■前から見てみたいなぁ、と思っていたのだが
レンタル店にはなくて定額見放題のところにも出てこないので
ブルーレイを買って見たのだった。
■なんとなくユルイB級映画だと想像していたのだけど
すごくしっかりした映画だった!
そしてSF映画なのだ!
■現代のロシアに住む技師のおじさんと大学生男の子が
唐突に見知らぬ惑星に飛ばされてしまった!
なんなんだいったい?
別の惑星?
でもただの砂漠にも見えるし
歩いてゆけばどこか町に着くだろうと
思っていたら奇妙な飛行物体に乗って
これまた奇妙な男が二人現れて
変な動きと変な音楽を奏でる!
そして「クー」としか言わない!
■そんなヘンテコな冒頭から始まるのだが
これがちゃんと感情も揺さぶられるし
人物の成長もあったり
物語的な感動もあったりするので震える!
■その奇妙な惑星の文化に触れて
戸惑うのが主なところなのだけど。
自分たちとは全く違うトンチンカンな世界に見えはするのだけど
それは自分たちの世界とほんの少しずれているだけで
実のところほとんど違わなかったりするのよね。
それはつまり他の惑星から見たら
地球人も同じく奇妙で滑稽な社会を構築している
ということなのだ。
なので見ている人は
それにうっすら気づくか気づかないかなのだけど
微妙に感情移入してしまうのね。
■まぁ、ほとんどロシアの社会主義国家を
軽やかにウイットに富んだジョークのように
批判している感じもありで。
ニヤニヤしてしまうのね。
それもこんな社会はダメだ!と怒っているのではなく。
まぁ、人間なんてこんなもんだよねー。
と、笑い飛ばしてしまえるようなたくましさ。
なんつーか、器がデカイなー、とか思うよ。
■そこにいる本人たちは
本気で真っ当なシステムだ
と思っているものが
周りから見ると
どうにも可笑しい。
笑いの仕組みってのは
そうなのかもしれないね。
本人たちが大真面目になるほど面白い。
■そんでもって最後の方では
なにその決断!ってグッとくるシーンがあったり
SF的ナイスな解決法が現れたり。
また映画的なキマるシーンが盛りだくさん。
そして映像自体も
構図からガッツリ
スタイリッシュに決まっているのよねー。
■いやはや、お気軽な気持ちで見てたら
どうにも最高な映画でしたよ。
買って損なし!
こんな映画撮れたら大満足だよねー。
羨ましい〜。
■そういえばこれ、異世界転生モノとも言えるのかもしれない。
まぁ、実際は同じ宇宙の違う星なのだけど。
唐突に飛ばされるのはそう。
なのでちゃんと共感を得るものなんだろうなぁ。
しかしこれはちゃんと帰ろうとする。
そこが現代とは違うところですな。
極楽京都日記: 【映画感想】若おかみは小学生!
ずっと見たいなーと思いつつ見てなかった。「キンザザ」買って見ちゃった。とても良かったです!私にジャストフィット!適当なユルイ感じかと思ったらむちゃくちゃしっかりしてた!SFでロシアの下引きがなんとも!月にたどり着くロシア人!不思議惑星キン・ザ・ザ https://t.co/NjCwUojHRF pic.twitter.com/YewHkpbKmi— 内海まりお1/20関西コミティア54まり王L-39 (@mariouji) 2019年1月14日
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