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2021年5月29日土曜日

【映画感想】「クー!キン・ザ・ザ」Kin-dza-dza!【アニメ】

■あやうく忘れかけていたのだけど、

見てきましたぜ!


「クー!キン・ザ・ザ」アニメのやつね。


■全くもってとても良い!

またしても遠くの惑星にまで飛ばされる

奇妙感覚を体験することができました。

やっぱり最後はニヤリとしてしまいますね。

とぼけているようで感情がにゅるりと染み出している。


■実写作品とほぼ内容は一緒なのだけど、

アニメにすることでキュッとまとまった感じがする。


■やっぱりアイディアとして秀逸なのは

この異星人が人の心を読めるってことよね。

相手の言語を素早く習得することで

映画的に会話が成立する理由が立つ、

と言うのものもあるんだけど。


■まどろっこしい、互いの心の読み合いがなくて

実質的な会話が無駄なく行われて清々しいのだ。


■しかしだからと言って分かり合えてはいない。

お互いに騙し合いだ。

そして貧富の差が激しいし

人種差別は厳しい。

見知らぬ不思議な惑星なのに、

我らの星と変わらぬものだ。


■だが、その中に広がる

伸びやがなイメージ。

想像力が心地よい造形物。

たまりませんな。


■そして出てくる登場人物が

それぞれにそれぞれの人生があって

みんな違う感じなのよね。

どちらが優秀でどちらが劣っているとかない。


■世界的なチェリストなおじさんがこの世界では全く無能として扱われたり。

何者でもない何もない青年が新しい世界でうまく適応できたり。


異星人たちは抜け目なくしたたかに人生を生きているんだけど、

何か幸せにはあと一歩届いてなかったり。


何も無くなって無価値になった

故郷の惑星の美しさが静かに横たわる。


人生とはなにか。

社会とはなにか。

幸福とはなにか。


そんなことをぼんやりと考えてしまうのだ。


■あ、そういえばあの小さなロボット生命体みたいなのは

アニメオリジナルだっけかな?

奴も良い味出してます。


そうなのよねー。

憎めない奴らばかりですよ。

良いですな。


まぁ、世界も捨てたもんじゃないよ。

そうも思えてしまうのです。



「クー!キン・ザ・ザ」オフィシャルサイト




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