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2026年6月15日月曜日

【映画感想】シラート SIRAT


■とても良い映画だった!


野外レイヴシーンとか

砂漠の果てに見る神秘体験とか

の話かと思いきや!ですよ!


とんでもない所まで連れて行かれた。


■でも全然現実の話なんですよねー。

戦争反対の話であるし、

人生の話であって、

神への道だったり。


お前の命には十分な価値があると突きつける。


■なんなんだろう?

ハリウッド式映画術とか

そういう、こうすれば物語は良くなるといった技法ではない。

また違う方法なんだろうけど。

完全に映画に没入してしまう力があった。


■この物語の中で人が死ぬんですが。

そんなの他の映画でも大抵人は死んでる。

そこに悲しいとかいろんな感情は湧くのですが。


このシラートという映画では

「人が本当に死んでしまった!」

と思ってしまう。

慌てふためいてしまう。


そう、物語を客観視して客席から眺めることが出来ない!

没入してしまう。


■ロードムービー的な要素もあるんですが。

そういうのって大抵、ぬるい時間が流れて。

登場人物が自分自身について考えたり。

これまでの人生について思いを巡らしたりするじゃないですか?


この映画はそれをしない。


というか観客にどんどんと

登場人物と同じ精神状態にさせていき。

ゆっくりと考える隙を与えない。

崖から落ちそうになっている男に

自分の生きる意味を考える余裕ない。

どんどんと追い詰められてゆく。


■しかし、別に悪い奴に追いかけられているわけではなく。

目的地に向かう道が未知で過酷なだけなのだ。

先が分からないのは怖い。

そして物語の定石が通じないこの物語が怖い。


■誰かは死ぬ。

次は自分かもしれない。

映画を観ているこの自分が死ぬかもしれない、

そんなことを思ってしまう。


なので面白い!


■野外音楽パーティーの感じは本質ではない。

なので、そんな音楽に興味のない人も観ると良いですよ。

誰かの人生の列車に偶然乗り合わせる感じで楽しい。


そしてぼんやりと見えてくる光の道を。


私自身は数十年前に「WIRE」に何度となく行ってたので

懐かしい感じもあります。



映画「SIRAT シラート」公式サイト




【単独インタビュー】『シラート』オリベル・ラシェ監督が描く、“死ぬ前に死ぬ”変容の旅



Sirāt - Original Motion Picture Soundtrack



ほとんどの映画に類似性はない映画だったけど。

「犬王」と「デッドロック」はほのかに近い感じがする。


極楽京都日記: 【映画感想】犬王  

極楽京都日記: 【映画感想】デッドロック DEAD LOCK  


2026年6月2日火曜日

【映画感想】劇場版モノノ怪 第三章 蛇神

◾️まさか大奥の話がこんなに綺麗に着地するとは!


無駄な争いを生まないための施策が

無駄な争いを生むというね。


◾️大奥システム作った女の人カッコいい!

正しいことをしようとして

地獄の関係性を作るの

まさに現代そのままで素敵ですね。


◾️正しいことを求めるがあまり、

間違ったことが発生した場合に

正義の心を持ったまま

「隠蔽」に奔走してしまうというね。


◾️その隠蔽はもちろん嘘で出てきているので、

嘘の上に嘘を塗り重ねて

しかもそれを自分は正しいことをしているはずだと

自己暗示にかけて。

更に、その暗示を強固にするために

誰か別の人間を犯人に仕立て上げる。


◾️そんなものはめくらめっぽう

ドロドロとした有様になってしまうのは当然の帰結。

繕えば、つくろうほどに。

中身の腐った水はその毒素を増してゆく。


そこに広がる恨み!怨念!怨嗟!

