2025年8月30日土曜日

【映画感想】大長編 タローマン 万博大爆発【漫画2p】



◾️タローマン映画、

良かった!

正直前半部分はまぁこんなもんかな?

と思ってしまったのだが。

どんどんと怒涛の展開になって

世界がどんどん開けてゆき、

感動してしまったのだ!


◾️ここに全てが詰まっているぞ!

やった!

大成功だ!

赤青立体メガネを持っていけばよかったー!

最高! 



◾️そんな感じでテレビでやってた5分版のやつは大好きで

当然映画も観に行くぞ!

と思ってはいたものの、

あれを映画サイズにするのは難しいんじゃないかなぁ。

冗長になったり、奇妙すぎて破綻したり、

真面目にやりすぎても岡本太郎イズムがなくなるしなぁ。

などと、勝手に不安がっていましたが。


◾️大丈夫だったー!

た、楽しい〜!!

というか事前情報で5分サイズのものを10何個か繋ぎ合わせた物だ。

と聞いていたので。

全然違うじゃーん!!

ちゃんと映画になってるじゃないですかー!!


◾️そう!ちゃんと映画になっているんですよ!

起承転結、事件が起こって問題にぶつかって解決する。

そんな真っ当な映画のストーリーが、

このタローマンで実現されているのですよ!


◾️なんということだ!

本来ならば相容れない

奇妙と常識!

その二つが見事なマリアージュ!


そして普通に物語の展開にびっくりしたりした。

なるほど〜、そうなるのかー。


◾️そんでもって随所に挟まれる

岡本太郎の金言が

映画の効果もあってか、

妙に心に刺さってしまう。


◾️そう、岡本太郎も言っていた!

何か自分も諦めずにやらなければ、

と思ってしまえる。

人の心を押してくれるパワーが

あったように思います。


なのにそれでいてちゃんと狂っているので安心です(安心?)


◾️明るい未来は僕たちが創ってゆくのだ!

と前向きな気持ちになれるので。

老若男女、全ての人が観に行くと良いでしょう!

さぁ、マイナスに飛び込め!(マイナスに?)


◾️いや、本当、良い映画でしたよ。

溢るる勇気!

盲目な蛮勇!

心配になる監督の様子!


それらも普通に小さいお子さんらが

楽しんでいた感じがしたので報われるよ!


世界に幸あれ!




映画『大長編 タローマン 万博大爆発』 公式サイト



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タローマンなんだこれは入門 (小学館入門百科シリーズEX) 単行本

タローマン・クロニクル 単行本

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2025年8月17日日曜日

【映画感想】教皇選挙


◾️とても良かった!

小難しいやつなのかと思っていたけど、

全然エンターテイメントだった!


選挙の策略謀略が跋扈し、

展開が二転三転した後に、

本来の選挙の目的に美しく到達する。


主人公の心が揺れに揺れまくるのがたまらないですよ。

なんとも素敵な物語でした!


◾️ねぇ、選挙なので事前の票集めとかあるわけですよ。

100人ちょっとの世界中の枢機卿が集まって投票するわけですね。

それでいて投票総数の2/3を集めないと1位であっても

再選挙なわけですよ。


なので大体票がわかってきたら、

勝ち目のない所の人は上位の誰かに鞍替えする。

そこでそれぞれの思惑が錯綜して、

ついには相手を蹴落とす情報戦に!


◾️あ、これハンターハンターの選挙の時のやつと同じだー。

そして王位継承争奪戦のやつとかとも重なる。


◾️教皇選挙では演説的なことはしないんだけど、

トラブル続出の折りの立ち回りによって

その人の評価が上がったり下がったりするのよね。


そして聖職者で教会なのに、

もうドロドロの乱戦!

人間模様がぐっちゃぐちゃよ!


◾️教会の社会的地位が落ちてるから

世間の評判を気にしないといけないし。

お互い牽制しあっているから

全然力を合わせてなんて出来てないし。


◾️主人公は選挙の取りまとめを任されているんだけど。

本人にも教皇になる資格があるから。

お前も本当は狙ってるんだろ!

