■読み終えた。
読み終えるまで1年以上かかった。
そこまで読みにくいわけでもないのに、
なかなか読み進められなかった。
■まぁ登場人物の名前が全然覚えられないのに
孫とかに同じ名前を付けたりするから分からないのだ。
途中でもう名前を気にするのは諦めた。
■で、それでつまらないのかと言えばすごく面白かったのだ。
人生に起こりうることは全て書いてあるんじゃないかと思えるほどに。
そりゃ名作と言われるわけだ。
■南アメリカ?の鉄道が引かれ始めた時代のある一族の百年に渡る物語。
その時代、新しい文明の到来であらゆる事が変化する。
それに巻き込まれたり飛び込んだりかたくなに拒んだり。
家族のそれぞれはみんな違う性格で全然別の人生を歩んでゆく。
お互いに影響し合ったりもするが、
何か運命というものがあるかのように
どうしようもなく避けられないものばかり。
それは悲劇だけでなく絶大な幸運もなのだが。
とめどない
■なのに、それが退屈な田舎の生活の描写かと思えば。
突如、幻想的な出来事が起こったりもする。
それは幻でもなく、現実なのだ。
まるでジャンプ漫画の様な
次に何が起こるのか知りたくなってしまう展開が
次から次に繰り広げられる。
■それぞれの人物に不幸と幸福が訪れるのだが。
それほど絶望的ではないし、びっくりするほどの幸せでもない。
それは世界に存在する要素であり、
知っていることもあるが、
知らないこともある。
なので多分これには
人間の全てが書かれている。
■どの人物にも問題があるが
魅力もある。
その人物が苦手な他人とかがある。
あぁ、なんかよく分かる。
絶対に相容れない感じとか。
でも、そんなに我慢する感じじゃなくて。
なんとなくやっていく。
嫌だったら村から出て行ったりね。
■そんなこんなで何世代かに渡って
一族の運命は流れてゆく。
■でも次の世代にゆだねるとか、
そんな話でもなく。
個人個人がしっかりと
いやしっかりしていない人も多いが。
翻弄されてゆく様が、
全て自分ごとの様に思える。
■どの人物も自分なのだ。
だからどこで切り取っても
どこで始まって
どこで終わっても構わない。
人生とは
世界とは
そんなことなんじゃないかな?
なんて思ったりもするのだ。
とっても充実した読書体験でしたよ。
百年の孤独 (新潮文庫 カ 24-2)
全然知らないのだけど、なんとなく私に必要なものであろうという謎の確信に導かれ買ってしまったよ。百年の孤独 (新潮文庫 カ 24-2) https://t.co/aKXLWw2nrW pic.twitter.com/w5gojqQRnk— 内海まりお UTUMI Mario (@mariouji) June 27, 2024
極楽京都日記: 【小説感想】タタール人の砂漠
極楽京都日記: 【小説感想】三体 【劉 慈欣】
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。