍のごとく
滅びていくのかもしれない。
■しかし、今がその時ではない!
そうなのだ。
未来を見据えて
早々にそこを離脱するのは
賢い選択なのだろう。
でも、今まだ出来るんなら。
そこで最高のモノを作ることは出来るんじゃね?
今あるものより凄いモノを。
■とまぁ、そんなこともありつつも。
終始笑いの絶えない映画なのですよ。
そして笑った後にちょっと泣いてしまったり。
嬉しくって泣いてしまうのよね。
■そして最後二人の一大決戦では
映画館の観客がまるで本当の死合いのように
固唾を飲んで見守るのですよ。
力のこもった打ち合いの後、
二人が睨み合ってジリリと微動だにしない瞬間があるのですが。
映画の中の音が消えてゆき静寂が訪れる。
完全な無音。
しかし、その先に映画の外の
映画館で映画を見ている我々の音も消えて行くのです。
二人の侍の緊張がこちらにまで伝わり。
見ている人も動けず、
何の音も出せなくなってしまう!
■そしてそこから爆発のような殺陣!
途轍もない衝撃。
パワー、スピード、刀の重さ。
たまんないですよ。
■そしてそれらが感情と繋がっていて。
素晴らしく爽やかな気持ちになるのです。
本当、とっても良い映画でしたよ。
大満足!
極楽京都日記: 【映画感想】きみの色
極楽京都日記: 【映画感想】化け猫あんずちゃん
極楽京都日記: 【映画感想】狂武蔵
心配無用之助ズームアップ!! pic.twitter.com/b5tVSUhyk7— 内海まりお UTUMI Mario (@mariouji) September 15, 2024
拳銃と目玉焼 [DVD] @amazonより
ドン・ジョヴァンニ @amazonより
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。