と難癖つけられたりする。

ものすっごく管理職の悲哀〜。


もー、みんな〜

喧嘩はやめて〜!


そっかお仕事映画でもあるのね。


◾️しかし、そんなことをしながらも。

最終的には戦争は良くないね。

自由で平等をちゃんと実現していかなくてはならないね。

と素晴らしく良い方向に導かれるんですよね。


あの、滅茶苦茶な状態からこんなところに?

みたいな。


◾️途中、偶然なのだけど。

すごく神秘的な光景が現実として広がったりで。

一瞬、神の存在を感じてしまいそうになりますよ。


◾️そして、それでいても

人間がそれぞれ頑張って良い方向に向かわなければ。

こんな聖職者の人であっても

自分と違う国の人を人間扱いせず、

戦争をで相手を打ち負かそうとしてしまう。


◾️それが人間のサガなのだから。

力を込めて疑い続けないといけない。

自分の信念を。


確信を持ってしまうと、疑うことはせず。

何も考えることなく、他を排除してしまう。

まるでそれが真実で正しいことであるかのように。


◾️自分中心の正義をかざしてしまう。

自分が一番中心で守られている正義を良しとしてしまうのだ。


自分は常に間違っているかもしれない。

と思い続けないと平和も平等も遠くになってしまう。


◾️そんなことを考えつつも。

ものすごくスッキリする物語でしたよ。

考え続けろ、って話なんですけどね。


つい易き方に流れてしまうのよね。

用心用心。


◾️あ、あと映像というか画角がバッチリ決まっていて

良い絵ばかりでうっとりした〜。

ほとんど選挙のための館内だけの密室映像なのに。

素敵すぎる〜。




映画『教皇選挙』公式サイト



「教皇選挙」Prime Video




歴史アドベンチャー ローマ教皇とバチカン 2000年の謎 (TJMOOK)




極楽京都日記: 【映画感想】映画国宝  

極楽京都日記: 【映画感想】劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来  

2025年8月16日土曜日

【短編小説】蓬莱船岡山城


  

 二千三十四年京都の八十%は駐車場となった。

残りの二十%は観光地である。


 オーバーツーリズム、過度な観光客の増加。

それと市政の失策により住民の数は激減、

どんどんと住民にとっては住みにくい町となった。

まぁこうなるのは時間の問題であり、

いつかはこうなるだろうと思ってはいたものの、

いささか思ったより早く、

この時はやってきたのである。


 見渡す限りの駐車場だ。

もちろんそれは京都といっても

京都市内の中央部の「本当の京都」と言われる

上京下京中京区あたりのことであり

北区などはその限りでない。

左京区は南北に長く、京大周辺は駐車場になっているが。

北の三千院のある大原などは

元々駐車場みたいな過疎地なのだから特に変わらずにいた。

あぁ、もちろん大学なども人がいなくなれば無くなるわけで

京大、同志社、立命館など全ての大学は滋賀に移転した。


 で、中途半端な北区である。

もちろん観光地もあるはあるが。

もひとつパッとしない。

いやもちろん金閣寺や上賀茂神社など超プレミアムな観光地はある。

おっと、龍安寺、下鴨神社は北区ではない!

ゆめゆめ間違えることなかれ!


 そんな感じで京都市中央部のドーナツ化現象、

駐車場化現象。

亀のマークのコインパーキングが跋扈。

住民がいなくなればスーパーマーケット、本屋、床屋、

老人ホーム、病院、外食店、郵便局、喫茶店までも

あらゆる市民サービスが撤退してゆく。


 なんということだ。

もちろん観光客の為のハリボテの、

家の前面だけ建物の形になっている通りはしっかりとしつらえてある。

観光面ではパーフェクトなのだ。

そして京都の観光地といえばそのほとんどが寺社仏閣!

