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2025年9月28日日曜日

【タローマン漫画】高津博士の愛した奇獣



そう、人間は新しい形に進化するべきなのです!

その時が来た!

もちろん私もその一部となります。

全人類がひとつになったのを確認したのちね。


そう言うと高津博士は姿をくらました。

安全に効率的に全ての人間を溶かすための

奇獣の誘導方法。

それらは完璧だった。


地球防衛軍の懸命な応戦も虚しく。

もはや、ほとんどの人類が流体となり、

川を流れ海に注いだ。

彼らの知性は指数関数的に増大してゆき。

我ら、旧人類の力は遠く及ばない。


世界が意識で溢れている。


どうすれば良いのだ!

このまま人間は変わってしまうのか。

いや、それは最早進化というべきものなのか。

この変化が新たな価値観を生むというのか。


そんな悩んでいるのなら動いて仕舞えば良い。

シンプルな思考の巨人タローマンである。


タローマンは考えない。

全員で一緒になるのも楽しそうじゃないか。

と、あっという間に奇獣の光線を受け、

溶け、流動体生物と一体になった。


おぉ、これは面白い。

こういうふうになるのか。

そうだ、こうすればどうだ。

こうもやってみよう。

ええぇい!こうれはどうだーーッ!!


全てが一体となった生物の中で

タローマンは大暴れ。


ぎゃー!不快だ!

あぁ、なんということだ、みんなひとつとなって

永遠の安寧と安らぎを手に入れていたというのに。


吐き出せ!

タローマンを吐き出すのだ!


グオオオオオ!!

グロロロロン!!


タローマンという異物を吐き出すために

流動体生物の中に歪みが生じた。

繋がっていた手と手を離してしまった。

バラバラになってしまう。

みんなひとつになって幸福だったのに。

孤独は嫌だ。

孤独は寂しい。


うるせーッ!!!


タローマンが全てを爆発させた。


孤独とは寂しさではない!

孤独こそが本当の自分を誕生させる決意なのだ!

そこからこそ人間全体の運命に目覚めることが出来る!


人々は全て元通りとなり。


これまでと同じ日常が蘇った。


人々は生活をし

タローマンは相変わらず奇妙な行動をする。

これで良かったのだろうか。


ただ、それ以降高津博士の姿を見たものはいない。




映画『大長編 タローマン 万博大爆発』 公式サイト


タローマンなんだこれは入門 (小学館入門百科シリーズEX) 


極楽京都日記: 【映画感想】大長編 タローマン 万博大爆発【漫画2p】  

2025年9月21日日曜日

【映画感想】劇場アニメ『ひゃくえむ。』


◼️良い!良い!

極みの頂きを目指す人達の

怒涛の絶望と希望。

なので嫌な人がひとりも居ないのが良い。

いろんなものに全振りした

成れの果てで見る恍惚感。

誰にも文句は言わせないし、

この喜びは誰にも味わえない自分だけのものだ。

圧縮されて凝縮された人生がここにある。


◼️才能のある人のオンパレードなのだが。

普通の人が「あんたは才能あって良かったよね〜」

とかそんな簡単な話じゃねーんだよ!このクソボケが!

お前はそうやって簡単に分かったふりをして

才能のある人なんて人生イージーモードなんでしょ?

と思考をそこで止めてしまう。

人間の気持ちを何も分かっていないくせにな!


◼️なんて、言いたい気持ちなど高速で振り切って。

自分達の選んだ地獄のような人生を邁進していく天才達。

そこにはもちろん悩みもあり挫折もあり絶望がそこかしこに潜んでいる。


しかしだからこそ、彼ら同士はお互いに相手に刺さる言葉を放つ。

それぞれは違う理念や別の思考で前進しようとしているのだけど。

それらの言葉や行動は確実に自分を変えてくれる。


◼️「お前とは違うかもしれないが、俺はこうだ」

こう考えて実行している。

そんな言葉がどうにもありがたい。


無限に広がる海でどこまでも泳いでいて

どこに向かって行けばいいのか。

どこに到達点はあるのだろうか?

