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2021年4月18日日曜日

【漫画感想】ロマンガロン まどの一哉


■巨大ロボット漫画だ!

もはや、一ジャンルとして確立している感じがあるが。

それでもなお延々と描き続けられるロボットモノという物語。


まぁ、もちろんまどの一哉氏と言う

ガロ系のメジャーとは言えない作風の作者の描くものであるので。

それは少し奇妙なモノにはなってはいるのだが。


■だがしかし!

この巨大ロボットの物語構造に組み込むと

なんだかとても壮大で

大きなことを成し遂げたような感動が押し寄せてしまう。



■「ロマンガロン」は裏エヴァンゲリオンのようだ。

世界規模の大きなことが起こりつつ

個人の感情もあったりする感じで

そこは同じなのだけど、

描く人が違うと全然違うモノになるのが面白い。


■なので、みんな巨大ロボットモノを描くと良いよ。

全ての人の数だけ別の巨大ロボット物語がある。


巨大ロボットには作者の過去が反映されるし

その好みも思想も全てが曝け出されてしまう。


しかし、だからこそ面白い。

本当のことが虚構を持ってして表現される。


■ロマンガロンは地球防衛組織に配備されている巨大ロボットである。


しかし、それがいつからあるのか誰も知らない。

どのような仕組みで動いているのかさえわからない。


どうやら死者の魂で動き。

御供養セットのロウソクに火を灯すことで作動する。


そして時折見える涅槃の風景。

不穏な動きを見せるロボット都市。

謎の敵巨大ロボットの侵略。

空から突如降ってくる謎の壊れた機体。

ロマンガロンは一体だけではなかったのか!?


■そんな大スペクタルドラマなのですが、

なんかのんびりとしている気もするし。

とてつもなく重大な真理に向かっているのかもしれないが、

それは分からない。

人間はただただ大きな渦に飲み込まれてゆくだけなのだ。


■さておきロマンガロンはカワイイよ。


普段ロボットモノとか苦手な私も楽しめた。

なんだか映画を見たような充実感があるよ。

1巻完結!

するりと読みなされ。


■エヴァンゲリオン好きな人も嫌いな人も

もっと昔のロボットが好きな人も嫌いな人も


人の数だけ巨大ロボットはいるのです。

さぁ、あなただけの巨大ロボットを胸に。


なければ作ってしまいなさい。


■いや、しかしこう、物語の骨子はそのままに

作者による肉付けが変わると

同じようでいて全然別物になるの面白いなぁ。


世界よ、安寧なれ。



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