京都は坊主が支配する世と成り果てた。

醍醐寺が宇宙寺を造るのだから、

京都を支配するなど造作もないことだ。

いたしかたあるまい。


 で、だ。

中心部はそんなことになってしまったものの、

北区には少なくなったとは言えまだまだ住民はいる。

しかし、バラバラに穴だらけの虫食い状態では住みにくい。

おばあちゃんがカートを押して遠くのスーパーに行くのは困難なのだ。

あぁ、もちろんバスも観光地にしか行かない。

それ以外の路線は全て廃線となっている。


 なので集まろう。

集まって暮らそうと考えた。

集まって暮らし、

そこに生活の全てを集約する。

駐車場と化した京都で生き残るにはそれしかなかった。

しかし、それは一体具体的にはどうしたらいいのか?


 答えはタワーマンションである。

北区にタワーマンションをおっ建てるのだ。


 超巨大な高層住宅。

まぁ巨大と言っても敷地面積を広く取れば

それほど高層にはならないだろう、

地上百階くらいで収まった。

そこで君は思うだろう、

景観保護条例的にそれはどうなのかと。

もちろんそれも考慮済みだ。

高層ビルの何が景観にそぐわないのかと言えば、

それはその無粋さである。

無機質な四角い塊のビルディング。

それには美しさがない。

みやびさのカケラもない。

だから許されないのだ。

その高さが問題なのではない。

風景に馴染まないのがダメなのだ。


 なので、問題解決は簡単なことだ。

外装を美しく京都に似合った

美しくみやびなものにすれば良いだけのこと。

場所は船岡山に決定した。

船岡山に城を建てることに決定した。

そう、城である。

百階建ての城を建てることにした。

船岡山に。

地域住民が住むお城、

各種生活サービスの店舗も全てそこに集約された

超巨大複合施設としてのお城である。


 内部は現代的な鉄骨やコンクリートを使った建築で、

普通の住宅である。

住みやすい。

重要なのは見た目の外部である。

そこは徹底して本当の城としての再現がなされた。

もちろん木造の木組だし釘はいっさい使わない。

漆塗りであり、

金箔をほどこされ、

細部の彫刻も作り込まれた。


 さぁ、そうなると蘇る。

そんな面白そうな仕事は俺にやらせろと、

京都の職人達がわらわらと集まって来た。

京都希代の大事業となる。

 

 トンテンカーン、トンテンカーン。

やれ、やっとこどっこいホイサッサー。

はぁ、ドンドコ、ドンドコ、ヤンヤンヤーン!


 京都船岡山城の完成である。


 京都の八十%は駐車場に成り果ててしまったが、

京都人の魂は滅びぬ。

歴史は今もなお積み上げられてゆくものだ。

その城は美しくそびえ立ち、

なんとも言えぬ神々しさを持ってそこに鎮座した。

人の心は平穏を取り戻し、

安寧の生活を送ることができた。


 もちろんそれは京都市内各地で模倣され、

様々な巨大建築が建てられた。

西京区では五重塔に模した八十重塔、

八十階建ての塔型住居が建設されたし。

南区では巨大な龍を模したコロニー型住居。

北の果て大原では巨大な仏像型の住居も建設された。

京都御所あたりからでも北の山の向こうに

巨大大仏の頭がニョッキリ顔を出しているのは

なかなかおもむきがあるものだ。


 しかし賢明な諸君はお気づきだと思うが。

そうやって作られた見目麗しい巨大集合住宅は

そのまま京都の新しい観光地になった。

そう、京都の観光化に拍車をかけたのである。

駐車場はますます増える。

リニアモーターカーは京都には来ない!