そんな底なしの不安におちいりそうな時。


そこに無限の海の体験者がいるのだ。


◼️誰もいないと思っていたのに。

こんなことをするのは自分だけかと思っていたのに。

存在する。

それはとても嬉しい。

ありがたい。


そして彼らは競い合う敵でもある。


◼️本当になんでこんな人たちの気持ちが作者に分かるのか。


多分実際のアスリート達もこんな心の実情は

あまり言葉にしていない。


でも、そうだと思うことも

自分とは違うと思うことも。

全部腑に落ちてしまうのよね。


◼️そして心が安堵してしまう。


しかしそれは立ち止まるな

立ち上がれ挑戦し続けろ。

ってメッセージでもあるんで

辛くもあるのだけど。


◼️少なくとも孤独ではない。

同じ孤独の中突き進んでいる人が

この世には確かにいるのだ。

と感じられて幸せなのでした。


良いですよ。




映画『ひゃくえむ。』公式サイト



ひゃくえむ。新装版 上

ひゃくえむ。新装版 下




極楽京都日記: 【映画感想】アニメーション映画「音楽」【#アニメ映画音楽】 

極楽京都日記: 【映画感想】劇場版『チェンソーマン レゼ篇』  




2025年9月20日土曜日

【映画感想】劇場版『チェンソーマン レゼ篇』

◼️あっはっはっはっ!!!

とてもすごく良かったです。

死ぬほど青春で

どうしようもないキラメキがあるんですよ。

全てを爆殺したあとに、

マキマさんと観た映画と

同じシーンが現実に映されて

美しく終わるのですよ。

デンジくん可哀想で可愛いよ。

ナイスパワー! 


◼️そして音楽ぎ良過ぎる!

牛尾憲輔が少し封印してたと思われる

テクノ風な感じの曲がすごい良い!

ほんのり石野卓球のIN YER MEMORYを思い出した。


◼️前半は男子中学生の淡い恋心というか

すごくふわふわした柔らかい気持ちを

とっても丁寧に綺麗に描いていて。

青春の幻影を掴んでは消えそうな儚いものを。

あぁ、このまま幸せになってしまえば良いのに。

と思うも。

これはチェンソーマンなのだった。


爆弾が爆発して人を爆殺してゆく。


どうして〜。


◼️だが、その戦いが死ぬほどカッコいい!

楽しく愉快で暴力的。

圧倒的なアニメーションで

過剰で過激なアクションが大爆発する。

異様なテンションが延々と続く。

脳が焼き切れそうだ。


◼️こんなに暴力的で残酷なのに

キャラクター達はみんな可愛くて可笑しい。

女の子が可愛いというのもあるのだけど、

デンジくんはとってもおバカで可愛いし。

サメの魔人も輪をかけてアホでキュート。

そしてみんなとってもとっても可哀想。


どうしてそうなってしまうのか。

どうしようもなかったんだけどね。


◼️そうなの、マキマさんと観た映画のように。

みんなどこで感動するのかは違うし。

皆が感動する映画で感動できないかもしれないし。

でも観るのをやめなければ、

どこかで自分だけに刺さる

これから一生忘れないような物語に出会える。


人生だってそんな感じなんだぜ。


◼️あの喫茶店、別になんともない風景だったのだが。

最後になると、それが暗闇にポツンと輝く

かけがえの無い温かく柔らかい光になってしまっている。


悲しいね。

でもそれも物語で。

人生で人間の話なのよね。



劇場版『チェンソーマン レゼ篇』公式サイト



レゼ フィギュア 劇場版「チェンソーマン レゼ篇」 Grandista BOMB 公式



極楽京都日記: 【映画感想】大長編 タローマン 万博大爆発【漫画2p】  

極楽京都日記: 【映画感想】教皇選挙  


2025年9月17日水曜日

【2025大坂】士郎正宗の世界展〜「攻殻機動隊」と創造の軌跡〜

 9/13

士郎正宗の世界展〜「攻殻機動隊」と創造の軌跡〜



士郎正宗の世界展

〜「攻殻機動隊」と創造の軌跡〜

大阪会場

2025年9月5日(金)〜10月5日(日)

心斎橋PARCO 14F PARCO GALLERY

営業時間10時~20時


というわけで行ってきましたよ。

タローマンの濃密な映画を観た後で、

これまた濃密な士郎正宗の原画の数々をこの目に焼き付けたのでした。

情報量〜!

