2022年10月20日木曜日

【映画感想】ビデオドローム(Videodrome)【ヴィデオドローム】


■『ヴィデオドローム』(Videodrome)


古い映画を見た。

1982年の映画だそうだ。


「スキャナーズ」とか「ザ・フライ」の監督なのね。

そしてこの映画はその間の作品。


時代的にもレンタルビデオ店が普及して来た時なのだろう。


■とても面白かった。

当時としては新しいビデオテープデッキの登場による

期待と不安。

それは現代のインターネットやVRの技術の出現時となんら変わりのない、

変化に対する希望と恐怖。


■弱小テレビ局のマックスは放送すべき刺激的な映像作品を探し求める。

その時、局の放送エンジニアから「ビデオドローム」と言う

どこか海外から流されている、いわゆるスナッフフィルム。

殺人、死体動画があると聞かされる。

断片的にしか見れなかったが、

どうもそれは役者が演じた作品ではなく。

本当の暴力殺人ビデオだと思われた。


■入手不可能だと思われたそれは、

少しずつその全貌が見えてくる。

マックスはその映像を見るたびに少しずつおかしな気持ちになってくる。


■ブラウン管の映像を見ることにより人々は救われる

と説く謎の教団。


映像文化に詳しい教授はここ数年いっさい人と会わずに

ブラウン管を通した画面越しの対談しか受け付けていない。


そしてそのビデオドローム現象を研究しているという謎の企業。


■それらが絡み合い現実が曖昧になってゆく。

教授は「映像は現実と区別がつかなくなり、ついには映像こそが現実になる」

などと言い。

教団は「ビデオドロームを見たものはビデオドロームに殺され、映像の中で生きる」

なんて言う。

研究者は「君の幻覚を録画させてくれ」

と謎の機械を彼の頭にかぶせる。


■そう、マックスには幻覚症状が出ていた。

それはどんどんと浸食してゆき。

もはや彼にはどちらが本当で

どちらが幻覚なのかわからぬほどに。


そしてついには。

果たしてどこに。

真実は、なにか。


■そんな感じでとても楽しかったです。

多分いろんなモノに影響与えていると思う作品ですね。

アニメの「Serial experiments lain」なんかは

これのビデオをインターネットに置き換えた話だろうし。

塚本晋也監督の「鉄男」の変身とかもここからっぽい気がする。

荒木飛呂彦の「岸辺露伴」のスタンドとか

ジョジョ6部の「記憶のディスク」なんてのも。

いろいろ遠からず影響を受けている。

あ、貞子の「呪いのビデオ」なんてのもまんまこれだ。


■そして現在のメタバースとかにも同じ構造が垣間見えるので。

話の本質としては全然古くならずに。

どの時代に見ても面白いモノだと思う。


現実の境界が拡張され

曖昧になってゆくのは

とても面白いものだ。



監督デヴィッド・クローネンバーグ



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2022年10月19日水曜日

【映画感想】漁港の肉子ちゃん

■上映当時、予告編を見ても全然面白そうに見えなかったでスルーしていたのだったが

後からチラホラ良かったというのを気難し系の人が言うのを見て

ようやく見てみたのだった。


そしたらこれが面白い!

最後は感動して泣いてしまった。


■しかし、前半部分は少しムカついてイラつく感じだった。

アニメはすごく出来が良くて、

背景も綺麗でジブリの弟子の人が作ったような素晴らしさ。

でも、なんだか「正しさ」を押し付けられているようで

イライラしてしまったのだ。

テクニックは凄いのだけど中心のパワーがない感じ。


■ありがちな小学生の問題

その嫌な方に流れるでも反抗するでもない

中途半端な位置。

母親の肉子ちゃんも

何か純粋な純情を出し過ぎて奇妙。


だが、ありがちな激情や感動にはふらないぜ。

ということも感じて。

なんか変な感じでモヤモヤしてしまっていた。


そんなことを思っていたら。


■後半。突然、場面が変わる。

未来の話?

かと思ったら違った。

そしてそこからがこれまでの前半に繋がる。

奇妙な違和感と絡み合っていく。


物語の中でも語られる

「それは大人が押し付けた子供らしさだ」

みたいなことを前半でこの映画自身に感じたのだが。

それすらお前がそう決めつけているだけで。

本当のその人物の気持ちではないのではないか。

みたいな。


■その人がどうしてそんな振る舞いをするのか。

想像して推測で理解したつもりになることは出来る。

しかしそれはあくまで想像であり、

本当のことかはわからない。


そこで想像を止めるのは

早く答えを確定させて安心したいからだ。

「こいつはこんな奴に違いない」

と決めつけた方が楽だから。


■なのでこの物語でも

私は早々にこの人物はこんな人に違いないと決めつけ

勝手にムカついていたのだった。

しかし、本当は違った。

あぁ、そういうこともあるよね。


昨今、多様性とかSDGsなんて誰もが口軽く話しているが。

それにも見える表面上だけの理解と

奥底の行動の違い。


なんて言うか

ちゃんとみんなそれぞれに生きているんだぜ。

とか言う話だ。


良かったね。


■なのでこの映画は優しい映画で感動したい、なんて人よりも

へそ曲がりでひねくれているダメ人間の方が見た方が良いよ。


こっそり見よう。

こっそり泣こう。


劇場アニメ映画『漁港の肉子ちゃん』公式サイト



amazon video「漁港の肉子ちゃん」



極楽京都日記: 【映画感想】四畳半タイムマシンブルース  

極楽京都日記: 【映画感想】NOPE / ノープ【 #NopeFilm】  



2022年10月16日日曜日

【2022復活!】一条百鬼夜行&モノノケ市【写真&動画10/15】

妖怪仮装行列「一条百鬼夜行」&妖怪アートフリマ「モノノケ市」


10月15日(土)

