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2020年4月19日日曜日

【映画感想】王立宇宙軍 オネアミスの翼【アニメ】


■AKIRAに続いてこれまた
見たはずだけどあまり覚えていないので
見返してみようと見たのであった。

■見た記憶は確かにあるのだけど。
ほとんど覚えてなかった。


■そうして総合的な印象としては

地味!

超地味!

多分小学生とか見たら意味わからん。


■しかし!
だが、しかし!
もう濃密!
みっちりとあらゆるものが
これでもかと詰め込まれていらっしゃる!


■そしてオタク!
宇宙オタク!
当時なんとなく見ていたものが
今なら分かる!
宇宙ロケットの本体から開発
それぞれの機器
ロケットエンジン!
そしてそれを作り上げ
積み上げてゆく研究の歴史!

それらがみっちりぎっちり詰まっておる!

なんてこったい!


■そしてアニメーションとしても
アニメーターのやりたいことが
これでもかと敷き詰められておる!
描きたい絵は全部描いたんじゃなかろうか?

だがしかし
地味!

超地味!


■アキラが少年というか
高校生くらいの若者の無鉄砲ぶりを描いた感じだとすれば

■オネアミスの翼は青年!
大学生が就職するあたりの青年の熱情!
激情をこれでもかと放り込んである!


■そしてそこから人類の歴史までをも
紐解いてゆきやがる。

戦争の兵器を描ける喜びを享受しながらも、
人類のこれまでの足跡を辿り
青年の未来へ向かう希望を
描き出したのだ!


■くしくも、これを制作した
ガイナックス初期のメンバーも
青年だったのだ!

そう!これは彼らが作られるべき時に創り出した。
類稀なく希少な青春の煌めきであるのだ!

ウヒョーーー!!


■ってな感じで。
なんか今の時代にもバッチリ合ってるのというか
今ちょうど青年で世間に何か物申してやりたいような
そんな世代にはいつでもいつだって
ジャストフィットする物語のような気がする。


■この現実世界と少しズレたファンタジーな世界を描いているのだが。
それは根本的な部分では変わらず。
ちゃんと現実の人の心の想いを
きっちり救い上げていると思う。


■しかし、なんだろうねぇ。
これだけ全てを描き切ってしまったら
これで十分満足で充足してしまう勢いの完成度だ。


■だが、地味。
スポンサーとか
お偉いさんのウケは悪かっただろうと思う。


■しかし、これを見て
メタクソに衝撃を受けたクリエイターが
数多の数存在して。

現在までも様々な作品を紡ぎ上げているのだ。

なんてこったいだぜ。


■ホント、その頃分からなかった
細部が今になると分かってしまって、
ゲラゲラ笑ってしまった。
とんでもねぇアニメですよ。


■しかもなんでこんなに天才が集結しているのやら。
もしくはここで皆、覚醒したのかもしれんね。


■いやはや、なんともはや。
羨ましい限りですよ。

負けてたまるか、ですよ。

溢れ出るパワー!

















2020年4月14日火曜日

【映画感想】AKIRA 大友克洋【アニメ】


■2019年に見ようと思っていたら各種配信サイトから消えていたので。
見てなかったのだが。
ネットフィリックスで復活していたので見たのであった。


■やっぱ異常に面白い。
多分生涯見たのは2回くらいしかないと思う。
映画館では見ていない。
なんかお正月とかによく深夜でやっていた気がする。


■いろんなシーンを結構覚えていたのだけど。
あの時見たのと今見たのでは驚きが違う。
小学生か中学生だったか。
アニメなんだからこのぐらいのクオリティは当たり前だろ?
とか思っていたのだった。

なんてこったい。


■漫画単行本は弟が集めていたので
自分も買いたかったが二人で買う必要もないだろうと
買っていなかったのだ。
確か、5巻6巻あたりなかなか単行本が出なかったのでヤキモキしていたものだ。

■漫画を知っていたので初めてアニメ見たときは
なんか尻切れトンボだな、と思っていたが。
いやいや全然そんなことないぞ。
むしろよくこんなに詰め込んだな。
と言う代物。


■まぁ、なんだ。
とりあえず全てのシーンがカッコいいのだ。
しかもそれがカッコつけた感じではなく。
一生懸命クオリティアップした感じでもなく。
いや、それはしてるんだろうけども。

中心のカッコよさが不動のモノだからだ。


■それは製作者が自身が映画で見た
あのかっこいいシーンを
若さの暴力でこれでもかとねじり込んだ快感。
もちろんそれを大友克洋という天才作家が
全力でぶっ込んだ衝撃!


■つーかこれコンピューターとかでなくて
セルアニメの時代なんでしょ?
セルの裏から絵具でペタペタ塗ったものを
何万枚も作ったわけでしょ?

意味わからんわ!

■アニメの技術はどんどん進歩してるけど。
根本的な中心の部分はその作家性に委ねられてる感じで。
どの時代でも天才は時代を超えてる。


■最近の音楽とかでもそうだけど。
凄い音楽理論で
完璧な音質の
ひとつの狂いもない旋律。
みたいな音楽増えてきて

凄いなー、とは思うけど。
その中心のカッコよさが弱いと
ただ、間違いではないだけのモノになっちゃうのよね。

忌野清志郎の声一発に負けてしまうあの感じ。


■だからと言って天才だけが素晴らしというわけではないのだが。
上っ面の整然さよりも
あなたの中心の塊を見たいのだ!
…みたいな、そんな感じ。

話がズレた。


■そんなわけでAKIRAは凄い。

しかし、アキラ以降の大友作品は
技術的には異様なクオリティなのだが
その中心のパワーが少し弱まった気がしている。

それは若いキャラクターを作者自身が若い時代に描いたパワー。


■少年漫画作家の人は延々と少年のキャラを描き続けられる人もいるのだが。
大友克洋は自分の年齢と共に
感情移入できるキャラの年齢も上がっていくタイプなのだと思う。

というかほとんどの人はそうなのだが。
少年漫画作家が異常なのだ^^

だから逆にアキラの呪縛でもあるんだと思う。


■たぶんスポンサー探しに行っても
「AKIRA 2」作ってくれるんならいいよ、
とか言われるんだろうし。

まぁ、そんなことは知ったこっちゃない。


■やっぱりその中心のパワーなのだ。
アキラ少年が手の中に発生させる
あの膨大なエネルギー
それはたぶん誰もが持っている。

その中心を余すことなく見せつけてくれ。

それがAKIRAなのだ。

なのだ?


■なんか全然映画の感想ではなくなったけど
そういうことだ!

(どういうこと?」


■あと、AKIRAのファミコンゲームもやったことがある。
選択肢を選ぶだけのアドベンチャーゲームだった。
ファミコンの容量問題もありクソゲーだったが
それなりに楽しめた記憶だ。

うむ。


■大人目線で少年を描くと
パワーが目減りしちゃうしね。

もっとパワーを!


 #ORBITALERA #オービタルエラ















2020年4月12日日曜日