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2025年8月17日日曜日

【映画感想】教皇選挙


◾️とても良かった!

小難しいやつなのかと思っていたけど、

全然エンターテイメントだった!


選挙の策略謀略が跋扈し、

展開が二転三転した後に、

本来の選挙の目的に美しく到達する。


主人公の心が揺れに揺れまくるのがたまらないですよ。

なんとも素敵な物語でした!


◾️ねぇ、選挙なので事前の票集めとかあるわけですよ。

100人ちょっとの世界中の枢機卿が集まって投票するわけですね。

それでいて投票総数の2/3を集めないと1位であっても

再選挙なわけですよ。


なので大体票がわかってきたら、

勝ち目のない所の人は上位の誰かに鞍替えする。

そこでそれぞれの思惑が錯綜して、

ついには相手を蹴落とす情報戦に!


◾️あ、これハンターハンターの選挙の時のやつと同じだー。

そして王位継承争奪戦のやつとかとも重なる。


◾️教皇選挙では演説的なことはしないんだけど、

トラブル続出の折りの立ち回りによって

その人の評価が上がったり下がったりするのよね。


そして聖職者で教会なのに、

もうドロドロの乱戦!

人間模様がぐっちゃぐちゃよ!


◾️教会の社会的地位が落ちてるから

世間の評判を気にしないといけないし。

お互い牽制しあっているから

全然力を合わせてなんて出来てないし。


◾️主人公は選挙の取りまとめを任されているんだけど。

本人にも教皇になる資格があるから。

お前も本当は狙ってるんだろ!

と難癖つけられたりする。

ものすっごく管理職の悲哀〜。


もー、みんな〜

喧嘩はやめて〜!


そっかお仕事映画でもあるのね。


◾️しかし、そんなことをしながらも。

最終的には戦争は良くないね。

自由で平等をちゃんと実現していかなくてはならないね。

と素晴らしく良い方向に導かれるんですよね。


あの、滅茶苦茶な状態からこんなところに?

みたいな。


◾️途中、偶然なのだけど。

すごく神秘的な光景が現実として広がったりで。

一瞬、神の存在を感じてしまいそうになりますよ。


◾️そして、それでいても

人間がそれぞれ頑張って良い方向に向かわなければ。

こんな聖職者の人であっても

自分と違う国の人を人間扱いせず、

戦争をで相手を打ち負かそうとしてしまう。


◾️それが人間のサガなのだから。

力を込めて疑い続けないといけない。

自分の信念を。


確信を持ってしまうと、疑うことはせず。

何も考えることなく、他を排除してしまう。

まるでそれが真実で正しいことであるかのように。


◾️自分中心の正義をかざしてしまう。

自分が一番中心で守られている正義を良しとしてしまうのだ。


自分は常に間違っているかもしれない。

と思い続けないと平和も平等も遠くになってしまう。


◾️そんなことを考えつつも。

ものすごくスッキリする物語でしたよ。

考え続けろ、って話なんですけどね。


つい易き方に流れてしまうのよね。

用心用心。


◾️あ、あと映像というか画角がバッチリ決まっていて

良い絵ばかりでうっとりした〜。

ほとんど選挙のための館内だけの密室映像なのに。

素敵すぎる〜。




映画『教皇選挙』公式サイト



「教皇選挙」Prime Video




歴史アドベンチャー ローマ教皇とバチカン 2000年の謎 (TJMOOK)




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