モノノケ市 16:30~20:30

一条百鬼夜行 18:00~19:00


妖怪藝術団体 百妖箱


というわけでコロナもあって

長らく中断中だった一条百鬼夜行。

3年ぶりの復活!

前一回行って、それ以降も何回かあったのだけど。

まぁ、一度見たからいいか。

なんて思ってたらパンデミック!

行けるうちに行っとかないとですな。


そんなわけで人も多くて

みんなニッコリ。

むしろちょっと多過ぎて

百鬼夜行の後にみんなぞろぞろ着いていって

軽くパニックになってた感じもする。


あと、思ってた方向と逆から。

私はうろちょろしていたので発見出来ましたが。

そこら辺は事前に言っちゃうと

そこに人が集まりすぎるので難しいところ。


しかしそんなことは吹っ飛ばすほど

面白く楽しかったので良かったのです。

良きかな、良きかな!

↓以下写真と動画

大将軍八神社ですよ。
よく見るとツノの人がいるね。

祭りでござい。

どんどこどん。

狐ちゃん!

狐ちゃん!

デカい!一本下駄!

鴉天狗ちゃん!

変な奴が!

モノノケ市ではいろんな妖怪グッツを売っているよ。
…黒いやつは誰だ!?

妖怪絵巻。
右の緑は犬ちゃんの河童カッパ。
カッパカッパ カッパッパ♪

女の子が危ない!

喰われる!

…食べられちゃった。

おかわり!

怖い奴がおるなぁ〜。

「妖怪三銃士を連れてきたよ」
「妖怪三銃士?!」

外が騒がしいなぁ。

どんどこどん。

すっとことん。

人間共がようさん集まっとるなぁ。

マスクをしている猫の人。

親戚の一つ目おじさん。
「どや、元気しとったか?」

唐傘小僧?

今年一番のヒット!
カワイイ!
通りがかる人が
「あ、子供やん!?」
と不思議な驚き方を。
アイドルでしたよ。

おぉ!百鬼夜行が始まりますぞ〜!

どんどこどん、すっとことん♪

シャー!

ぬらりひょんの後頭部。
動画を撮っていたので写真はあまり無い。
百鬼夜行動画はこの下に。

ケモノノモノノケ。
にゃん。

ポストカードを1枚買いました。
良きかな。

「家内安全ヲ守十二支之図」
これが元っぽいね。
良いアレンジ。

以下↓百鬼夜行動画!

とてもいいぞ!






妖怪藝術団体 百妖箱



極楽京都日記: 百鬼夜行モノノケ市【2015/10/17】  

極楽京都日記: モノノケ市 【写真まとめ】2015:5/2  

極楽京都日記: 「モノノケ市」に行って来たよ:妖怪  



また次回〜♪ 

Togetter↓まとめ

2022年10月5日水曜日

【1P漫画】ナマケモノになろう!!


ナマケモノになろう弱酸性ビオレ♪


■というわけで怠けるのは良い。

ダメなのは悩んで結局何もしないことだ。


■よく言われることだが、

悩むことと考えることは違う。


■悩みとは目的が曖昧だ。

なんとなく幸せになりたいとか

なんとなく上手くいってくれればいい、などと、

目的がぼんやりしている。


ぼんやりとした目的とは

目的地もなく彷徨い歩くようなものだ。

どこにも辿り着かないし、

なんの成果も得られない。


■だからとりあえず目的を決める。

それは小さな目標である方がいい。

なぜなら、そこに辿り着くまでに

やるべき事が見えるからだ。


■目的に到達するためのやるべきことを羅列する。

それが考えるということだ。


■小さな目標であるべきだ、というのは

大きな夢などだと、

やるべき事が膨大になり過ぎて

やはりぼんやりとしてしまう。


何から手をつけていいのか分からなくなり。

時間だけが過ぎてゆく、


「考える」から「悩み」に変化してしまった。


■これはいけない。

やるべき簡単なことに引き戻すのだ。

細かく小さなことから


■ペンを持つでも、

パソコンの電源を入れるでも、

深呼吸をするでも良い。


■そしてそれを実行したのならば。

「やったぞ!」と声に出して言うのが良いだろう。


■日常の雑事は進まないのに

ゲームはどんどんやってしまう理由がそれだ。


ゲームは常にあなたを褒めくれてる。


ステージクリア!

やったね!

コングラッチレーション!

おめでとう!

レベルアップだ!

もう少しでいけるぞ!

ヒントはこれだ!