妖怪、物の怪を作り出すに余りある情念の塊よ。


◾️そんなドロドロを。

ものすっごい綺麗な画面にきらびやかに美しく見せてくれるのが。

この「モノノ怪」ってな映画なわけでございますよ。


あぁ、とっても素晴らしい。

薬売りさんカッコいい。

男も女も力強い人生を生きている。


◾️みんな幸せになれれば良いのにね。

別になってもいいのだよ。

そんなのは難しいことだ。

なんてわけ知り顔で言われても困る。

それはあなたが決めることではない。


悪いやつを退治すれば

世の中が良くなるわけじゃないんだよ。


自分が思う正しい世界を皆に強制すれば、

世界が正しくなるわけじゃない。


しかし、良い世界を作ろうとしなければ、

良い世界は現れない。

作り出すのは私たち。

悪を成敗して満足してやしないかね?

自分の正義についての思考を固定してやしないかね?


より良い世界を

きらびやかで美しい世界を

作ったっていいじゃないのよさ。



『劇場版 モノノ怪』公式サイト



小説 劇場版モノノ怪 蛇神 (角川文庫) 文庫




極楽京都日記: 【映画感想】劇場版モノノ怪 第二章 火鼠  

極楽京都日記: 【映画感想】劇場版モノノ怪 唐傘  








2026年3月28日土曜日

【映画感想】アメリと雨の物語


◼️わっはっは!

とても良かった!

なんか子供の純真さとか

自然の素敵さみたいな

小賢しい映画かと思っていたが

全然違った、


もっと暴力的な圧倒的パワー!

大人が想像する子供じゃなくて

完全なる子供視点を超高解像度で理解している。

それはもう神と言って良い。

強い! 


◼️生まれてきた子供の

ひとつひとつ世界を知ってゆく工程が

つぶさに映像として語られてゆく。


家とその庭だけが世界の全て。

それは全然狭くはないし、

無限とも言える広がりがある。


そして感じること全てが初めてなのだ!

喜びと驚きと美しさと恐怖とが

楽しさとなる。


◼️子供と思ってあなどるなかれ!

子供は大人の子供扱いを見破っているぞ。


なので本当に理解してくれる人がいると

とても嬉しい!

その心の動きまでもが映像となってゆく。

きらめき揺らぎ光の粒。


◼️いやー、色とかもすごく良くってですね。

変な言い方だけど

少し昔のアドベンチャーゲームの良い景色みたいな。

割と少なめの色数で夕焼けを描く感じとか。

主線がない描き方もバッチリハマっている気がする。


◼️本当に私があの時感じたであろう

体験をそのまま掬い上げられたような気がして、

自分の記憶として塗り替えられてしまいそう。


◼️いやもう単純に世界は美しい

と言ってしまえる。

そして自分自身も無限なのだ。

希望が溢れまくりの幸せムービーでしたよ。

大満足!



映画『アメリと雨の物語』公式サイト



アメリと⾬の物語(Original Soundtrack)

ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん



極楽京都日記: 【映画感想】プロジェクト・ヘイル・メアリー 

極楽京都日記: 【映画感想】超かぐや姫 

 

2026年2月11日水曜日

【映画感想】銀河特急 ミルキー☆サブウェイ 各駅停車劇場行き



◼️YouTubeの見たから別に観なくていいかな?

とか思っていたがそんなことはなく!

最高に気持ち良く映画だった!

なんていうかスルッと心地良い完璧さなのよね。

構造がしっかりしているのはそれとして

中心の熱量が存在する!


◼️登場人物は現代の軽い若者達の感じなんだけど、

それぞれに個性がガッツリあって、

そこに至るまでの個々人の歴史があって、

そいつのその性格が生成されている。


◼️そんなバラバラな奴らが事件を中心に

好き勝手に話し始めて行動し出して

無茶苦茶なんだけど、ポコンポコンと

ギアが噛み合ってくる。

それもすっごくテンポ良く。


◼️それがなんとも心地よい。

だからといって薄っぺらな話ではなく。

重厚なSF感が後ろに転がっている。

それもちょうど良い感じで、

あまり前には出てこない。


◼️初めはみんなクールな悪党を気取っているのだが、

どんどん感情がダダ漏れになってきて。

そこには喜び悲しみ怒り楽しみ全てが

ポコポコ出てきて、みんな可愛く思えちゃう。


◼️なんて面白い奴らだ!

