■ボブ・ディランほとんど知らない者ですが、
とても良かったですよ!
才能を見つけられて有名になっていく若者。
色んな人のこうするべきを超えて新しいことに進んでゆく。
時には平和を愛する人さえそこに止まり先に行く人を許さない。
普通の人が凄い怖い。
■ボブ・ディランは井上陽水が影響を受けていたり、
みうらじゅんが崇拝していたり、
浦沢直樹の漫画でよくその名前が出てきたり。
私より少し上の世代の人にすごく影響を与えているのは知っている。
■「風に吹かれて」は聞いたことあるけど、
まぁ良い曲ですよね?
くらいの印象でなんか聞いてみようにも
アルバムも曲も膨大にあって。
オススメを尋ねようにも、
どうやら時代に寄ってその作風は大幅に変化しているようで
ファンの人もどこから勧めていいのか決めあぐねる感じのようだった。
■そしてこの映画はまさにその
ボブ・ディランが変化していく様を撮ったものなのである。
■ヒット曲も出来て爆発的人気で
ライブで観客はそれを演奏して欲しいのだけど、
彼はもう先を行ってる。
新しく刺激的な音を、
もっと良い音楽を!
エレキギターが邪道だ、って感じで嫌われていたり。
フォークの重鎮たちが当時出てきたビートルズをけなしていたり。
いつの時代でもそういうものなんだよね。
自分達の作り上げた形が出来上がると、
それを大切にするあまり、
他を認められなくなる。
そればかりか他を悪だと言い放ったりする。
■映画「ブルース・ブラザーズ」で
カントリー音楽専門のライブハウスに行ったとき。
カントリー以外の曲を演奏すると罵詈雑言のブーイング。
打って変わってカントリーの有名曲を演奏すると
やんややんやの大拍手でうっとり音楽に聞き入ったりしちゃって。
■別にそれはそれで悪いことではないんだけどね。
度が過ぎると狂信的で頑固で融通が効かない
他人の足を引っ張る害悪になってしまうという。
■ボブ・ディラン、デビューするまでは
どうやって自分を売り込むかに四苦八苦するのだけど。
いざ、人気者になってしまうと、
その時に世話になった人が自分の進化を止めようとしてきて。
なんだか奇妙な気持ちになってしまうんだよね。
■何者でもなかった田舎の青年が
自分の大好きなミュージシャンに会いにいく。
そして自分の曲を聞いてもらうのだ。
なんという行動力。
若さゆえのパワー。
もちろんあわよくば自分の才能を認めてもらい
デビューさせてもらおうと。
しかし、そんなこともきっと出来るはずだと思える。
そう、若者にはその力があるのだ。
■恋人ともいろんな人とくっついたり分かれたりだけど。
性欲に任せてはしゃいでしまう感じではなく。
ただ、今日は君に会いたかったんだよ。
みたいな、まさに
風に吹かれてやってきたような
純朴な青年がそこにいる。
■そして音楽がやっぱり
とても良いのですよね。
日本語歌詞もあったり。
そこに至る感情も解ったりで、
余計にグッときてしまった。
映画館の帰り道にサブスクでボブ・ディランを聴きながら歩くのだ。
■なんか人生いろいろあるけど。
あいつはずっと前向いて歩いているよな。
ってなんか良い友達を持った気がしてしまった。
休んでもいいよ。
また、顔を上げて
歩いてゆきなよ。
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