 

 いったいどうしたものか、

と悩んでいたところ時代の転換期が訪れる。

科学的大発明の大躍進。

物質の瞬間移動装置が発表された。

これは物質を遠い場所に瞬間的に移動させることのできる装置。

つまりはドラえもんの「どこでもドア」ってわけだ。

その新しい発明の基礎化学の分析はあれよあれよと進んでゆき、

物質転送の理論は安定したシステムとして確立された。

つまり人間自体の移動も簡単に安全に行うことが可能となったのだ。


 どこにでも瞬間的に移動できる世界。

観光地までは一瞬だ。

まぁ、旅情を楽しむってこともあるにはあるが、

多くの人はその移動の恩恵を享受した。

そうするとどうなるか、

乗り物に乗って移動することが減ってくる。

完全になくなりはしないが、

その数はぐんと減る。

もちろん車も少なくなる、

バスも少なくなる。

駐車場なんかも少なくていい。

そして八十%が駐車場になった京都である。

その駐車場は不要だ。

利益を出さなくなった駐車場は閉鎖される。

そしてそこには住宅が建てられた。


 回り回って京都市内に住宅が増え始めた。

住宅が増えたということは人が増えたということである。

瞬間移動装置によって移動が無制限に自由になった世界で、

人はどこに住むのか?

都会に疲れた人が田舎に住む、

ってのもあるが田舎は不便なのだ。

そこでちょうど良い場所が京都のような観光地だった。

都会でもなく田舎でもない。

曖昧な塩梅がとてもグッドな住み心地。


 瞬く間に京都の人口は増えた。

まぁ、戻ったという感じか。

人が増えれば店も増える。

大学も戻って来た。

あの頃の活気が蘇る。


 この発展の肝要な部分はそれを成したのが物質転送装置だということ。

つまりは科学分野への投資は怠ってはならない。

本当に将来何が必要かなんては人間如きに分かるわけはないのだから。


 今年は五十年ぶりに祇園祭が復活した。




蓬莱船岡山城|一般小説作品詳細|NOVEL DAYS  


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マホロミ・マホと三人の怪物: オズの魔法使い外伝 

Kindle版

内海まりお (著) 


2025年8月11日月曜日

【大河べらぼう】べらぼう絵まとめ 内海まりお【2025前半1/26〜8/10】

初めは様子見で描いたり描かなかったりだけど。

進むにつれて毎回描くようになってしまった!

時には2枚も描いている!

大河は「真田丸」あたりから見始めたのです。

昔は、大河なんて辛気臭い長ったらしい時代劇なんでしょ?

なんて思っていたものですが。

まさかこんなにハマるとは。

人の心など分からぬものです。


「鎌倉殿13人」が決定打となって。

これ以上のものはもう出来ないだろう?

と思っていたら「光る君へ」が出てきて

凄すぎた。

「いだてん」も大好きですね。


そんなこんなで前半のまとめ。

パソコンでも絵は描けるのですが、

サッと描くとなるとアナログの方が早く出来ます。

なので鉛筆絵になってしまうのです。


平賀源内先生!
いい役でしたね。

二人の恋路。
&兄さん!

花笠対決、
もはや懐かしい!

鳥山検校さんも!

そうだぜ!

良い人がいっぱいいる。

まさかその後あんなことになるとは!

なった!

お休みの特別版の時のウイカ姉さん。

股間からオロチ!

歌麿が大きくなっちゃって。

本の編集という魅力!

そう、基本的に蔦重は悪い奴です。
敵にしてはいけない。

作家は阿呆が多いということだ。
しかし、それは真剣なる阿呆なのだ。

春町先生と京伝先生、
良いキャラだとは思っていたが。

二人の関係性と共に
どんどん成長していくぜ!

まさか、この先蔦重の優しい鈍感さが
歌麿を苦しめることになろうとは…オヨヨ。

ちゃんとペン入れ着色してみた。
かっちり頑固なメガネ姉さん登場。

鶴屋さんがデレてくる!

ねぇー。

松平家の弟さんも大変。

大文字屋は二代目に。

一橋さんはガッツリ悪役で
もはやすがすがしいですね。

作家どもが燃えてくるぜ!

