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2016年11月29日火曜日

【漫画感想】「レイリ」作:岩明均 画:室井大資

■「寄生獣」の岩明均と「秋津」の室井大資がコンビを組んだ漫画だと突然知ったら
単行本が1,2巻同時発売だった。
この時点までまったく知らなかったし知れなかったのどうかと思うが。
なにやら漫画家さんやクリエイターの方々が色めきだってオススメしているので
イキオイに押されてついつい買ってしまった。



■そして読んだ。
ちょっとずつ読むつもりだったのだけど
2巻まで一気に読んでしまった。
そしてもう続きが読みたい!

■日本の戦国時代
農民の娘レイリ。
戦場帰りの武士の手柄首代わりとして
家族を殺される。
天涯孤独の身となったが
ふとしたことから、
とある武家に身請けされ、
なんとかすこやかに育つ。



しかし、あまり健やかではなかった。
カラッと明るい女の子なのだが
ひとたび剣を取るとめっぽう強い。
その猛々しさは、もはや狂気を含んでいる。

そして主人に向かって言うのだ。
私を使ってください。
あなたのために私を利用してください。
ならば私はあなたの敵を何人も何十人でも殺します。
そして役目を終えれば死にます。
だから、私を、使ってください!

真っすぐな目でそう言うのだ。

そしてその国で戦争が始まり。
奇妙な縁でレイリはその中心へと引き込まれてゆくのだ!



■なーんて感じで
下っ腹をドスンと殴られ続けるような
じわじわとした凄みが滲み、広がっていきますよ。
出てくる人達もとても魅力的な人間でたまりませぬ。
真っすぐで強大な力を持つ人達がひしめく中、
人間としては小童なレイリの直進力が見物です。



楽しみ楽しみ!





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