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2024年7月2日火曜日

【映画感想】ルックバック

 


■「ルックバック」

ヤバい!ずっと泣いてる。

終わって立ち上がろうとするも、

息が震える。


上っ面の感動させようとするものは何もなくて。

ただただ真ん中の中心を掴んで

テーブルの上にドーンと置きやがるのよ!

怖い!


もうやめて!

嬉し過ぎて死ぬ!

ここには幸福しかない! 

絵を描かなくっちゃ!


■そんな感じでジャンプ+で掲載された時に打ちのめされて

芸大卒の人に読んでみてと送ったら

ちゃんと「読んだ、そして死んだ」

と帰ってきたのでニッコリ。

そしてその人の大学仲間にも送ったらしく

死屍累々。

私は満面の笑み。


単行本も買って

読んで

再度死に至るワタクシ。


■この作品いろんな要素があるのだけど。

周りの不理解は極力排除してある。

実際にはあるのだけど、

そんなことより自分の前へ進む力なのだ。


■諦めるときに誰かのせいにしたくなるし。

そもそも絵を描くだなんてやっても仕方のないことだと。

自分以外の所に辞める原因を無理矢理でっち上げて、

自分の心のダメージを軽減したくなる。


■震災の時に絵なんか描いても誰の助けにもならない。

社会にとって自分はいてもいなくてもいい存在なんだ。

なんて、結構名のある絵描きの人が嘆いていたりしていたが。


馬鹿野郎!

あんたの絵にどれだけの人が救われているのか!

と殴りつけてくる映画なのです。


■そして絵を褒められた時の

天にも昇る気持ち。

雨の中スキップしてめちゃくちゃなダンスを踊ってしまう。

あの高揚感。

嬉しい。

とても嬉しい。


■しかしその評価は過大ではないか?

私はそこまでの存在ではない。

もっと絵の巧い人は他にもたくさんいて。

私なんか…


うるせー!


とまた殴られる。

だったら上手くなりゃいい話じゃねーかよ!

なれるだろ?

ハァン?なれねーのかよ?

ははッ、クソが。


と煽られる。

■あぁん?

やれるが?

誰ができないって言ったよーッ!

みてされせ!クソがッ!


…そんな脳内攻防が繰り広げられるのだが。

絵の練習は地味だ。


■しかし一度ついた心の炎は

熱く燃えたぎっているのだ。


そこに一緒に研鑽できる仲間がいる。

仲間であり最大の理解者だ。

最高かよ!


■しかし世界は理不尽である。

災害もそうだが。

そこに何の配慮もない。

ただただ理不尽なだけだ。


理不尽な運命が。


■あの時そうしなければ、

その時ああしていれば、

私が絵なんて描かなければ。


■もしかしたら運命は変わったのかもしれない。

運命の分かれ道。

いろんな可能性があっただろう。

しかしこっちの道は間違いだったのか?

良いことはひとつもなかったのか?

あるだろうがよ!

運命を変えてそれをなかったことにしていいのか!

ダメだ!


■ならば進め!

この道を進め!

全てを抱えて幸福も不幸も全て背負って進んでいけ!


自分の来週の展開をお楽しみ下さい!


それを、

描くんだよ

自分で。



劇場アニメ「ルックバック」



ルックバック 藤本タツキ (著)   

@amazonより 



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