良きかな〜。

B'zデビュー37周年記念大河ドラマ
「べらぼう」
(違うよ)


そんなこんなで後半に続く!

いや、別に描くようなシーンなければ描かなくていいし
義務になっては嫌だしな〜、
などと思っているのに。
やはり、毎回突き動かされて描いてしまう!
もう!
この、べらぼうめ!


べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 後編 (2) (NHK大河ドラマ・ガイド)

べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 三



 


後半↓



極楽京都日記: 【光る君へ】光る君絵まとめ 内海まりお【2024前半5/19〜9/22】  

極楽京都日記: 【光る君へ】光る君絵まとめ 内海まりお【2024後半9/29〜12/15】  

極楽京都日記: 【鎌倉絵まとめ】鎌倉殿の13人  


検索用↓

#べらぼう絵 mariouji



2025年8月10日日曜日

【小説感想】百年の孤独


■読み終えた。

読み終えるまで1年以上かかった。

そこまで読みにくいわけでもないのに、

なかなか読み進められなかった。


■まぁ登場人物の名前が全然覚えられないのに

孫とかに同じ名前を付けたりするから分からないのだ。

途中でもう名前を気にするのは諦めた。


■で、それでつまらないのかと言えばすごく面白かったのだ。

人生に起こりうることは全て書いてあるんじゃないかと思えるほどに。

そりゃ名作と言われるわけだ。


■南アメリカ?の鉄道が引かれ始めた時代のある一族の百年に渡る物語。

その時代、新しい文明の到来であらゆる事が変化する。


それに巻き込まれたり飛び込んだりかたくなに拒んだり。

家族のそれぞれはみんな違う性格で全然別の人生を歩んでゆく。

お互いに影響し合ったりもするが、

何か運命というものがあるかのように

どうしようもなく避けられないものばかり。

それは悲劇だけでなく絶大な幸運もなのだが。

とめどない


■なのに、それが退屈な田舎の生活の描写かと思えば。

突如、幻想的な出来事が起こったりもする。

それは幻でもなく、現実なのだ。

まるでジャンプ漫画の様な

次に何が起こるのか知りたくなってしまう展開が

次から次に繰り広げられる。


■それぞれの人物に不幸と幸福が訪れるのだが。

それほど絶望的ではないし、びっくりするほどの幸せでもない。

それは世界に存在する要素であり、

知っていることもあるが、

知らないこともある。


なので多分これには

人間の全てが書かれている。


■どの人物にも問題があるが

魅力もある。

その人物が苦手な他人とかがある。

あぁ、なんかよく分かる。

絶対に相容れない感じとか。

でも、そんなに我慢する感じじゃなくて。

なんとなくやっていく。

嫌だったら村から出て行ったりね。


■そんなこんなで何世代かに渡って

一族の運命は流れてゆく。


■でも次の世代にゆだねるとか、

そんな話でもなく。

個人個人がしっかりと

いやしっかりしていない人も多いが。

翻弄されてゆく様が、

全て自分ごとの様に思える。


■どの人物も自分なのだ。

だからどこで切り取っても

どこで始まって

どこで終わっても構わない。


人生とは

世界とは

そんなことなんじゃないかな?

なんて思ったりもするのだ。


とっても充実した読書体験でしたよ。


百年の孤独 (新潮文庫 カ 24-2)




極楽京都日記: 【小説感想】タタール人の砂漠  

極楽京都日記: 【小説感想】三体  【劉 慈欣】  

2025年8月5日火曜日

【映画感想】映画国宝



■「国宝」すごく嫌な映画だった。

歌舞伎のシステムが人間の邪悪の塊で

とにかく人間が恐ろしい。


でも最後に舞台と人生が同じ場所に

渾然一体として辿り着くのは心地良い。


しかしそれさえも他人の人生を見せ物にして

娯楽として消費しているのだなぁ、

と感じられて嫌な気持ちになってしまう。


■しかし、なによりもっとも大切なのは

糖尿病に気をつけろ!