普通、漫画の元原稿を見ると

こんな大きな紙に描いてたんだ〜、

となるのですが。

士郎正宗の場合、こんな小さな紙に描いてたのか〜、

と思わせてしまいます。

いや、紙の大きさは他の漫画家さんと同じはずなのに。

描かれている情報量が膨大で

描写が緻密!

しかし、かと行って過剰で無駄な描き込みではなく。

しっかり漫画として読みやすいと言うね。

ひとつの理想系なんですよ。


そんなわけで写真を大量に載せますが。

こんなものは実際に見るとは訳が違うので。

とりも直さず見に行きなされ。


良いものですぞ。

以下写真たくさん


大阪に来た。

会場だ。
ブラックマジックはよく知らない。
アニメは「アニメ大好き」で見たような見てないような。

素子姉さん!

下書きの時点で完成されてる。

もう、漫画がうまいんだよな。

圧巻!

30歳までに代表作描き終わってる!

良い!

ブリアレオス!

かっちょいい!

なぜこういう絵が描けるのだ!

キスシーン。

未来都市。

メカ描ける人すごいなぁ。

あの段々畑ピラミッド形式のマンション?良いよね。

まだパソコン着色じゃない時期?

光学迷彩的なやつ直塗りなのか、
自作トーンとして貼り出しているのか。

なんとなくロシアの人、と思う。

アクション!

ここら辺パソコンなのかなぁ、わからん。

こういうの資料もないのになぜ描ける。

ズズズ。

未来と古代。

オリオンは楽しんで描いたそうな。

大好き!

電脳〜。

花見だぜ〜。

花見は終了だー。

ノイズ!

そうしろとささやくのよ
私のゴーストが。

表紙。

昔のパソコンケーブル。
ピンが多いぜ!

作画道具。

自作ペン軸など。

線画をコピー機で印刷して様々なサンプルバージョンがある。

空間がスッキリまとまっているのよねー。

ほら下書きの時点でかっこいい。

うまい。

カラー。

まめタンク。

AKIRAのタドンに影響は受けているとか。

こう言う大きな背景のペン画もうまいのよねぇ。

そしてビル!
未来感!

ニューロン!

バルバル!

有名過ぎるシーン^^

たったこれだけなのにね。

水着。

波。

水中。水中型義体。

隙間から。

もう現代と重なりすぎてさぁ。

シリアにイスラエル。

枠線ガイドが無いのんよねー。

空間。

ラストシーン。

これまた有名シーン。


ネットは広大だわ…。

生命の樹。

人はその末端に。

コレクション資料。

かっこいいぜ!

みっちり。

すごいなぁ。

時間差立体派的。

どどん!

ある意味、呪術廻戦。

皆がマスクしている世界。

大きく印刷しても問題ない絵。

ぬん!

のん!

良い絵!

原画。

イラスト作品は知らないの多いな。

ゲームとかのだろうか?

漫画なところは漫画なのだよなぁ。

デジタル的呪術。

とてもいい!
これのポストカードを買った。

回転する世界。

夜の街。

かわいいね。

初期作品。

ズオン。

たっぷり。

タチコマー!

フチコマ。

ロジコマもいたんだっけ?

愛されキャラ。

設定。

グイングイン。

表紙の絵が撮れる。

ウォン。

キラリ。

ぐらり。

コラージュ作品。

弐瓶 勉

寺田克也。

自由な落書き。

バルバル!

宇宙は。


いろんなシリーズも中断状態なだけで終わってるわけではない模様!
出版社の人はどんどん話持ちかけてよね!

そして大友克洋のこれだ!

これだけポストカード売ってないでやんの!

良いねぇ。



瓦礫。

ポリス。

猫娘。
狐だっけ?

スサノオ。

益荒男。

士郎正宗の世界。

ドン!

ドドン!


特に。

関係ない。

革命だー!

わーい!

買ったもの。

おしまい!

士郎正宗の世界展〜「攻殻機動隊」と創造の軌跡〜



士郎正宗の世界展

〜「攻殻機動隊」と創造の軌跡〜

大阪会場

2025年9月5日(金)〜10月5日(日)


心斎橋PARCO 14F PARCO GALLERY

物販会場 心斎橋PARCO 9F EVENT SPACE

営業時間10時~20時


攻殻機動隊(2)

仙術超攻殻ORION



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