愉快だなぁ。

そしてみんなちゃんとそれぞれに

有能な部分を持っていて

それをたまたま使って

驚かれて感謝されて、

ワタワタしちゃってる。


◼️お互いを認め合って、

尊重し合う。

なんていう道徳の話かよ、ってな、

人との繋がりが偶然のように

心地よく出来上がってゆくのだった。


ニッコリしちゃうね。


◼️それでいて映画のセオリーにもガッツリハマっていて。

これまた心地よい驚きと感動をくれるのだ。

爽やかテイスティ。

技術と情熱がピッタリ噛み合った気がして、

私の心をすごく遠くまで飛ばしてくれる。

銀河系の果てまでも!

ははッ!!



銀河特急 ミルキー☆サブウェイ 各駅停車劇場行き



Prime video

銀河特急 ミルキー☆サブウェイ

銀河特急 ミルキー☆サブウェイ 1 (角川コミックス・エース) 




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2025年12月2日火曜日

【映画感想】落下の王国 THE FALL


■素晴らしい美術や映像なのはもちろんだったけど、

物語としても凄く良かった!

物語を作るとはこういうことだ!

って感じで物語を語ることで人が救われてゆくというね。

全ての良いものがあったよ。

やったね! 


■昔、見たのか見てないのか記憶が曖昧だったけど。

多分見てない!

見てたとしても完全に忘れている!

「The Cell」は見た。

ちょっと似た雰囲気の印象。


■あれですよね映画「バロン」みたいな感じで。

寓話、おとぎ話がしっかりとした力を持って

現実の支えになってくれるという。


「物語なんて嘘っぱちだ、現実を見ろ!」

とかいう人にクロスカウンターで殴りつける!

物語こそが人生を助け、物語があってこその人生なんだよ!

なんてね。


■なので、もっと幻想寄りのフワフワしたものなんだろうかなー?

とか思っていたのですが。

なんのなんの!

あくまで物語であり、たまたまちょっと衣装や背景が美しすぎるというわけで。

というかロケ地とか世界各国回って、すごく良い所で撮ってる感じ?

世界遺産とか世界を回る写真家の人の写真で見たような、

ものすごい風景のところで映画を撮ってる!


■なんというかアレなんですよ!

こんなのが撮りたい!

というのを全てやられている感じです!


強い!

強い映像が強い物語をより強固にしている!

しかもそれがしなやかで美しいという!

なんということでしょう!


■こうしなければならない、

なんてのは無いんだよ!


そんなことを疲れている人間ほど考えてしまう。

そんな状態で正しいことなんて想像できないのですよ。

無限にのびのびと自分の思うがまま好きなように

想像してごらんなさい。

まぁ、疲れているとそれさえも困難になるのですが。


■なのでこのような映画があるのです。

ここにポンと置いてあるので。


宝石のようなきらめきが。

とても美しくてありがたい。

あなたのためのものですよ。




映画『落下の王国 4Kデジタルリマスター』公式サイト



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地下帝国: 魔王のホライゾンシネマシリーズ (まり王) 


2025年10月21日火曜日

【映画感想】トロン:アレス


■やったー!

とても素敵!

レトロフューチャーを圧倒的パワーで再生!

というかこれAKIRA撮れるじゃないか!


こちらの世界とグリッド世界ともうひとつあの世界まで!

デジタルは無限のようでそうでなく、

人間も永続性は揺らぎがある。

奴の最後の判断もイカす!

今は未来!


■そんな感じで過去作のリメイク?&続編?なんですが。

元の作品はコンピューター内のデジタル世界や

その世界に現実の人間が転送されてしまったりする。


そんなデジタル空間を映像化した1982年に作られた映画で。

ファミコンが1983年発売なので

当時はパソコンそのものもほとんどの人は触りもしていない時代なのです。


■私も多分見た気がするのですが

ほとんど覚えてなかったり。

スターウォーズの映画内の立体映像とか

あんな感じで見てましたね。


■続編である2010年に出た

『トロン: レガシー』も全然覚えていない!

