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2021年6月20日日曜日

【映画感想】デッドロック DEAD LOCK

 


■「デッドロック」を観に行った。

昔の映画だ。1970年。

アウトローな話。


凄く映画の迫力があるのに、

映画の小細工がない感じがする。


■思想が全く無いのが心地良い。


こうあるべきというものも無く、

かと言って悪の美学があるわけでも無い。


生々しい人間の本質しかない。

夢に見そう。


■それぞれの登場人物がそこに本当に居る感じだ。

物語のテンプレート的な役割やセリフを言わない。

その行動が本当に、そうなったらそうするだろうな、

と思わせる。


なのに映画的でカッコいい。


■ありがちな物語の枠部みに慣れてしまっている人は

戸惑うだろう。


本当にそこに人間がいて、

困っていて、

手に銃を持っている。

大金の入ったジュラルミンケースがある。

一生遊んで暮らせる金だ。


■目の前の男を信用できるか。

自分はこの困難を乗り越えられると思っているのか?

映画みたいに上手く行けばいいが。


現実は死ぬと終わる。


砂漠で車が壊れても死ぬ。

銃を持った男の機嫌を損ねても命はない。

他人が本当は何を考えているかなんて分かりはしない。


■かと言ってハードボイルドではないんだよなぁ。

そういう作為的なことでもなく。

何か思想的な偏りもなく。


カッコいい絵面でバッチリ決まるのだが。

人間の思想や、行動や、運命を

監督は決めることが出来ないのだ。


なぜなら、そこに本物の人間がいるから。

映画として完璧に完成しているのに。

コントロール出来ない人間がいる。


■だから楽しいし、

恐ろしい。


あぁ、そうですね。

命がギラついている。


命は強いなぁ。



映画「デッドロック」公式サイト


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