ということだ!


■いや、いろんな人が凄いとか

美しいとか言っているのは

わかるんですよ。

だけどもそれ以上に嫌な部分が嫌すぎて

吐きそうな気分でした。

多分、悲劇的な部分も他人事としてみれば

困難を乗り越えて芸の極みに辿り着けて良かったねぇ、

と思えるんでしょうが。


■その困難が全部、業界の闇じゃねーか!

ってところで自分も多少なりと

職人的なことをやっているから

思ってしまうのですよねぇ。


伝統芸能に新しい人が入ってこなくて困っているんですよ。


ってそらそうやろが!って話で。


■これ歌舞伎だけじゃなくて。

アニメ業界とか寿司職人とか相撲とか

スポーツ関係とかでも。


ウチはずっと伝統的にこういう感じでやっているで

外部の人間がやいやい言うなや!


みたいな構造的にダメな部分まで

伝統ということにして考えないようにしている。


■そして基本的に職人気質の人は

人に教えるのが極端に下手!

だからスパルタ教育みたいなものになってしまう。


野球とかもそうだったけど、

今はYouTubeとかで本当に教えるの上手い人が

分かりやすく教えていたりしますよね。

名選手は名コーチにあらず、

って感じで教えるの上手い人は有名選手ではないんですよね。


■いや、歌舞伎は小さい頃から修練を積まないと出来ない芸なんです。

って嘘じゃないですか。


だって、この映画では歌舞伎役者じゃない

普通の役者さんが歌舞伎役者として

ちゃんと歌舞伎を演じてられる。


■というか、あのお爺ちゃんの国宝歌舞伎役者の人

私、あぁこの人は本当の歌舞伎役者の人なんだな、

と思っていたら。

田中泯さんなのかーい!!!


なんやねんあの演技!

本物にしか見えんやろがい!


かっちょいーい!!


■そして若い二人の鬼気迫る美しさ!

少年時代の役の人も凄いよねー!!


そして足を無くしてからの演技と

そこで挟む、その演目!

マーベラス!


■そんな感じで歌舞伎を演じる才能のある人は

探せばこの世にいっぱいいるはずなんですけど。

業界自体がそれを入れないようにしている。

入っても主役は出来ない。

才能があってもダメ。

芸の良さなんて関係ない。


■そんなところに好き好んで入る人は

やりがい搾取に慣れている人で

差別に親しんでいる人だけ。


いや、本当に

差別を差別だと本気で気づかずに

これは伝統ですから?

と真顔で言っているのが怖すぎたんですよね。


映画は激しく美しいんですけどね。


■最後、主人公が老齢になって

栄誉も得た時のインタビューで


「いろいろな困難を乗り越えて今の私があるんです」

とは絶対に言わないのが良かったです。


あの困難は別に芸には全く必要ではないものだし。

むしろあれらがあったから彼が到達するのが遅れたし。

生涯に舞台に立てる回数も減ってしまったのだから。


■あと、職人とかクリエイターで成功した人は

この映画すごく褒める気がする。

それはまさに成功者バイアスなんですよね。


この映画の主人公の様になって

そのまま浮上してこなかった人を

努力が足りなかったからだ、

と切り捨ててしまう人なのです。


なので最悪な気分なんですよ。

あぁん、もう!


■あ、少女漫画的な残酷さなのかもですね。

コンビニとかで売ってる嫁いびり漫画とか

こんなん誰が読むんだ?と思っていましたが。

読む人いるから売ってるんだよなぁ。

悲惨な人の体験を安全なところから見て

同情して泣いてスッキリする。みたいなの。

私は苦手なので。




映画『国宝』公式サイト



国宝上青春篇 (朝日文庫)吉田 修一 (著) 



極楽京都日記: 【映画感想】名付けようのない踊り  

2025年8月2日土曜日

【映画感想】劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来


■はぁああ?!

なにこの異常な映画の面白さ!

