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2021年11月15日月曜日

【映画感想】アイの歌声を聴かせて


■なんかやたら周りで評判がよかったのだけど。

最後とんでもないどんでん返しがあるってのも聞いてたけど、

それは、それほどではなかった。

あれ?それだけ?とか思ってしまったのだ。


■しかし、じわじわと思い起こせば

これは人間が主人公の話ではなかったのだと気付き、

あわあわしている。

AIが生まれた日だ。


■「ぼくらの七日間戦争」をやりつつ

「3月のライオン」の学生のモヤモヤを描きつつの

「攻殻機動隊」の少佐の物語なのだ!(なんで!?)

「ネットは広大だわ」という話ですよ。

本当に。


■いや、ちょっと期待値高すぎたので肩透かし食らった感はあるのですが。

とんでもない事になる、なんて話を聞いていたので。


実はAIは存在してなくて。

主人公の女の子がAIなのだ。

いや、周りの友達もそうで。

むしろ学内全員がAIであるという実証実験なのだ!

とかいう妄想を前半にしていてしまっていたのだった。


だって、そうだとしたらカメラに映ってなかったことも説明がつくし。

実際は主人公の子が物理的な動作を担当していて

しかし映像的にはシオンがやってるように見えている。

なんてね。


そういう話ではなかったのだ!


■そして青春活劇な部分

「ぼくらの七日間戦争」や「3月のライオン」は

それっぽくそこそこ良く出来ているのだけど

80点なのだ。

全然悪くない。

だけど80点止まりなのだ。


■だが、しかし。

AIに対する偏愛が120%を超えてしまっている!

この監督、人間よりもAIに対する興味が変態レベルなのですよ!怖い!

むしろ人間描写は頑張って勉強して、

なんとか人間に見えるように描いたって感じで。

人の心はあまり理解してないようにすら見えてしまう。

親とか悪役の人の適当なテンプレート感からもそう感じる。


■それなのにAIに対する愛情は異常!^^

なので途中で主人公が入れ替わってしまうのだ。

いや、入れ替わってなどなく。

最初からこれはAIのシオンの物語だったと気付いてしまう。


■攻殻機動隊の少佐はネットの海に流れ人間を超えた存在になってしまうが。

少佐は元々はちゃんと人間だったのだ。

しかし、AIのシオンは元は何者でもない

ただのプログラムだ。


それが人間を模倣し、人間のようになろうとするが。

人間とは違った進化の道を歩み。

人間とは違った人間になる。

新しい人間だ。


■その過程で「幸せとは何か?」と言う答えを見つける。

いや、見つけていないのかもしれない。

しかしその過程によりより人間らしく

よりAIらしくその歩みを進めたのであった。


成長、進化、未来、躍進性!


■あ、そうだ。

AIが夢を掴む話なのですよな。


良かった良かった。

私は広大だわ。



映画『アイの歌声を聴かせて』公式サイト



サカサマのパテマ

イヴの時間 劇場版




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