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2025年8月2日土曜日

【映画感想】劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来


■はぁああ?!

なにこの異常な映画の面白さ!

完璧以上を超えて訳のわからない感動で死にそうですよ。


連載漫画の映像化なので

通常の映画ではない10倍くらいの激動が詰まっていて

普通に映画四本分くらいあるよ!

恐ろしいパワー!


■なんとなく人気過ぎて

流行りモノを避けてしまう様な

サブカル気質の人は、

そんな気持ちはブチ殺して観に行った方が良い!


全力でブン殴る異様な真っ直ぐさを

見せられて塵となって消え去るから。

とっても心地良い圧倒感!


■そして鬼は元々人間であり

その頃の恐るべき怨嗟があるので、

鬼も含めて全ての登場人物に感情移入出来てしまうのです。


なので、この鬼滅の刃は

鬼舞辻無惨がたったひとりで

人間と戦っている物語とも取れるのよね。

ガンバレ!無惨さん!

負けるな!無惨さん!

たったひとりの戦いだ!


■なんというか原作の吾峠呼世晴、

登場人物のひとりひとりの感情を

ここまで執拗に徹底的に考えていて、

全然偏りがないんですよね。


■全ての人物の心をガッツリ考え抜いている。

いや、つまり「人の気持ちを考える」とは

こういうことなのだと。


普通の人が怒りながら

「人の気持ちを考えろ!」

と言う時の人は、その人自身であって

ただ単に「私の気持ちを考えろ!」

と言っているだけなのね。


■それが違うこの作品は

悪人であってもその気持ちを

奥底まで考え尽くすのだ。


それは単純に悪人にも良いところはあるよ、

なんて浅はかなものではない。

どういう人生を送ってここに至ったか。

それを彼ら自身の目線で余すことなく描かれる。


■そこに現れるのは人間の愚かしく醜い悪だ。

人間により普通の人間の生活が破壊される。

そして破壊された人が復讐で殺戮を始めると、

彼らのことを「鬼」と呼ぶ。


何を言っているのだ?

彼らをそうさせた自分達の行いは鬼ではなかったのか?

人を殺しておいて

殺されそうになると

相手を異常者扱いする。


■もちろん鬼殺隊の人たちも

鬼に家族を殺され

復讐の鬼となっている。


鬼が人を殺し

鬼を産む。

鬼舞辻無惨が血を分けて鬼を増やさなくても

この世は鬼を産み続ける。


■普通の人は自分のこれまでに知っている

人物のパターンに当てはめて

知らんけど多分こんな人でしょう?

と、考えるのをすぐにやめてしまうのだ。


他人に対する解像度が著しく低い。

なので単純な勧善懲悪のイメージを自分の中に作ってしまい、

情報も簡潔に分かりやすく複雑でないものにしてしまう。


■しょせんこんなもんでしょ?

と分かったフリで考えるのをやめてしまう。


そう、鬼とはそれだ。


鬼はもはや考えない。


■多くの人が考えるのに疲れてしまった。

全てを自分で調べて

自分で考えなければならない

と言われる。


面倒臭いし、

そんな余裕もない。


■単純な正義が欲しい。

分かりやすい悪を倒したい。


それで日々の鬱屈を晴らしたい。


■そうだ、鬼になれば

それが可能な力を得ることが出来る。


君も鬼にならないか?


明るく楽しい職場です!


■猗窩座はやり遂げたい。

童磨はやってあげたい。

獪岳は認めてもらいたい。

って感じかなー。

これは鬼殺隊の人たちも対して違いはないので、

拾ってもらった上司に寄っては

どちらにもなり得るんですよねー。


みんな鬼だよ。



『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 』第一章 猗窩座再来』 公式サイト



鬼滅の刃 17 吾峠呼世晴 (著) 

鬼舞辻無惨をBUCK-TICKの櫻井敦司にするととても馴染んだ。
さらに悪の華の歌詞を聞いてみると鬼滅の刃の感じがあった。
そんなこんなで描いた漫画です。
とても楽しい。
映画続き楽しみですね。



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