完璧以上を超えて訳のわからない感動で死にそうですよ。


連載漫画の映像化なので

通常の映画ではない10倍くらいの激動が詰まっていて

普通に映画四本分くらいあるよ!

恐ろしいパワー!


■なんとなく人気過ぎて

流行りモノを避けてしまう様な

サブカル気質の人は、

そんな気持ちはブチ殺して観に行った方が良い!


全力でブン殴る異様な真っ直ぐさを

見せられて塵となって消え去るから。

とっても心地良い圧倒感!


■そして鬼は元々人間であり

その頃の恐るべき怨嗟があるので、

鬼も含めて全ての登場人物に感情移入出来てしまうのです。


なので、この鬼滅の刃は

鬼舞辻無惨がたったひとりで

人間と戦っている物語とも取れるのよね。

ガンバレ!無惨さん!

負けるな!無惨さん!

たったひとりの戦いだ!


■なんというか原作の吾峠呼世晴、

登場人物のひとりひとりの感情を

ここまで執拗に徹底的に考えていて、

全然偏りがないんですよね。


■全ての人物の心をガッツリ考え抜いている。

いや、つまり「人の気持ちを考える」とは

こういうことなのだと。


普通の人が怒りながら

「人の気持ちを考えろ!」

と言う時の人は、その人自身であって

ただ単に「私の気持ちを考えろ!」

と言っているだけなのね。


■それが違うこの作品は

悪人であってもその気持ちを

奥底まで考え尽くすのだ。


それは単純に悪人にも良いところはあるよ、

なんて浅はかなものではない。

どういう人生を送ってここに至ったか。

それを彼ら自身の目線で余すことなく描かれる。


■そこに現れるのは人間の愚かしく醜い悪だ。

人間により普通の人間の生活が破壊される。

そして破壊された人が復讐で殺戮を始めると、

彼らのことを「鬼」と呼ぶ。


何を言っているのだ?

彼らをそうさせた自分達の行いは鬼ではなかったのか?

人を殺しておいて

殺されそうになると

相手を異常者扱いする。


■もちろん鬼殺隊の人たちも

鬼に家族を殺され

復讐の鬼となっている。


鬼が人を殺し

鬼を産む。

鬼舞辻無惨が血を分けて鬼を増やさなくても

この世は鬼を産み続ける。


■普通の人は自分のこれまでに知っている

人物のパターンに当てはめて

知らんけど多分こんな人でしょう?

と、考えるのをすぐにやめてしまうのだ。


他人に対する解像度が著しく低い。

なので単純な勧善懲悪のイメージを自分の中に作ってしまい、

情報も簡潔に分かりやすく複雑でないものにしてしまう。


■しょせんこんなもんでしょ?

と分かったフリで考えるのをやめてしまう。


そう、鬼とはそれだ。


鬼はもはや考えない。


■多くの人が考えるのに疲れてしまった。

全てを自分で調べて

自分で考えなければならない

と言われる。


面倒臭いし、

そんな余裕もない。


■単純な正義が欲しい。

分かりやすい悪を倒したい。


それで日々の鬱屈を晴らしたい。


■そうだ、鬼になれば

それが可能な力を得ることが出来る。


君も鬼にならないか?


明るく楽しい職場です!


■猗窩座はやり遂げたい。

童磨はやってあげたい。

獪岳は認めてもらいたい。

って感じかなー。

これは鬼殺隊の人たちもたいして違いはないので、

拾ってもらった上司に寄っては

どちらにもなり得るんですよねー。


みんな鬼だよ。



『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 』第一章 猗窩座再来』 公式サイト



鬼滅の刃 17 吾峠呼世晴 (著) 

鬼舞辻無惨をBUCK-TICKの櫻井敦司にするととても馴染んだ。
さらに悪の華の歌詞を聞いてみると鬼滅の刃の感じがあった。
そんなこんなで描いた漫画です。
とても楽しい。
映画続き楽しみですね。



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