自動

2025年9月21日日曜日

【映画感想】劇場アニメ『ひゃくえむ。』


◼️良い!良い!

極みの頂きを目指す人達の

怒涛の絶望と希望。

なので嫌な人がひとりも居ないのが良い。

いろんなものに全振りした

成れの果てで見る恍惚感。

誰にも文句は言わせないし、

この喜びは誰にも味わえない自分だけのものだ。

圧縮されて凝縮された人生がここにある。


◼️才能のある人のオンパレードなのだが。

普通の人が「あんたは才能あって良かったよね〜」

とかそんな簡単な話じゃねーんだよ!このクソボケが!

お前はそうやって簡単に分かったふりをして

才能のある人なんて人生イージーモードなんでしょ?

と思考をそこで止めてしまう。

人間の気持ちを何も分かっていないくせにな!


◼️なんて、言いたい気持ちなど高速で振り切って。

自分達の選んだ地獄のような人生を邁進していく天才達。

そこにはもちろん悩みもあり挫折もあり絶望がそこかしこに潜んでいる。


しかしだからこそ、彼ら同士はお互いに相手に刺さる言葉を放つ。

それぞれは違う理念や別の思考で前進しようとしているのだけど。

それらの言葉や行動は確実に自分を変えてくれる。


◼️「お前とは違うかもしれないが、俺はこうだ」

こう考えて実行している。

そんな言葉がどうにもありがたい。


無限に広がる海でどこまでも泳いでいて

どこに向かって行けばいいのか。

どこに到達点はあるのだろうか?

そんな底なしの不安におちいりそうな時。


そこに無限の海の体験者がいるのだ。


◼️誰もいないと思っていたのに。

こんなことをするのは自分だけかと思っていたのに。

存在する。

それはとても嬉しい。

ありがたい。


そして彼らは競い合う敵でもある。


◼️本当になんでこんな人たちの気持ちが作者に分かるのか。


多分実際のアスリート達もこんな心の実情は

あまり言葉にしていない。


でも、そうだと思うことも

自分とは違うと思うことも。

全部腑に落ちてしまうのよね。


◼️そして心が安堵してしまう。


しかしそれは立ち止まるな

立ち上がれ挑戦し続けろ。

ってメッセージでもあるんで

辛くもあるのだけど。


◼️少なくとも孤独ではない。

同じ孤独の中突き進んでいる人が

この世には確かにいるのだ。

と感じられて幸せなのでした。


良いですよ。




映画『ひゃくえむ。』公式サイト



ひゃくえむ。新装版 上

ひゃくえむ。新装版 下




極楽京都日記: 【映画感想】アニメーション映画「音楽」【#アニメ映画音楽】 

極楽京都日記: 【映画感想】劇場版『チェンソーマン レゼ篇』  




0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。