見たとは思う!


■まぁ、そんな感じなのですが。

あの時想像した未来のサイバー空間に対するワクワクが見事に表現されていて

それを現代のバリバリのCG技術でパワーアップして

とてもたまらない出来でしたよ。


■そして今回は、デジタル空間のプログラム人格が

現実世界に3Dプリンターみたいな感じで転送されるという。

現実世界でも任務を与えられて、

しかもその転送技術は不完全で29分しか存在できない

っていう絶妙な設定!


■逆に人間もそのままデジタル世界に転送出来たり。

そのまま中で死ぬと現実でも死ぬとか!?

いや、バックアップという観念はないんかい!?

というツッコミはあるんですが、まぁそれはそれ!


■単純にカッコいいんですよね。

攻殻機動隊のインターネット世界とかの元祖みたいな存在ですし。

AIが暴走して反逆するなんてのよくありますが。

この映画はそうではないし、

むしろ人間の方がヤバいよね、って


■あ、というかこの頃のゲームは

セーブするという観念がなかったから。

残機はあるけど、死んだら最初っからやり直し。

そういう仕組みだったので。

このトロンもそこを踏まえてのことなのか。


■言うなればたったひとつのテレビゲームが

世界の根幹を変えてしまう。

そんな感じのワクワク感があったのですよね。

ゲームなんて子供騙しのお遊びだろ?

なんて言っていた人たちが

みんなスマホを眺めている現代。


■未来はどんどん更新されていきますよ。

あの頃見た夢の続きは、あなたが創り、生み出すのです!


世界を支配するのではなく。

世界を新しく創り出すのだ。


映画『トロン:アレス』公式サイト




トロン:オリジナル [Blu-ray]

トロン:レガシー [Blu-ray]




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2025年6月22日日曜日

【映画感想】JUNK WORLD



■むちゃ良かったです!

きっちり話が繋がったSFでいて

ちゃんとふざけているし、

楽しい♪

キャラも全員だんだん可愛くなってゆくという。

並行世界、世界創造。

スターウォーズとかと比べてもなんの遜色もないパワー。

素敵ですわ〜♪ 


■なんか本当に絶妙なバランスで

しっかりとした物語であり、

重厚な映像表現。

本格SFな感じなのだけど。

間の抜けたキャラクターとか

ふざけた動きとか変な設定で

微妙に笑わせてくる。

しかしそれは物語を逸脱しない、

ちゃんと映画の中で面白いというね。


■コマ撮りミニチュア撮影とかそんなことは気にならなくなるくらい、

映画としての没入感があるんですよね。

いや、コマドリだからこそ作家の情念がみっちり込められているのかもね。

出てくるもの全てを立体として作り上げてしまっているのだから。

世界そのものを監督が創造しているのよね。

そして今回の話はまさにそんな物語だった。

世界の神になったり。

時間を繰り返して

運命を操作したり。

それは映画制作そのものでもありますものね。


■超未来のディストピアの話なんですが。

どんな世界になっても人間はそれなりに対応したり

それなりに楽しんだり。

どうにかこうにかやっていくんだろうなぁ、と思える。

そして世界が厳しくなればなるほど、

その個人の本性が見えてしまう。


■自分がどうなりたいのか

他人をどうしたいのか。

世界をどうしたいのか。

世界を知りたいんですよ。

いろいろですよね。


■そのように人間は様々なのに

それを統一しようとすると難しいのは当然だ。

それぞれが自分を基準に考えようとする。


■だから結論としては

適当にするのか良いんですよね。

そうして無理な統一をしないためには

余裕があって不安のない世界を作るしかない。

そっちが先なんですよ。



■だから、物語でそれぞれの世界を作るのは

とても良いのですよ。

正しい世界はないし、

間違った世界もない。

JUNK WORLD こんな世界もあるかもしれない。



「JUNK WORLD」公式サイト



極楽京都日記: 【映画感想】JUNK HEAD ジャンクヘッド  

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極楽京都日記: 【映画感想】オオカミの家  La casa lobo/The Wolf House.  