よし!

素晴らしい!

素敵だ!

カッコいいい!

よくやった!

感動した!


その調子でどんどんやりなさいねー。


なんの話だ。


■これも9/19の関西コミティア65にて出したペーパーより。両面印刷した。


極楽京都日記: 【1P漫画】秋の日はつるべ落とし。  

極楽京都日記: 【#Manga】Antibody Plateau【12pages #English】  

極楽京都日記: プロフェッサー・ニコラ【未公開漫画】  

極楽京都日記: 極楽京都日記3.0  

2022年10月1日土曜日

【映画感想】四畳半タイムマシンブルース

■「四畳半タイムマシンブルース」

なんということだ、

とても良かったのである!


全ての画角が心地よく、

時折見せる世界の美しさ。


そしてなにより明石さんがとても可愛いのだ、

それに比べて私の不甲斐なさといったら。


いや、そのはびこる阿呆さこそが

この世の幸福を下支えるのである!

輝ききらめく森羅万象に幸あれ!


■そんなわけでとても良かったのである。


私は原作小説も読んではいたのだが、

これは映画にできるものなのか?

面白いには面白いのだが。


映画に耐えうるポテンシャルはあるのか!

せせこましい四畳半の物語ではないか!

もっとハリウッド的に爆発したり、

イケメン俳優がジェット機に乗ったり

危機的状況から美女を救ったりはしないのか!

むさ苦しい男が二人、夏の暑さにうだりながら

上半身裸でペチペチはたき合いをしているではないか!


なんだこれは!

責任者を呼べ!

私はアクションを所望する!

私はうっとりするようなラブロマンスを期待する!


それなのに、これはいったいなんであるのか!

こんなもので映画を成功させられると思っているのか!

君たちはまるで何にも分かってはいない!

私ははなはだ疑問である!


…なんてことを思ってはいたのだが。

結果、面白い。

とても面白くて素敵な映画なのである。


私の不見識であった。

これは素晴らしく素敵な映画なのである。

皆のものよ、拍手!


拍手やめ。


■原作は森見登美彦の小説であるのだが。

さらにその元はヨーロッパ企画の演劇作品であり

実写映画化もされている

「サマータイムマシン・ブルース」

という作品だ。

いや、私は見とらんのだが。


そのうち見よう見ようと思って幾星霜。

時間の流れとは早きものなのだなぁ(詠嘆)

その原作の原作を下敷きに

森見登美彦の「四畳半神話大系」の登場人物の面々が

タイムマシーンを巡って、てんやわんやする物語なのだ。

そう、まさに「てんやわんや」がふさわしい。


■タイムマシンを使った時空トラベル!

時を越え遥か彼方へ!

そんな果てしないポテンシャルを秘めたこの設定において

彼らはほとんどアパートの四畳半から出て行かないというミニマルさ。

映画なのに!


近くの銭湯には行く。

隣に住んでる大家さんの家にも行く。

しかしその程度だ!


タイムマシンはどこの時空に行くのだ!?

戦国時代か?

恐竜のいる白亜紀か?

それとも遥か未来で自分の行く末を見るのか?


答えはノーである。

彼らが主に向かう先は前日なのだ。

…あぁ、せせこましい!


■だけれでもそれが面白い。

昨日と今日を行ったり来たり

昨日の私と今日の私がすれ違う。

時空の歪みを正すため、

慌ただしくも八面六臂の大活躍である!


■それらはわちゃわちゃのぐちゃぐちゃの様に見えるかもしれない。

だがこの手の時間モノ物語にあるべく、

パズルのピースがカチリカチリとハマってゆくように、

一点に向かい収束してゆくのだ。

その様はとても心地よい。


■そして「私」の恋の行方。


なんとも、はやだ。


■あぁ、そう!

冒頭にも言ったが

明石さんがカワイイ!

明石さんがとてつもなくかわゆいのである!

凛とした佇まいの隙に見せるフニャッとした柔らかみ!

しっかりとした自分がありながらも、どこか抜けている。

何なのだこの人は!

どうして私は彼女を目で追ってしまうのだ!


■何を言っているんですかあなたは。

本当は分かっているのでしょう?

それなのに行動しないあなたは臆病者です。

いや、とてつもない阿呆と言っていいでしょう。

そうやっていつだってあなたは

目の前にぶら下がった好機を逃してしまうのです。


そしてやっぱり小津も可愛いのよね。


■いやはや、そんなこんなを

ぐるっとまとめてとても良かったのですよ。

安心

安全

明るい未来!

私の未来はバラ色である!


そんなあなたを僕は全力で不幸にします。


やめろ!




■あと劇場で「もちぐま」を売っていたのだが、

1600円もするので、お金もないしどうするかなー?

などとウダウダやっていたらあっという間に売れ切れていた!

なんてことだ!


そんで監督は湯浅監督じゃなかったのね。

でも、大丈夫、良かった。


「四畳半タイムマシンブルース」特設サイト




■追記:壊れたリモコンを持ってゆき、過去のコーラがかかる前のリモコンとすり替えれば万事うまくいく気がしたが。現状、電気屋に預けているのでここには無いと釘を打たれている。

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