■「デッドロック」を観に行った。
昔の映画だ。1970年。
アウトローな話。
凄く映画の迫力があるのに、
映画の小細工がない感じがする。
■思想が全く無いのが心地良い。
こうあるべきというものも無く、
かと言って悪の美学があるわけでも無い。
生々しい人間の本質しかない。
夢に見そう。
■それぞれの登場人物がそこに本当に居る感じだ。
物語のテンプレート的な役割やセリフを言わない。
その行動が本当に、そうなったらそうするだろうな、
と思わせる。
なのに映画的でカッコいい。
■ありがちな物語の枠部みに慣れてしまっている人は
戸惑うだろう。
本当にそこに人間がいて、
困っていて、
手に銃を持っている。
大金の入ったジュラルミンケースがある。
一生遊んで暮らせる金だ。
■目の前の男を信用できるか。
自分はこの困難を乗り越えられると思っているのか?
映画みたいに上手く行けばいいが。
現実は死ぬと終わる。
砂漠で車が壊れても死ぬ。
銃を持った男の機嫌を損ねても命はない。
他人が本当は何を考えているかなんて分かりはしない。
■かと言ってハードボイルドではないんだよなぁ。
そういう作為的なことでもなく。
何か思想的な偏りもなく。
カッコいい絵面でバッチリ決まるのだが。
人間の思想や、行動や、運命を
監督は決めることが出来ないのだ。
なぜなら、そこに本物の人間がいるから。
映画として完璧に完成しているのに。
コントロール出来ない人間がいる。
■だから楽しいし、
恐ろしい。
あぁ、そうですね。
命がギラついている。
命は強いなぁ。
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アンソニー・ドーソンって人がマッツ・ミケルセンっぽくて良かった。 pic.twitter.com/vwd3fNl6xh
— 内海まりお UTUMI Mario (@mariouji) June 20, 2021
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