JUNK HEAD(字幕版)prime video

2025年1月21日火曜日

【映画感想】機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)


 ■あははは!

ガンダム、無茶苦茶良かった!

ガンダムほとんど知らない勢なのですが、

とても楽しい!

彼がいなかったマルチバース。

現代的に見ると連邦は正義の味方ではないのもね。

モビルスーツ戦も今まで全く興味がなかったけどこれは良い!

見入ってしまった。

これはまるで「シン・ガンダム」じゃあないですか!


「こいつ、動くぞ…!」ってねー。


■私自身はガンダムでちゃんと最後まで見たのは

「鉄血のオルフェンズ」だけだという異質な立ち位置です。

ファーストガンダムはなんとなく情報として知ってるだけでほぼ見てない。

映画版は見たような気がする。

「0080」もだいぶ後に再放送のを見ようと思ったが途中でリタイヤ。

「ターンエー」「ユニコーン」「Gのレコンギスタ」「水星の魔女」

ここらも数話見てあとは見ようと思えなくやめてしまったのだ。


■そもそもロボットアニメと美少女アニメが基本的に苦手だ。


唯一見れたロボットアニメは「グレンラガン」だけ。


■しかし「フリクリ」は大好き!

というか私の根幹を作ったと言ってもいいほどの

大影響を与えられた作品だ。

そのフリクリを作った鶴巻監督がやってるんだから

観るしかねぇ!


そしてそれは大正解!


■冒頭の40分は

旧作の世界から新世界に繋げるためのブリッジなのだが。

それがきっちりSF作品として機能しているのよね。

ちゃんとあの世界のあの歴史の上に今がある。


■そしてそれはちょっとしたボタンの掛け違えで

このようにもなる。

たった一人の人物がいないだけで

歴史が変わることもある。


■それはつまり現在のあなたが、

たったひとつの選択を違えるだけで、

歴史が変わってしまう可能性がある、

ということだ。


あなたが一歩踏み出す勇気がないことにより

国が滅びてしまうこともありうる。


■なぜなら全ては繋がっているからだ。

人と人は繋がっている。

歴史は紡がれる。

ニュータイプの能力というはそういうものだ。

人と人の繋がりを加速させる。

それは別に人が本来持っている能力なのかもしれない。


■なんてことを言いながらも

絵が全部気持ち良いので楽しいですわ。


良かったねー。

こんなに栄養素が豊富なものを摂取出来て。

大満足でございますよ。


そしてここから先も二転三転しそうだしねー。

良きかな善きかな〜♪



機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) 公式サイト


追記:なんかDAICON FILMを見た当時の現場の人達の衝撃に近いのかも。

あの時は素人がプロみたいなアニメを作れるんだぜ〜、って感じだったと思うのだが。

今回は僕たちはもうプロなので本物のガンダムが作れます、ってねー。



極楽京都日記: 【映画感想】劇映画 孤独のグルメ  

極楽京都日記: 【映画感想】悪魔と夜ふかし  



BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ) 

機動戦士Gundam GQuuuuuuX HG 1/144スケール 

色分け済みプラモデル


2024年10月12日土曜日

【映画感想】ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ

 


■凄い良かった!

