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2025年3月16日日曜日

【映画感想】劇場版モノノ怪 第二章 火鼠

すっごい良かったー!

もう暴力的なパワーに圧倒される!

技術的なことが物語の情念を異様なまでの表現力で示される。

人のエネルギーをそのまま動画に落とし込めていて

えも言われぬ喜びがある。

たまりませんなぁ!

イョ!ステキ!


まずはその絵的表現に注目してしまうのだけど、

それだけではなく。

それらがちゃんと物語を表現する機能として

バッチリ作動しているのよね。


歌舞伎とかの独特の作法の中にある美みたいな。


なのでよく見てみればストーリーとしては定番の

ありがちの良く言えば普遍的な話なんだけど。

その感情の機微とかが

この映像に寄ってとても深く描かれてしまっているのだ。


個人的な成り上がりたい感情と

それをうまくまとめて行きたい政治的な行動。

集団の安定を取るために個人を犠牲にするのか。

自分の幸せの為なら他人などどうなっても構わないのか。

それらのお互いの大義の為なら人殺しすらいとわない。

社会性の安定さと異常さは同時に存在しているし。

個人的な愛と憎しみも同じ位置に存在する。

まさに愛憎渦巻く、だ。


それらを華麗な美しさで表現する。

うっとりと耽美に浸るわけではなく。

ガッツリとパワーを持って組み合わさってゆくので。

ものすごく力強さのある美しさなのよね。


もうすごく緻密に複雑な絵作りの様でいて

実際はシンプルなことだったり。

繊細さと力強さを同時に扱っているんですよねー。


まぁ、そんなことはさておき。

心地良くて、

感情的で、

カッコよくて、

素敵なので。

観ると良いですよ。

前作見てなくても、

今回だけでひとつの物語になっていますので。

是非、どうぞ。




第二章|『劇場版 モノノ怪』公式サイト


小説 劇場版モノノ怪 火鼠 (角川文庫)


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