ヨルとネル、小さな小人の男の子二人が旅をするロードムービー的漫画。
小人、10センチくらいの大きさの本当の小人なのだ。
元は普通の小学生だったようだが、
何かの実験でそうなったらしい。
二人は科学研究所から逃げ出したモルモットなのだ。
逃げて隠れて、あてどなく進む。
普通の町中のすみっこを彼らは歩いてゆく。
小人らしくその小さな体で感じる
いろんなことを体験してゆく。
などといいつつ
基本ギャグ漫画なので
小人あるあるが始まる。
そして小さいからこそ発見することもある。
それはささいなどうでもいいことかもしれないが、
クスリとする笑いが彼らの心の支えだ。
元に戻る方法はわからない。
明日、猫に食われて死ぬかもしれない。
水たまりで溺れることなどたやすいことだ。
なので、ふたりはふざけ合って笑う。
ふたりがいれば安心だ。
そう互いが想い合っているが。
この漫画は一巻完結だ。
ちゃんと終わる。
映画のようにちゃんと終わる。
途中、これは作者が違えば
とんでもなく嫌な展開にすることも出来た。
しかしこの作者はちょっぴり優しいので。
この物語はちゃんと終わった。
幸せな物語だったな、と私は思った。
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