悲しくって楽しくて嬉しくて泣いてしまよね。


■ジョーカーを憎しみ

暴言で誹謗中傷して

殴り殺そうとしている

ごく普通の一般人も、


彼を信奉して

社会を破壊したい人も


あまねく全てを許さないジョーカー。

そしてそんな人達によって

アーサーは完全に殺された。


■いいよねー、

お前のことを理解してくれる人は

世界にひとりも居ないって言われるの。


■誰も、誰一人として彼を助けない。


それはつまりこの映画を観ているあなたもそうだ。

彼を見殺しにする。

それどころか殺人に加担している。

世界中の人、全てが人殺しなのである。


■誰も、誰一人として彼の本当の姿を見ようとはしない。

社会的弱者として姿は全ての人が見て見ぬふりをする。

もしくは型通りの形に押し込めて納得するし。

悪のカリスマとしてジョーカーは

各自の思想にとって都合の良い利用できる存在でしかない。

皆、彼自身には何も興味がないのだ。


■彼に向かって

「君は人の気持ちを考えた方がいい」

なんてことを言うのだが。


彼の気持ちを考えてくれる人はひとりも居ない。

殺人鬼なんて恐ろしい者は人間ではない。

だからそんな者の気持ちなんて考える必要がない。

そんな理屈でどんどん人間でない者を増やしていく。


■誰も、誰一人として彼のことを考えてはくれない。

一見、助けてくれるような弁護士も

裁判に勝つ方法を教えてくれるだけで、

本当の彼がアーサーなのかジョーカーなのか、

そんなことには全く興味がない。

彼自身に対して何も興味がない。

精神異常者のフリをした方が裁判に勝てるよ、

と言うだけだ。


■そんな世界だぜ?


歌わずにいられるか。

心の中だけは自由だ。

自分の気持ちを歌に込めて

伸び伸びと声高らかに歌おう。

愛の歌を歌おう。


お前を愛してくれる人は

この世にひとりも居ないのだとしてもだ。


■ジョーカーみたいなの

昔ならば悪魔憑き。

日本ならば狐憑きとして。

彼は悪魔に取り憑かれて

こんな悪いことをしてしまったのだ。

だから本当の彼自身は救いようがあるはずだ。

悪魔を祓えたのならば、

罪を認め、悔い改め。

また皆で暮らしていきましょう。


と、なるはずなのだが。


■もうこの世の中では

一旦罪を犯した者は永遠に許されない。

もはや許されないどころか。

自分達に害を成すような悪は

その芽が出る前に摘んでしまおう。

みたいな考えさえ充満している。


■そしてよく考えると。

このジョーカーの街、

バットマンの街でもあるわけで。

あの悪名高き、巨悪のはびこる

犯罪の坩堝「ゴッサムシティ」なんですよね。


■バットマンが悪をバンバン倒すための

作劇上、悪が無限に湧き出てくる街なわけですよ。

水戸黄門が各国を行脚してその地方地方の悪を成敗する感じね。

悪がたくさん居て便利。


そのとんでもない犯罪都市

ゴッサムシティなんですが。

なんだかもう現代の現実の街が、それと変わらなくなって来てるんですよね。

日本とゴッサムシティの違いがもはや無いのです。

設定としては1970年代あたりなのかしら?

そのころに描いた架空の犯罪都市が

今、現実の世界中の都市の有様になっている。


恐ろしい話ですよ。


■でも私は思うんですよ。

世界中の人々が殺したのはアーサーであって。

世界中の人々が生み出したのがジョーカーであると。

彼は本当に死んだんでしょうかね?

そこは明確に描かれていませんでしょう?

あれは世界中の人々が集団で撲殺し、完全に殺した後。

誕生したんじゃ無いでしょうか?


■そして誕生したジョーカーは

ハーレークイーンのことを愛してはいないんでしょうね。

悲しいですよね。

でも、世界中の皆でアーサーのこと殺したんだから

仕方のないことなんですよ。

世界中の人で寄ってたかって

愛を殺したんですから。


皆、それに無自覚ってのが

笑っちゃいますよね。

コメディですよね。

悲劇ですわ!喜劇ですわ!




ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ公式サイト



追記:私はジョーカーの1作目は嫌いだったんですよね。

ジョーカーはもっとカッコいい悪のはずだ!と

完全にジョーカーの信奉者のスタイルですよね。

そうなんですよね。

実は2作ともジョーカーの話ではなく。

アーサーの話だったのですよね。

社会的弱者に心を寄せる人と

それを打ち壊す革命家を待ち望む人

そのどちらもが自分に都合の良い彼であって欲しいというね。

彼の気持ちは置き去りにしたまま。


そうなんだよねー、

今、現代全ての人は自分を守るために

他人の愛を壊して回っているのですよ。


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